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コーヒーの国内消費量は、2022年に4年ぶりの増加に転じた。最近では大手コンビニエンスストアがコーヒーのサブスクサービスを実験的に導入する動きがみられる。今回はコンビニを中心にコーヒーがどのように買われているのか調査をおこなった。
まず、コーヒー全般について、最近3ヶ月以内の飲用頻度は「ほぼ毎日」が53.3%と半数にのぼり(図表1)、7割が「好き」という結果になった(図表3)。また、1年前と飲用頻度を比較すると、増加が25%、減少が5%とコーヒー市場が成長していることが確認できた(図表2)。
さまざまな基本属性のなかで、飲用頻度に特に差があったのは性別年代と職種で、「ほぼ毎日」が男女60代で7割超、男性40-50代、管理職と営業で約6割に達する。また飲用頻度の増加率では、男女20-30代が4割と若者の伸長が目立つ。コーヒーを飲み始めてから、年齢を重ねるごとに徐々に飲用が習慣化していく様子がうかがえる(図表5)。
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移動中・外出先でのコーヒー飲料の購入場所をみていく。最近3ヶ月以内に利用した場所については、コンビニが33.2%ともっとも高い(図表6)。利用頻度の増減については、SA・PAの売店が増加から減少を引いた純増率で2割を超えるなど、いずれのチャネルも増加の動きがみられる(図表7)。
次に、購入場所の上位三つについてそれぞれ属性別の違いをみていく。週3日以上の利用は、コンビニで13.4%、食品スーパーで8.4%、チェーン店でのテイクアウトで5.1%となっている。そのなかでコンビニでは、管理職をはじめ男性20-50代、保安・運輸が高い。食品スーパーでは女性20-30代が高く、コーヒーチェーン店は、女性20-30代をはじめ管理職、営業が高い(図表8)。
このことから、コーヒーはチャネルごとに利用者の属性が異なっていると考えられる。特に、職種との関連がある点については、大きな特徴と言える。
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ここからはコンビニでのコーヒー購入に焦点を絞り、商品の形態による違いをみていく。もっとも最近購入したコーヒーは、セルフ式いれたて(以下セルフ式)が49.2%と半数近く、ペットボトル、缶と続く(図表9)。評価については「非常に満足」だけでみると、チルドカップとセルフ式が3割を超え、「満足」の合計では缶を除く全ての形態で8割を超えており、満足度は高い(図表10)。続いて週3日以上購入している人について、全体より高い特徴的な属性をみていく。性別年代では、男性20-30代がセルフ式、ペットボトルで高く、女性20-30代がチルドカップ、紙パックで高い。職種では、管理職が形態を問わず高く、営業と保安・運輸についてはセルフ式、ペットボトルなどで高い(図表11)。コーヒーのなかでも形態ごとにヘビーユーザーが異なることがわかる。
次に、購入重視点をみていく。共通して味と価格が上位ふたつにあがり、セルフ式については価格の重視度がもっとも高くなっている。また、他の形態と比較して、ペットボトルは「持ち歩きやすさ」、ボトル缶は「容量」「持ち歩きやすさ」「時間を空けても飲める」ことが重視されていることがうかがえる(図表12)。
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コンビニでのコーヒー選択における事前決定をみると、味の種類についてはいつも・ほとんど同じが81.8%、ブランドについてはいつも同じ・いくつか候補ありが77.6%といずれも8割前後と高い。また、コンビニ利用者のうち、2割を超える人が10年以上利用しているブランドがあり、缶とボトル缶ユーザーは3割を超えている(図表13)。このことから、コーヒーは事前決定度が高く、ブランドへのロイヤリティが高いと言える。次に、今後の利用意向をみていく。購入場所についてはコンビニ、コーヒーチェーン店が高く、図表6の現在利用率を上回っている(図表14)。コンビニにおけるコーヒーの形態についてはセルフ式がもっとも高く、いずれの形態も3ヶ月内購入率を上回っている(図表15)。
