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2019-09-29 12:39:00

ドラッカーの著書は、数多く日本に紹介され、「サクセシイブ・カンパニー」の「経営者」は愛読書の一つとしてあげてい.。

今回紹介するのは、国際経営評論家で産業能率大学教授(発刊当時)の小林薫の「ドラッカーが語るリーダーの心得」青春出版社(2004)である。

小林薫は、ドラッカーとの50年以上の親交があり、国際経営評論家としては、ドラッカーの「マネジメント」の啓蒙者の一人として「ドラッカー学会」でも活躍をし、「21世紀の企業経営」(ビデオ8巻+解説書)の総監修や、「経営新次元」「新しい経営行動の探求」の翻訳も行っている。

 

現代経営者の条件()

 

[4]ドラッカ-が語るリ-ダ-の心得()

 

【リ-ダ-の資質】

 

(1)リ-ダ-のタイプは千差万別である

 

――カリスマ・リーダ-などは滅多にいない

 

 「生まれながらのリ-ダ-というものは、実際にいるとしてもほんのわずかであり、いかなる組織も、そういった人々にのみ頼ることは不可能である。」

 さらに、リ-ダ-に必要な資質であるリ-ダ-シップは、学び取らなければならないものであり、また学び取れるものとしている。

ただ、一つだけリ-ダ-に共通した点は、部下(フォロワ-)がいることと、また、もし、「性格的資質」なるものがあるとするならば、それは、世間でよくもてはやされる「カリスマ性」や「マジック性」や「ヒ-ロ-性」などまったくないということと、そういったものには訴えていないことである。

 

(2)効果的なリ-ダ-は尊敬されるが、必ずしも好かれるとは限らない

 

 ドラッカ-が上司を尊敬した理由として「部下の人間としての実力と潜在力を的確に把握し、その「強みを十分に仕事に活かさせ、弱みを介入させない」ということである。

 

  1. 教訓その1

 

人間は、は、すべてそれぞれの強みにベ-スを置いて、異なった取り扱いをせよ。

 

  1. 教訓その2

 

高い目標水準を設定せよ。しかし、それぞれの職務の遂行に際しては、自由裁量の余地と責任を持たせよ

 

  1. 教訓その3

 

人事考課は正直で、正確であるべきであり、また職務の重要不可欠な一部分を構成すべきものである。

 

  1. 教訓その4

 

他人を教えるときこそ、もっともよく学べる

 

  1. 教訓その5

 

効果的なリ-ダ-は尊敬されるが、必ずしも好かれるとは限らない。

 

(3)有能さは習得できる

 

有能性は、習慣でもなく、慣行でもなく、態度である。しかも、この態度は学習(ラ-ニング)によって後天的に身につけることができる。

 リ-ダ-にとって自分の考えを他人に理解させるのが重要な仕事である以上、仲間の言葉を知らなければ自分を理解させることはできない。

したがって、有能なリ-ダ-になるためには、積極的に個室から飛び出し、部下などまわりの人たちの言葉を理解することに努め、組織的系統的に勉強をし続けなければならない。リ-ダ-にとって、主な業務内容について学ぶのは私の仕事だ。

したがって、少なくとも私は道具箱とその中の道具を理解しておきたい。役に立つほど十分に使いこなせないかもしれないが、少なくともその使用方法くらいは知っておかなければならない。

 ドラッカ-はリ-ダ-に対して、「自分以外の人間を有能にするのがリ-ダ-としての仕事でもある」と言い聞かせ、「自分のできないことは何か」とか、「彼のできないことは何か」ではなくて、「自分にできることは何か」「彼にできることは何か」というように問題をプラス面中心に突きつけていく態度をとることをすすめている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2019-09-29 00:00:00

2019/09/27(金)

国慶節の旅行者8億人、シートリップ予測

大手オンライン旅行会社(OTA)の携程旅行網(シートリップ)が発表した10月初旬の国慶節(建国記念日)連休における中国人の旅行動向によると、旅行者数は延べ8億人に達する見通しだ。予約された旅行商品に海外が占める割合は6割超に上り、団体ツアーでは日本の人気が高い。26日付北京商報などが伝えた。

海外ツアーの目的地は日本とタイが1、2位で、イタリアやロシア、米国などアジア以外の予約も好調。国内ツアーは甘粛省蘭州市、青海省西寧市、新疆ウイグル自治区ウルムチ市など内陸部の人気が目立っている。

