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2025-10-25 13:21:00

未来価値創造戦略【2】

 

今回は、「未来価値創造戦略」の「第2回」として、「意味」「時代の到来」「方向」「挑戦」「意義」について説明をしよう。

 

[2]未来 価値創造戦略

 「日本企業の将来像」を描くには、「未来価値創造戦略」を確立し、さらに実現に向けて「ピープル・パワー」を結集しなければならない。このなかで、特に「未来価値創造の時代の到来」を認識するとともに、「お客様発のマーケティング戦略」と「マネジメント・マーケティング・キーワード」を意識しながら「未来価値を創造」しなければならない。

(1)未来価値創造の意味

「未来価値創造」といっても、その意味が皆目分からないので、「現在価値」を認識することによって、「未来価値」を探ることにする。

①  現在価値の未認識

「未来価値創造」と簡単に言っても、ほとんどの人が具体的には何を指しているか皆目わからないのが、現実の姿であろう。しかしながら、世の中には、「現在価値」が数多く存在しているが、意識していないと気がつかないことが多々ある。

たとえば、、「ラグジュアリー・ホテル」の「ホスピタリティ」や、有名旅館の「おもてなしの心」は、「スタッフ」が当たり前のようにふるまうので、「お客様」は普通の態度でいたら、ほとんど気がつかない。

「ラグジュアリー・ホテル」に車で到着すると、車のトランクに入っているバッゲージのネームタッグを見て、「〇〇様いらっしゃいませ」と迎えてくれる。さらに、ベルボーイやフロントは当たり前のように名前で歓迎し、ただちに部屋に案内される。

有名な旅館では、旅館に着くと接客係がすぐに「お客様」の荷物を持ち、部屋に案内してくれるが、途中で「お客様」の背丈を見て、「お客様」に合う浴衣のサイズをそれとなく用意をしてくれる。これらは、「お客様」が気がつかないように振る舞うので、まったくわからないままに見過しされてしまう。

 

②  具体的な現在価値

世の中には、「これはすごい」「これは素晴らしい」「これはいままでにない味だ」「これ

は新しい」「これは感動ものだ」ということがかなりあり、これらは「お客様の心」を打つものである。これらの事象は、人によって感じ方が違うものであるが、ほとんどは「お客様」にとって、「現在価値」である。

 

③  具体的な未来価値

「未来価値創造」の具体的な事象としては、現在は「世の中にまったく存在しない」ものである。たとえば、商品であれば、「おいしい」を通りこして「これは最高」「これは絶品」というものである。

また、商品の価格でいえば、価格が1,000円ではあるが、1,500円の「価値」があるというものである。これが1,200円では「現在価値」で「未来価値」は存在しない。さらに、これらの商品について何度も購入されるという「価値」のレベルである。「おもてなしの心」でいえば、「満足」「感激」を上回るもので、「感動・感謝・至福」を提供して、「お客様」が「共感・感嘆」を感じられ、「また来ます」という「価値」のレベルである。

 

(2)未来価値創造時代の到来

 現在の「マーケティング戦略」を確立するには、未来の生活行動予測によって、「お客様の立場に立つ」という「価値創造」を行うことであった。しかし、「乱気流とカオス」が頻発する時代になり、現在の「マーケティング戦略」では、追いつけなくなってしまった。

 この情況を打破するためには、「戦略」そのものの「創造的破壊とイノベーション戦略」を行い、「お客様発のマーケティング戦略」に大転換を図ることによって、「お客様」との「参加・共創的と企業のサプライズの提供」的な「未来価値創造」を行わなくてはならない時代が到来したことを認識しなければならない。

 

(3)未来価値創造の方向

「未来価値創造」を行うには、「創造的破壊とイノベーション戦略」を積極的に行うことによって、「個性化戦略」を確立して、「グローバル・スケール」で世界に胎動していかなければならない。

最近は、「ブルーオーシャン戦略」なる言葉が聞かれるが、実は「個性化戦略」そのものである。今後の方向として、「分析的アプローチ」は、「集中と選択」で活用し、「現場重視」「ウォッチング」「インタビュー」「デジタル・マーケティング」重視による「機能的アプローチ」による「未来価値創造」を行うことである。

「未来価値創造」の中でも、最も最優先に考えていかなければならないことは、「日本の文化」である「おもてなしマネジメント」を確立することである。いわば、「物心面」より「精神面」を重視する「未来価値創造」である。

 

(4)未来価値創造に挑戦

現在の多くの企業の問題点は、「現在価値創造」すらも行えていない。このままの姿で、「企業マネジメント」を行っていれば、現在どんなに優れた企業でも、自ずと限界に達してしまうことは自明の理である。