コンビニのサブスクサービスについてみると、認知率は24.1%で、月額2,000円での利用意向は17.8%、1,500円で31.0%となっている(図表16)。
ここまでみてきたように、コーヒーの市場は伸びており、今後の成長も期待できる。そして、形態が多様化するなかで各々を支持する属性の存在が明らかになった。コンビニにとってコーヒーはこれからも重要な商材になるだろう。
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ニューヨーク(CNN) 米ファストフード大手マクドナルドは6日、新しいコンセプト店舗「コスマックス」に関する詳細を明らかにした。
コスマックスは、スターバックスに対抗するカフェ形式の店になると思われる。この名称は、ほとんど知られていないマクドナルドの宇宙人のキャラクターに由来する。クリス・ケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)は7月の時点で「マクドナルドの全てのDNAを受け継ぎながら、独特の人格をもった小型コンセプト店」と説明していた。
ケンプチンスキーCEOは6日に開いた投資家イベントで、バーガーの大型化や店舗の増設などについて説明した後、故スティーブ・ジョブズ氏方式のイントロでコスマックスを紹介した。
「それからもう一つ」とケンプチンスキー氏は切り出し、「コスマックスです」と言及。「一部が宇宙人、一部がサーファー、一部がロボットだった1980年代のマクドナルドのキャラクターが、2023年にレストランを開いたとしたら、何が起きるでしょう」と問いかけた。
ロボットのサーファー宇宙人がスターバックスに対抗する店を開いてもっと魅力的な飲料をそろえ、それに自分の名を付ける――。それが答えだった。
マクドナルドは「魅力的な急成長分野」であるスペシャルティーコーヒーに進出したい意向だとケンプチンスキー氏は言う。
コンセプト店ではチュロフラッペ、スモアズ・コールド・ブリュー、チャイ・フラッペ・バーストといった飲料を試験的に販売予定。クッキーやアイスクリーム、サンドイッチなどもそろえる。
週内にイリノイ州ボリンブルックに開店する1号店を皮切りに、来年前半にかけてテキサス州内で9店舗の開店を予定している。
マクドナルドの新コンセプト店「コスマックス」週内オープン、スタバに対抗 - CNN.co.jp
マクドナルドが「同社史上最速の店舗数拡大」計画、2027年までに1万の新規出店
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マクドナルドは、新店舗によって全体の売上が2%近く成長すると予測している。
同社の広報担当者は、CBSに対して米国では900店舗が新たにオープンし、残りは海外にオープンすると語った。マクドナルドはまた、メニューの一部を刷新し、2026年までにハンバーガーの品質を向上させる取り組みである「ベスト・バーガー・イニシアチブ」をほぼすべての市場に拡大し、成長中のチキン事業に関しても、2025年までにクリスピー・チキン・サンドイッチを全市場に拡大する計画という。
同チェーンは、生成AIの活用で店舗の自動化を加速させたいとも述べている。
AP通信によると、マクドナルドの最高顧客責任者であるマヌ・ステイヤートは、同社が最初の1万店舗をオープンするまでに33年かかり、その後は3万店舗から4万店舗に伸ばすのに18年かかったと述べたという。ステイヤートはまた、デリバリー部門の爆発的な成長が新店舗の需要を後押ししていると語った。
同チェーンは、2027年までにデリバリーの30%がアプリからの受注になると予測している。マクドナルドは、AIへの投資を増やしており、直近では史上初の完全に自動化された店舗のテスト版を公開した。
この試みは一部のSNSユーザーの批判を浴びたが、マクドナルドは、自動化が厨房スタッフの業務を効率化すると主張している。他のファストフード店も同様にAIへの投資を進めており、ウェンディーズは今年初め、ドライブスルーでの注文を手助けするAIチャットボットをテストした
今回の発表には、同チェーンが秘密裏に進めているスピンオフ・レストランの「CosMc」に関する新たな詳細は含まれていなかった。マクドナルドは、このプロジェクトでスペシャルティドリンクに焦点を当て、スターバックスらと競合する可能性があると予想されている。
