インフォメーション
[5]経営者のア-ト系スキル ③:インサイト
(1)「インサイト」の欠陥により崩壊したタコマ橋
「インサイト」は、人任せにはできない経営者にとって必須の思考法である。
1.科学的思考ができる人に比べて、優れたインサイトをできる人は希少である。
2.科学的思考のみに偏重した経営の房総を止める力が、インサイトである。
(右脳対左脳)
左脳 |
科学系スキル |
知識、ロジカル・シンキング |
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右脳 |
ア-ト系スキル |
インサイト |
(2)ロジカル・シンキングのみに頼らない
(フレ-ムワ-ク)
すでに経営学の定石となっていて、よく使われるフレ-ムワ-クは、経営上の課題の整理や、経営上のアクション“玉出し”を効率的に行うことができる。
① 3C:大前研一(1970年頃)
COSTOMERS(お客様・市場)-COMPANY(自社)-COMPETITION(競争)
② 4P:ジェロ-ム・マッカシ-(1961年)
PRODUCT(製品政策)・PRICE(価格政策)・PROMOTION(広告・プロモ-ション政策)・PLACE(流通政策)
③ SWOT分析:ハ-バ-ト・ビジネス・スク-ル/アンドル-ズ
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プラス要因 |
マイナス要因 |
内部環境 |
S(STRENGTHS:自社の強み) |
W(WEAKNESSES:自社の弱み) |
外部環境 |
O(OPPORTUNITIES:機会) |
T(THREATS:脅威) |
2.ややもすると網羅的になりがちである。
3.フレ-ムワ-クをマスタ-した企業同士が戦うと、手詰まり状態に陥りがちである。
4.予想外の出来事に対して脆弱である。
(4)どんな時にインサイトを使うか
1.現状のフレ-ムワ-クを壊してつくり直す時である。
2.ものごとを見る視点を大きく変化させる時である。
3.混沌とした状況でフレ-ムワ-クをつくり上げる時である。
連載「パリの外国ごはん」では三つのシリーズを配信しています。
《パリの外国ごはん》は、フードライター・川村明子さんと料理家・室田万央里さんが、暮らしながらパリを旅する外国料理レストラン探訪記。
《パリの外国ごはん そのあとで。》では、室田さんが店の一皿から受けたインスピレーションをもとに、オリジナル料理を考案。レシピをご紹介します。
今週は、川村さんが心に残るレストランを再訪する《パリの外国ごはん ふたたび。》です。
この1年半、許可されていた飲食店のテラス席設置は、10月31日までの時限的な措置だった。それで10月最後の週末は、どの店の前でも、スタッフが工具箱を片手に解体作業に励んでいる様子が見られた。歩道をまたぎ、路上駐車ゾーンにまで大々的に広げられていたテラス席に人々が集い、にぎわう様子にすっかり慣れてしまっていたから、少し寂しい気がした。一方で、街中では最近、ドイツ語と英語を頻繁に耳にするようになり、欧米の旅行客が目を見張る勢いで増えている。かつて日常的だったにぎわいを久々に感じてもいる。
一つの感染対策措置の終了で状況の変化を実感したら、“変わらずに在るといいのだけれど……”と一軒の食堂が脳裏に浮かんだ。学生街に位置するその店は、もはや10ユーロを超えることがスタンダードになっている、いまどきのグルメサンドイッチと肩を並べる値段で定食を提供していた。常連客の多そうな店だったし、きっと在るだろう。でも、長きにわたり休校を余儀なくされた大学の校舎が集まるエリアは、驚くほどのれんを下ろした店が多いのも事実だ。行くには、少し勇気が必要だった。まずGoogle mapで検索してみた。店は記載されたままだ。
“ノマド”を意味する、アフガニスタン料理のその店Koutchi(クーチ)に着くと、依頼した人に間違えて書かれてしまったつづりの看板が、以前と同じように掲げられていた(そのときの記事はこちら)。よかった、とホッとして目線を下げたら、店内の壁が真っ白に変わっていてどきっとした。陰影の濃い店内に、他ではなかなか見ることのない配色の布がかかり、とても印象的だったのだ。ただ、店先に出された黒板は、前と同じものだった。おなかが空いていたし、とりあえず入ろう、とドアノブに手をかけようとすると、先に、内側から開けられた。