したがって、「サクセシイブ・カンパニー」のためには、「未来価値創造」に挑戦せざるを得ないことを自覚しなければならない。そのためには、「経営者がプロデューサー」となって、「全スタッフ」に「起業家精神」を発揚させ、かつ垣根を超えた組織づくりをしなければならない。

つまり、「タテ」とか「ヨコ」などをまったく意識させない「全員参加マネジメント戦略」の新しい組織によって、「情報・知識・暗黙知」を総合的に構築することによって、新天地が開かれていくのである。

「未来価値創造」で、最重要視しなければならないことは、「帰属意識」の高い「個」を「全員参加マネジメント戦略」という高度な「チームワーク」と「エンパワーメント」によって統合していくスクラムを組むことによって、各「スタッフ」の能力を高め、さらに高度な「情報・知識・暗黙知」の持続的な知識を図ることである。

 

(5)未来価値創造戦略とは

「未来価値創造戦略」を確立するには、企業はなによりも、より良い会社を創りあげも「クォリティ・オブ・ライフ」を提供しなければならない。そのためには、企業は独自の技術やアイデアを開発しなければならない。

①  ビジネスの未来価値創造

1.お客様の参加・共創のビジネスの未来価値創造

2.フランチャイズ・ビジネスの未来価値創造

3.画期的な未来価値創造

4.協働的なビジネスの未来価値創造

5.アウトソーシングの未来価値創造

 

②  お客様の未来価値創造

1.21世紀のマーケティングの未来価値創造

2,変化を創造する未来価値創造

3.自己革新による未来価値創造

4.ヒドノミクスの未来価値創造

5.お客様個人の未来価値創造

 

③  個性化の未来価値創造

1.アップスケールの未来価値創造

2.競争相手はお客様という未来価値創造

3.自己差別化の未来価値創造

4.オンリーワン主義の未来価値創造

5.価値訴求の未来価値創造

 

 


2025-10-24 09:47:00
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9月25日、「世界のベストレストラン50」が北アメリカを対象とした地域版、「北アメリカベストレストラン50」を初めて発表した。授賞式の会場となったのは、昨年6月の世界版の会場と同じラスベガスの統合型リゾート「ウィン・ラスベガス」だ。800人が参加した授賞式にはバンドによる生演奏が入り、エンターテイメントの街を印象付けた。

 

「北アメリカベストレストラン50」の対象になるのは、アメリカとカナダ、カリブ海のレストラン。地理的には本来、メキシコ、キューバ、ドミニカ共和国も含まれるが、いずれも既にラテンアメリカ版の対象となってきた関係上、対象外となる。

50ベストのコンテンツ・ディレクター、ウィリアム・ドリュー氏によると、世界版同様に、北アメリカ版もシェフやジャーナリスト、レストラン関係者による投票で選ばれる。その投票者は約300人で、地域ごとのチェアパーソン(評議委員長)が投票者を選ぶ。広いエリアをより細かくカバーするために、これまでの世界版の3人に加え、新たに北アメリカ版のみを対象とする5人のチェアパーソンが選ばれ、カナダ3人、米国4人、カリブ海1人の8人体制となった。

No.1レストランに選ばれたのは、ニューヨークのモダン韓国料理「アトミックス」。今年6月に発表された世界版でも12位に輝いており、順当な結果となった。

 

ソウル出身のパク・ジョンウンシェフとエリア夫妻は大学の同級生で、パクシェフがフランス料理の手法で韓国の味を表現する「ジュンシック」のヘッドシェフに就任した2012年にニューヨークへ。16年に独立し、オーナーシェフとしてカジュアル店「アトボーイ」を開店した後、18年にファインダイニングの「アトミックス」をスタートした。

22年にはニューヨークに韓国の伝統料理店を再解釈した「ナロ」を、さらに24年には、より韓国文化に根付いた食を生み出すためにソウルの一等地にラボ「コモンエラ」をオープンするなど、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。来年には、韓国文化がまだあまり根付いていないロンドンに出店し、「食文化のアンバサダー」として魅力を伝えていく予定だ。

授賞式では「今回の受賞は私たちにとって、アメリカンドリームが実現したようなもの。他の文化背景を持つ人たちも、それぞれにアメリカンドリームを持っているはず」と他のレストランへも思いを馳せた。

アトミックスでは見事な食材のプレゼンテーションと共にトロフィーが飾られていた
アトミックスでは見事な食材のプレゼンテーションと共にトロフィーが飾られていた

アワード後、実際に「アトミックス」を訪問してみると、14席のメインダイニングカウンターと6席のバーカウンターはいずれも2回転とも満席だった。10年ほど前までニューヨークで韓国料理といえばカジュアルな印象が強かったが、そんなイメージを覆し、エレガントなインテリアのなか、韓国人アーティストとコラボレーションして作られた食器類と、丁寧かつあたたかなサービスと共に、韓国の味の組み合わせや文化を表現している。K-POPをはじめとする韓国カルチャー人気ともあいまった、現代のファインダイニングらしい店だ。