(forbes.com 原文)
Uber Eats/中小店舗のデリバリーを支援
2023年12月06日 13:56 / EC
Uber Eats Japanは12月6日、アプリを活用した店舗向けリピーター集客サービス「toypo」を運営するトイポ向けに、ラストワンマイル配達ソリューション「Uber Direct」の提供を開始した。
「Uber Direct」は、パートナー企業が Uber Eatsの配達ネットワークを活用し、自社サイト、アプリで販売される商品を届けるもの。
「Uber Direct」の導入により、パートナー企業は、注文から配達までの時間を大幅に短縮できる。配達要員の確保・管理が不要になり、効率的にオンラインデリバリーを実施可能となる。
自社管理や外部契約による固定費での配達管理と異なり、「Uber Direct」は配達実績に応じてコストが増減するため、運用コストの削減を見込めるという。
「toypo」は、新規顧客誘致よりもハードルの高いといわれる既存顧客の管理、コミュニケーション、再来店促進などの施策を、アプリでありながら廉価かつ簡単に実行できるようサポートしている。
「Uber Direct」と「toypo」の連携により、「toypo」のアプリを利用する中小店舗などは、自社アプリの開発にコストや時間をかけることなく、「toypo」を通じて簡単にデリバリーサービスを顧客に提供できるようになる。
また、「toypo」が持つさまざまなリピーター集客機能と組み合わせることで、顧客との直接的なコミュニケーションを強化。顧客データの管理や最適化されたプロモーション、会員プログラムの提供など、再来店を促すマーケティング施策を展開可能だとしている。
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渋谷駅にサラダ自販機を設置して、見えてきた「0.13%」の数字水曜日に「へえ」な話
京王井の頭線の渋谷駅。改札を出て50メートルほどのところに、ちょっとユニークな自動販売機が登場した。その名は「サラダスタンド」。サラダは880~1280円、コールドプレスジュース(素材を加熱せず、強い圧力をかけてつくる)は1200円で販売しているので、「た、高いなあ。誰がそんなモノを買うんだよ」などと思われたかもしれないが、いい感じに売れているのである。
設置したのは、2023年1月のこと。12月に累計1万食を突破したので、ざっと計算すると、1日当たり30食ほど売れていることになる。運営しているのは、会社に冷蔵庫を置いてサラダなどを届けている「KOMPEITO」(東京都品川区)という会社である。
冷蔵庫は8000カ所以上で設置しているので、「使ったことがあるよ」といった人もいると思うが、それにしてもなぜこの会社はサラダ自販機を運営することになったのか。事業を担当している新井伸朗さん(執行役員 CLO)に聞いたところ「サラダを届ける『OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)』というサービスが増えていく中で、オフィスの外にも展開できないかと考え、始めてみました」とのこと。
餅は餅屋、サラダはサラダ屋。新しい事業にチャレンジして「すぐにうまくいったのね」と思いきや、そうでもない。21年11月に、渋谷のとあるビルに設置したところ、売り上げが月に数千円のことも。OFFICE DE YASAIで販売している商品は、100円のモノが多い。企業が福利厚生の一環として負担していることもあって、この金額が実現しているわけだが、一方のサラダ自販機は1000円前後である。
売れていない原因は、価格にあるのかもしれない。いや、商品にあるのかもしれない。などと考えて、サラダ以外にもさまざまなモノを扱うことにした。例えば、丼(どんぶり)。会社のスタッフが試食したところ、全員が「おいしい、おいしい」と絶賛。「であれば売れるかも」と見込んで、販売することにした。
担当者は自宅から1時間ほどクルマを走らせて、商品を購入する。そして、渋谷に戻って来て、丼を自販機に詰めてみた。結果は、どうだったのか。残念ながら、これも苦戦した。売っても余る、売っても余る。他の商品を扱うものの、同じような状況が続いていたのである。