OTAの馬蜂窩によると、国慶節の時期は気温が下がり過ごしやすいため、個人旅行ではドライブ旅行も好評。民泊仲介大手の途家では、連休期間の予約件数が24日時点で前年同期の2倍を超えた。


2019-09-27 22:25:00

ソニーが人工知能(AI)を活用した「フードテック」への取り組みを始めている。ロボットやAIと人間が協働し、食の新たな可能性を見いだすのが狙いだ。米テキサス州オースティンで開催したSXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)の会場で、ソニーコンピュータサイエンス研究所社長でソニー執行役員の北野宏明氏に聞いた。

ソニーコンピュータサイエンス研究所社長でソニー執行役員の北野宏明氏(SXSWの特設ブース前で)
ソニーコンピュータサイエンス研究所社長でソニー執行役員の北野宏明氏(SXSWの特設ブース前で)

 北野氏は「クッキングをどう本格的に進めていくのかは決めていないが、(ビジネスとしての)ポテンシャルはある」と話す。

 ただ大手家電メーカーのように、キッチン関連の家電を売るということではないようだ。「確かにソニーは今はキッチンに入り込んではいない。(大手電機メーカーのように)調理器具を提供するのとは全く違うアプローチを考えている」と北野氏は明かす。

カーネギーメロン大と「AI×料理」

 北野氏がSXSWが開催されているオースティンの前に訪れたのが、米ペンシルベニア州ピッツバーグにあるカーネギーメロン大学(CMU)だ。

 ソニーは2018年から、CMUと人工知能(AI)やロボットを活用したフードテックのプロジェクトを進めている。その進み具合をレビューするのが目的だ。「ロボットで人手不足を補うというのもあるが、食のサイエンスを追究していきたい」(北野氏)として、調理とデリバリー(配達)に絞ってプロジェクトを推進している。

ソニーがYouTubeで流している、「AI×ロボティクス×クッキング」のワンシーン。人と同じ方法で調理するように指示している
ソニーがYouTubeで流している、「AI×ロボティクス×クッキング」のワンシーン。人と同じ方法で調理するように指示している
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 実際、食の世界はサイエンスが深く関わっている。「料理は、味を構成する要素にどのような分子があり、どう掛け合わせて、どのような温度で調理するのかというサイエンスの世界だ。(脳がどのように認知するのかという)ニューロサイエンスも関係してくる」(北野氏)。


2019-09-27 22:22:00

SXSWは米オースティン市内の会場外でも多くの関連イベントが開催された。中でも食品関連のテクノロジーを扱うフードテックは、多くの来場者を集めるイベントだだ。「Food+City」のアワードでは、塗るだけで消費期限を延長する技術など10社がピッチを展開した。

10社のスタートアップから4社が選ばれた(Food+Cityによる表彰式)
10社のスタートアップから4社が選ばれた(Food+Cityによる表彰式)
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 2019年3月11日にはSXSWメイン会場からクルマで10分ほどのイベント会場に多くのスタートアップが集合していた。テキサス大学をベースに活動する「Food+City」が開催したピッチイベントには、10社のスタートアップがファイナリストとして参加した。

 Food+Cityエグゼクティブディレクターのジョイ・ネイザン氏は「我々は将来の食物供給を変えていくイノベーティブな人々を探しており、我々の呼びかけに約100人が参加してくれた」と述べた。

 その後、10社のスタートアップがピッチを展開。審査員と会場からの投票で、順位が決められた。食の安全性や現場の生産性向上にフォーカスした企業の受賞が多かった。

 イベントを聴講していた外村仁氏は、「SXSWのイベントらしく、荒削りだが、ビジネスを楽しんでいることが伝わってくる。技術指向というよりも、顧客や現場と向き合って、課題を解決するためにまずはやってみるという提案をするスタートアップが多かった」と指摘する。外村氏は、米サンフランシスコに拠点を置くベンチャーキャピタル(VC)のスクラムベンチャーズでパートナーを務め、フードテックの動向に詳しい。

カット野菜をオゾンで洗浄

野菜をオゾンで洗浄する提案をした、米エンソリューション
野菜をオゾンで洗浄する提案をした、米エンソリューション
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 1位に輝いたのは米エンソリューション(En Solucion)だ。オゾンガスを含む微細な泡で収穫物を洗浄することで、農薬などを落として食物の安全性を高める装置を提案している。例えば、カット野菜をパックして販売しているような事業者での利用を想定する。