開けたのは、女性スタッフだ。彼女からのBonjourを受け、私もBonjourと返して「まだ、お昼は食べられますか?」と聞いた。すると思わぬ答えが発せられた。「ごめんなさい。もう終わりなんです」。ちょうど14時だった。ランチタイムは15時までのはずだ。「そうなのですね、わかりました。じゃあまた来ます」と伝えてから、「オーナーが前と変わったのですか?」と聞いてみると、「いや、同じです、ムッシュが作っていますよ! 今日はお客さんがたくさん来て、もう料理がなくなってしまったのです」と言われた。なんだなんだ、そうなのかぁ。食べられないのは残念だけれど、同時に安堵(あんど)した。
「そうですか。それではまた改めて来ます。Merci!」と声をかけ、一歩後ろに退いたら、彼女は「この料理だけなら、出せます!」と、窓に貼られたメニューにあるひと皿を指さした。前に食べた、とてもおいしかった米料理だ。「日替わりの“今日の料理”はもちろん、他の料理も全部終わってしまったけれど、これだけはあります」と言う。「あ、だったら、これいただきます!」。そう二つ返事で、店に入った。
右奥に、今は無用の物となった冷蔵機能付きのショーケースが置いてあった。この店もテイクアウトをしていたのだな、と思いながら、案内された席に着く。埋まっているテーブルはどこもすでに料理を食べ終えていて、空いている席もみんな食事の形跡があった。
料理はくだんの米料理しかないものの、昼のプリフィクスメニューに含まれる前菜はある、とメニューを渡された。食べたことのない、アフガニスタン風スープを頼むことにした。
壁が真っ白になり、以前と比べ格段に明るくなった店内に、よそよそしさを覚えるかと思ったら、そんなことはなかった。逆に食堂感が高まり、客と店の距離が縮まったように感じた。もしかしたらそれは、サービスを担当している女性の存在が大きいのかもしれない。
隣のテーブルの男性2人組が会計の際に「国(故郷)の状況は大丈夫?」と彼女に尋ねた。どうも彼女はパキスタンの人のようだった。聞くとはなしに聞いていたつもりが、うっかり、聞き入っていたらしい。彼女がちらっと私を見たことで、気づいた。恥ずかしくなり、意識をそらすように店の奥に視線を向けたら、店主のムッシュが厨房(ちゅうぼう)にいた。本当だ、店主は健在だ。
出てきたスープはトマトの入っていないミネストローネのようだった。スプーンですくったら、表面には顔を出していなかったオオムギやレンズ豆、肉の細切れが姿を現した。麦も豆も形が崩れていて、おなかに優しそうだ。もしかしたらラマダン明けに食べるスープなのかもしれないなぁと思った。食べてみると、主張のない色合いそのままに、少しずつじんわりと広がるおいしさだ。同時に、温かさもじわじわと体の隅々に浸透していく気がした。
スープを食べ終えると例の米料理が出てきて、カルダモンの香りがふわぁぁっと鼻先を包んだ。千切りのニンジンとアーモンドスライス、それにレーズンがふんだんに散らされ、表面を覆っている。“そうそう、てっぺんにピスタチオで、山を崩すとお肉が出てくるんだよね”と確認するようにフォークを差し込むと、ほら!と言わんばかりに一口大の肉が出てきた。
お米は油を適度にまとい香ばしく、ふっくらと炊き上げられ、レーズンの甘酸っぱさがアクセントを放つ。このスパイスはなんだろう? シナモンとナツメグ、とかかなぁ?と探りながら、どんどんフォークが進んだ。スパイシーなのではなくて、鼻をくすぐるようなスパイスの効かせ具合が、食欲を刺激する。お肉だけ、カレーっぽかった。肉は別に煮込んで、それをお米に混ぜ込んで炊き上げているみたいだ。
前に食べた時は、添えられたソースをかけたら全く別物になって、かけないで食べる方が断然好みだった。けれど、一口分かけてみよう、とかけて食べてみたら、あれ? かけたのおいしいじゃん!と、前に受けたのとは全く違う印象を受けた。
一見スパイシーに見えたソースは、ソースというより汁物で、それだけを飲んでみると塩気も控えめでさらっとしている。ピラフにかけると、なんとも言い難い親しみを覚えた。味は完全に別ジャンルだけれど、お茶漬けとか、冷やごはんに冷めたおみそ汁をかけたような、シャバシャバした食べやすさが、遠い親戚のような感じだ。これはちょっとクセになりそうだぞ、と思った。
これまたピスタチオとカルダモンの香る、アフガニスタン風フランを最後にいただいて、すっかり満喫のランチとなった。お会計には、ムッシュが出てきた。甘い香りのお米がとてもおいしかったです、と伝えたら、あれはクミンとクローブですよ、と教えてくれた。スパイスふわぁぁっ、お肉ゴロッ。学生街のアフガン風ピラフ/Koutchi | 朝日新聞デジタルマガジン&[and] (asahi.com)
完全栄養食「BASE FOOD」が1000万食を突破 ブレイクの秘密は?