 

今回の北アメリカ版は、50ベストらしい多様な未来を予感させるリストとなった。シカゴからはモダンフィリピン料理「カサマ」、ニューオーリンズからはモダンセネガル料理「ダカール・ノラ」、さらにジャマイカからはプラントベースのモダンジャマイカ料理「スタッシュ・イン・ザ・ブッシュ」もランクインしている。

また、「ファインダイニングにこだわらず、人気のある店はランクインする」というポリシーの通り、予約を取らない、気取らない雰囲気の魚料理のレストラン「チャビー・フィッシュ」(チャールストン)、元々ワインバーとしてスタートした「モンラパン」(モントリオール)などカジュアルな店もリスト入りしている。

「カサマ」はファインダイニングの店だが、週末の朝にはフィリピン風の朝食(左下)を提供し、地元の人たちで大行列、そのユニークな営業スタイルでも知られる。
「カサマ」はファインダイニングの店だが、週末の朝にはフィリピン風の朝食(左下)を提供し、地元の人たちで大行列、そのユニークな営業スタイルでも知られる。

北アメリカからはこれまで、ナパバレーの「フレンチランドリー」とニューヨークの「イレブンマディソンパーク」というファインダイニングが世界No.1に選ばれているが、北アメリカ独自のリストが生まれたことで、美食の旅先として、今後多様なアメリカの都市にスポットライトが当たるようになっていくと言えるだろう。

 

また、店が提供する料理の国籍の多様化、カジュアルレストランにも焦点が当たり、質の良い料理をくつろいだ雰囲気で楽しむ「ファインカジュアル」への潮流も感じる結果となった。ドリュー氏は「北アメリカは世界的に見ても特に移民の多い地域で、今年の北アメリカのリストは、これまでの世界版、または世界各地の数あるリストのなかでも、最もダイバーシティのあるリストとなった」と語った。

 

近年、レストランにおいては、地域の関わりや次世代の育成がますます重要視されるようになってきている。

 

「アトミックス」のパクシェフは、去年ソウルにオープンしたラボで、韓国の若いシェフを招いて一緒にテーマに沿った料理を作り、インスピレーションを得てもらうなどの活動をしている。「若手を育て、韓国の食のレベルを高めたい。すでに有名なシェフがいるから、彼らよりも有名になれないだろう、と考えがちな若い人たちに夢を持たせることも自分たちの世代の仕事だ」と語った。

ソウルの「コモン・エラ」で、若手料理人を育成
ソウルの「コモン・エラ」で、若手料理人を育成

ラスベガスを中心にレストランを複数展開するシェフに話を聞くと、「アメリカでは、セレブリティやインフルエンサーの行くレストランの人気が高く、高級レストランを“ブランド”として捉える傾向がある。カジュアル店にしても、知名度のあるチェーン店へ行く人が多い」という。また、トランプ関税などにより食材の価格が上昇し、「コスパの良い大規模チェーンに人が流れることに繋がっている」そうだ。逆にいうと、小規模な個人オーナーの店や、その地域ならではの独自性に根ざした店は、現在苦境に立たされていると言える。

南米で食文化が花開いたように

かつて南米には、地域に根ざした美食を楽しむ文化がなく、例えば、ペルーの「セントラル」のヴィルヒリオ・マルティネスシェフやチリ「ボラゴ」のロドルフォ・グズマンシェフらは、当初、地元のゲストからの支持が得られなかった。その状況を変えたのが、「ラテンアメリカの50ベスト」だった。

 

グズマンシェフは、地元ジャーナリストに「牛の餌に使うような草を使った料理など食べたいか? 料理を持ってきてくれ」と酷評され、「客が入らないため、借金がかさんで夜逃げ寸前だった。ランクインできていなければ店は閉店していただろう」と、振り返る。今やチリを代表するレストランとなり、世界のコラボレーションイベントなどで引っ張りだこだ。

「セントラル」は世界一のレストランとなり、日本にも同じ哲学を持った「MAZ」をオープンするなど、世界でペルーの食文化を広める活動を行っている。

ソウルで開催された今春のアジアのベストレストラン50で、モダン韓国料理「絵ベット」とコラボレーションイベントを行うグズマンシェフ
ソウルで開催された今春のアジアのベストレストラン50で、モダン韓国料理「エベット」とコラボレーションイベントを行うグズマンシェフ

