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「停戦交渉は神様抜きで」20231105

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「停戦交渉は神様抜きで」20231105

聖書 創世記 節~

 

 何回も続けて創世記から説教してい理由は、創世記そのものが創作物語の塊(かたまり)であるため、説教の題材にしやすいからです。そこで、今日の説教創世記の記事から作りました。

 さて、創世記五章三十二節にノアは五百歳になってセム、ハム、ヤフェトをもうけた、かれています。その頃の人はめちゃくちゃ長生きしたことになっております。しかし、勝手な悪いことをする人が増えたので、人の一生は百二十までということにしたのだそうです。基準が明確ではありません、善悪で人の寿命が決まるいうのが気に入りません。寿命の長い人がいい人だとは言えないからです。とにかく常識的年齢に近づけたかったというのが本音でしょう。

 神話の神は、人の寿命を短くしただけでは足りなくて、「わたしは創造した人を地上から拭い去ろう。人だけではなく、家畜も這うものも空の鳥もだ。これらを造ったことを後悔する」と言っているようにぜんぶ拭い去ろうとしたのだそうです。すなわち身勝手な神話の神は、人間だけじゃなくて他の動物を造ったこと後悔して、ぜんぶ切り捨てと言ったんです

 

神は支配者をモデルに作られた

 神は間違いを犯さないと思い込んでいるが多いと思いますが、創世記の著者そうではありません。神話の神はとても人間味があって間違いますし、後悔もします。

 なぜ、神がれほど人間味を帯びているのかと言えば、神話の著者たちは、人間をモデルにして神を描いたからです。

 見たこともない神を想像することなどできません。見本になる雛形(ひながた)が必要だったんでしょうそこで現実社会で最高位の人たとえば王様、エジプトではファラオ、日本では殿様を雛形にして神を創造したんだと思います。

 気に入った部下や女だけを近くに集める。気に入らない者や反対する者を切り捨てる。毒殺するダビデ王の場合、バトシェバを手に入れるために、その夫を最前線に送り出して死なせたように、不要な者を切り捨てのが現実社会の支配者です。このような支配者を見本にしたから、全宇宙のトップである神も身勝手に権威を振りかざす存在仕立て上げられたんでしょう。

 

【新しい気づきと解釈

 カインとアベルを題材に話し合った先週の聖書楽講座で発表できないほど過激な意見が続出しました。これくらいなら暗殺されなくて済むだろうと思う解釈を一つ紹介します。

 神はなぜアベルの捧げ物だけに目を止めたのか。神は穀物より肉のほうが好きだったのか。最上の物と二級品の違いがあったのか。考えても判らんことを考える人が多いです。けれども、こんなこと考えても埒(らち)があきませんよしんば捧げ物に優劣があったとしても、そんなことで人間を判断する神様なんて、まるでこの世の支配者と同じで度量が小さ過ぎます。

 なんでも作れるのが神様ならば、人間が捧げる物なんてどうでもよかったはずじゃありませんか。「捧げ物をしようとした君たちの気持ちだけで、わたしゃうれしいよ。ありがとう気持ちだけでじゅうぶんじゃと言ってもよさそうなのに、神様は弟アベルの供物だけに目を止めて、カインの捧げ物には目も止めなかったというんですから創世記の作者の神様は理解に苦しみます。理由を考えても判らないので、神様の気まぐれなんだろうと先週は言いましたけれども、今日は、全く異なった視点からの解釈お伝えいたします。

 アベルを殺すつもりになっていたカインを止めなかったのは、神に魂胆(こんたん・悪だくみ)があったからです。長男は弟に嫉妬しやすいという性格を利用して神は長男カインが弟に嫉妬するように仕向けたのでしょう。神は直接手を下さずに、カインにアベルを始末させた上で、その罪でカインを追放したんだろう、と感じました。意地悪な指導者たちがやりそうなことです。

 神がそんなことをした動機は何かというと、神はカインもアベルも気に入らなかったのです。二人とも切り捨てたかったのでしょう。その証拠は、この事件の後に、アダムにそっくりな新しい息子セトを授けて、アダムの後継にしていることです。「これはアダムの系図である」(五章一節)と書かれていて、カインアベルの名前が消されています。芸能界のようです。

 神様は何をしてもいいんだ、と思い込まされて来た、それ以上突っ込む人がいなのですけれども、あまりにも身勝手です。

 

【大洪水】

 自分の思い通りに社会が成長しなかったので、身勝手な神は、大洪水を起こして生き物根絶やしにしてやる、と言いますが、舌の根が乾かぬうちに、ノアの一族と全ての動物を一組ずつだけは生かしておくことに計画変更します。気まぐれです。そんなことしたら、また同じような世界になることぐらい判らんのでしょうかね。

 ぜんぶチャラにしてやり直した方が良かったはずです。現状の世の中が、これほど乱れているのは、神様の優柔不断が原因で神様がなぜこれほど身勝手で優柔不断なのか、と言いますと、地上の支配者たちをモデル(見本神を作ったからです。だから、こんな神話の神様を喜ばせるには何をしたらいいかなんて無駄な詮索をなさいませんように。なにしろ相手は気まぐれで身勝手で優柔不断なんです何をしたら神が喜ぶか怒り出すか判るはずありません。だからそんなことを気にしたらダメなんです。現代の戦争を見て判りますようにこんな神様に従おうとすると、嫉妬で殺人事件や戦争に巻き込まれるのが落ちです

 

【ぼくたちは】

 だから、「君の罪は赦される」と伝えたイエスは神に対する罪なんか気にするな、と教え続けのです。

 神様気を遣っている暇があるなら、子どもたち(力の弱い者)を第一に大切にしろ、とイエスは言いました。仕えられる者になろうとしないで、仕える者になれと弟子たちに教えました。神様や支配者に仕えようする姿勢と全く逆方向の姿勢を弟子たちに求めたのです。

 イエスが教えた方法だけが平和を実現すると思います。こんな話しても無駄だとわれるでしょうが、一人一人が事実に目覚めて神話の神から自由になることが、平和を実現する一番の近道です。何千年も騙されてきたのですから、簡単に目覚めることはできないでしょう。けれども、ぼくはこれからも一歩一歩、事実、真実を訴え続けて行くことにします。

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