2021年11月4日発売の「日経トレンディ 2021年12月号」では、日経クロストレンドと11月3日に発表した「2021年ヒット商品ベスト30」を特集。22位に「BASE FOOD」がランク入りした。1食で1日に必要な栄養素の3分の1を満たせる完全栄養食が、21年8月に累計1000万食を突破した。甘系味の投入で間食として食べられるようになり、おやつと健康配慮のいいとこどりで消費者の利用機会が増えた。
※日経トレンディ2021年12月号の記事を再構成
【22位】BASE FOOD
これだけ食べていれば栄養は十分。そんな手軽な完全栄養食「BASE FOOD」(ベースフード)が、2021年8月に累計1000万食を突破した。
1食で1日に必要な栄養素の3分の1を満たせるのが特徴で、健康を気にする消費者にはありがたい。ただ主力のパンタイプ「BASE BREAD」は19年3月にネット通販を開始していたが、ヒットと呼べるほどではなかった。
今回のヒットのきっかけは、丸パン風の「プレーン」しかなかった味を増やしたことだ。20年5月に「チョコレート」、同年11月に「メープル」「シナモン」と甘い味を追加。健康意識が特別に高いわけではない大半の消費者の心理的ハードルが下がり、「手を伸ばしやすくなった」(ベースフードCMOの齋藤竜太氏)
■BASE BREAD
■味を立て続けに増やし、人気は急上昇
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【第15回】「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」が完売続出 泡の新体験
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菓子パンとしても自然なおいしさで、甘い味なので間食にもいい。おやつと健康配慮のいいとこどりで、消費者の利用機会が増えた。「味の種類が増えたので、飽きずに食べ続けられるという声もある」(齋藤氏)
20年11月以降、大手ドラッグストアやコンビニで売り出し、認知度もアップ。興味はあっても買うまでには至らなかった消費者が背中を押された。リアル店舗の販売数は全体の15%を占めるまでに伸びている。
米国のレストラン業界の業績は、昨年の急激な落ち込みから回復に向かっているが、依然としてパンデミック前の水準には戻っていない。店内の来店客数が伸び悩んでいるためだ。NPDグループの最新調査によると、9月までの1年間のオンラインと実店舗の合計利用者数は、前年同期比で5%増加したが、2019年同期比では6%減だ。 NPDの食品業界アドバイザーは、「米国の外食業界において、店内営業は今も逆境の渦中にある。労働力の課題があり、また消費者が店内食を渋っていることで、特にフルサービスレストランでは、入店制限とメニューの絞り込みが続いている。高品質な牛肉の売上高、特に高級レストランやステーキハウスへの売上高は、依然として例年の水準を下回っている」という。 9月までの12か月間、店内営業の来店者数は、パンデミック前の2019年同期と比べて48%減少した。持ち帰り、ドライブスルー、宅配といった店外利用は、同20%増。フルサービスのレストラン(FSRs)は、店内の利用客(約80%)に大きく依存しており、パンデミック中は最も苦しい状況にあった。来店客数はこの1年間で7%増加したが、2019年比では23%減とまだまだ回復途上だ。 一方、パンデミック中に店外利用を拡大してきたクイックサービスレストラン(QSRs)は、パンデミック前も店内利用者が全体の28%で、FSRsほど店内営業に依存していないが、この1年間で店内利用の客数はパンデミック前に比べて52%減少し、利用割合も14%に低下した。 |
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※2021年11月8日 CATTLE BUYERS WEEKLY |
食料品価格の上昇が家計を圧迫していることから、米国の消費者はステーキの消費を減らしている。調査会社IRIによると、リブアイなどの製品価格が前年比約40%も急騰したことを受けて、スーパーでは牛肉から豚肉や鶏肉などより手ごろな代替品へシフトする消費者が増えているという。 アラバマに拠点を置くスーパーの食肉ディレクターは、「消費者は自分の財布事情に合うものを探している。最近は、ストリップやリブアイステーキといったミドルミートのカットは縮小し、牛ひき肉の販売が拡大している」という。 米国の労働統計局によると、9月に家庭で消費されたすべての食品価格は4.5%値上がりしたが、その主因は食肉・家きん類・魚類・卵の価格が10.5%も上昇したことだ。食肉バイヤーは「手羽やポークリブの他、手作業が必要な食肉のカットのコスト増は、スーパーの食品部門の中で最大だ」という。食料品価格が上昇する中で、消費者は食肉価格により敏感になっており、小売業者は高価な食肉を減らし、安価なカットの販売を増やしている。 |
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※2021年11月8日 FOODMARKET.com |