2019-09-27 22:18:00

世界で急速に進む近未来の食の革命、「イノベー食(ショク)」の衝撃をリポートする本特集。第1回で取り上げるのは、植物性の“卵”や、和牛の培養肉の開発で知られる米スタートアップ、JUST(ジャスト)。環境にやさしくてサステナブルな「代替タンパク質革命」を推進する同社で活躍する、味の素出身の日本人研究者にフォーカスを当てる。

2018年に米ジャストに参画した味の素出身の若き研究者、滝野晃將(あきひろ)氏。1988年生まれ
2018年に米ジャストに参画した味の素出身の若き研究者、滝野晃將(あきひろ)氏。1988年生まれ
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 2019年8月8日~9日に開催された未来の食のイベント「スマートキッチン・サミット・ジャパン2019」(主催シグマクシス)で、来場者の注目をひと際集めた人物がいた。米ジャストでフードサイエンティストとして働く唯一の日本人、滝野晃將(あきひろ)氏だ。

 ジャストは、11年にハンプトン・クリークとして設立された。完全植物性のマヨネーズ「JUST Mayo(ジャストマヨ)」を売り出して話題を呼んだ後、社名を現在のジャストに変更。現在は、18年に発売した緑豆から抽出したタンパク質を主原料とする植物性の“液卵”「JUST Egg(ジャストエッグ)」を主力製品とし、鶏肉や和牛を細胞から育てる培養肉の開発にも取り組む。

完全卵フリーの「JUST Egg」
完全卵フリーの「JUST Egg」
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 同社は、豆やトウモロコシなど、数十万種の植物から抽出した植物性タンパク質の分子特性や機能(水溶性、粘性など)を解析。それをデータベースに蓄積し、キー素材を探索する自動化システム「ディスカバリープロセス」を保有しているのが強み。それゆえ、乳化しやすい性質を持つ植物性タンパク質は“マヨネーズ”に、鶏卵と似た性質を持つものは“卵”にと、動物原料を植物由来のキー素材で自在に置き換えられる。従来の畜産や養鶏に比べて圧倒的に環境負荷が低く、持続可能なアプローチで「代替タンパク質」を提供する、まさに新時代の食のスタートアップの代表格と言える存在だ。

 この代替タンパク質分野では、植物由来のバーガーパテなどを製造する米Beyond Meat(ビヨンドミート)が5月にナスダックに上場。8月中旬時点の株価は上場時の約6倍に達しており、その時価総額は約87億ドル(約9222億円、1ドル=106円換算)に上る。2050年には世界の人口が100億人に達すると言われ、“爆食”がもたらす食糧不足、環境破壊の危機が迫る中で、代替タンパク質の重要性、将来性が広く認知されている証左と言えるだろう。

なぜ味の素を辞めたのか?

 そうした注目分野の有力企業であるジャストで18年から働く滝野氏は、京都大学大学院農学研究科の修士課程を修了した後、14年に味の素に入社。同社の食品研究所でキャリアを重ねてきた。味の素では、同社が海外で展開している豚ダシや牛ダシといった風味調味料の研究に従事。動物原料の価格高騰に伴うコスト削減の一環で、動物原料を減らして同じような風味を再現する技術研究がメインだったという。

 これ自体、現在のジャストでの仕事にも通じる刺激的なテーマだったが、滝野氏は次第に味の素での研究に限界を感じるようになった。それは、風味調味料という限られた世界での、しかもコスト削減を主眼とした研究であることだ。世界を見渡せば、ジャストやビヨンドミートのように卵や食肉といった「メインの食材」そのものを植物性タンパク質で代替し、地球環境や食料不足問題により直接的に、より大きなインパクトをもたらす事業が次々と生まれている。「自分も大本の食材から栄養問題に向き合い、世界中の人々にリーチしたい」(滝野氏)。そうした強い思いが日に日に募るようになった。

 そんなあるとき、転機は突然訪れた。共働きの妻の転勤先が米国カリフォルニアに決まったのだ。カリフォルニアといえば、ジャストをはじめ代替タンパク質を手掛けるスタートアップが軒並み本拠を構える“聖地”。もはや滝野氏に迷いはなかった。17年に渡米後、運よく求人を出していたジャストに応募し、フードサイエンティストとして採用が決まった。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00196/00002/?P=1


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