50ベストは2002年に「世界のベストレストラン50」をスタートしてから、2009年に「世界のベストバー50」を、2023年に「世界のベストホテル50」を、さらに2024年に「世界のベストヴィンヤード50」を立ち上げ、ホスピタリティ業界全体に拡大している。ドリュー氏は「50ベストは、個々の店だけではなく、文化理解のプロモーションでもある。シェフだけではなく、チームとローカルコミュニティと共に働く人々にスポットライトを当てたい」と語る。

来年以降も北アメリカ版は毎年行われることになる。年月を経ることで、地域のなかだけに留まり、消えかけていた、多様性あふれる食文化が花開いていくことに期待したい。

 

2025年度「北アメリカのベストレストラン50」、上位50軒のリストは以下の通り。

 

1. Atomix|New York
2. Mon Lapin|Montreal
3. Restaurant Pearl Morissette|Lincoln
4. Smyth|Chicago
5. Tanière3|Quebec City
6. Dakar NOLA|New Orleans
7. Kalaya|Philadelphia
8. SingleThread|Healdsburg
9. Le Bernardin|New York
10. Le Veau d'Or|New York

11. Quetzal|Toronto
12. Baan Lao|Richmond
13. Benu|San Francisco
14. Californios|San Francisco
15. The Four Horsemen|New York
16. Friday Saturday Sunday|Philadelphia
17. Moon Rabbit|Washington DC
18. Via Carota|New York
19. Chubby Fish|Charleston
20. Locust|Nashville

21. Saison|San Francisco
22. Montréa|Plaza| Montreal
23. Kono|New York
24. Aska|New York
25. Lazy Bear|San Francisco
26. Kato|Los Angeles
27. Kann|Portland
28. Published on Main|Vancouver
29. Le Violon|Montreal
30. Emeril's|New Orleans

 

31. Kasama|Chicago
32. Royal Sushi & Izakaya|Philadelphia
33. Saga|New York
34. Albi|Washington DC
35. Jungsik|New York
36. Corima|New York
37. Dōgon|Washington DC
38. César|New York
39. Café Carmellini|New York
40. Penny|New York

41. Buzo Osteria Italiana|Bridgetown
42. Holbox|Los Angeles
43. Alma|Montreal
44. Mhel|Toronto
45. Alma Fonda Fina|Denver
46. Atelier Crenn|San Francisco
47. Providence|Los Angeles
48. Quince|San Francisco
49. Stush in the Bush|St. Ann
50. Beba|Montreal

 

北米版「ベストレストラン50」、初回の1位はどの店に? | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 


2025-10-21 17:09:00

米国でスターバックスが大量閉店 消費者の価値観が変化しているのか?

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米ニューヨークのスターバックス店舗前でストライキを実施する従業員。2024年12月23日撮影(Adam Gray/Getty Images)

米コーヒーチェーン大手スターバックスは先月、年末までに北米店舗の1%を閉鎖し、小売部門以外の900人の従業員を削減すると発表した。店舗閉鎖の理由について、同社は財務状況の悪化だと説明している。米テレビ局WNYWによると、米ニューヨークでは50軒を超えるスターバックス店舗が予告なく閉店した。

 

ビジネス向け交流サイト(SNS)のリンクトインに掲載されたスターバックスへの支持度を測る世論調査では600件以上の回答が集まり、消費者がスターバックスから離れつつある理由が示された。それによると、回答者の53%が「スターバックスのコーヒーを飲まない」と答え、その多くが「価格」を大きな障壁として挙げた。外食産業に特化したコンサルティング企業テクノミックが2024年に実施した調査では、競合他社と比較して、スターバックスは最も価格の高いコーヒーチェーンと見なされており、リンクトインの調査結果を裏付ける形となった。さらに、融資比較サイトのレンディングツリーが同年に行った調査では、米国人の8割がファストフードをぜいたく品と認識していた。リンクトインの調査回答者の多くは、自宅でコーヒーを入れることで節約しているとした。米会計大手デロイトが2024年に行った調査でも、コーヒー愛好家の70%が毎日自宅でコーヒーを入れていると答えた。

米ビジネス誌ファストカンパニーは、閉鎖予定のスターバックス店舗のうち59店舗は労働組合に加盟していると伝えた。スターバックスは長年、従業員による労働組合結成を阻止する「組合つぶし」の疑いがあるとして批判の的となってきた。労働組合とは、公正な賃金や医療保険、雇用の安定、公平な勤務スケジュールなどを求めるために結束した従業員の集団だ。スターバックスは2023年、労働組合結成の動きを妨害するため、米国で23店舗を閉鎖したとして非難された。先述のリンクトインの調査では、スターバックスを避ける理由として、同社が組合つぶしを行っているためだと答えた回答者も散見された。

近年では、スターバックスをボイコットするよう求める声も高まっている。北米を中心とする労働組合、サービス従業員国際組合(SEIU)のフィラデルフィア支部であるスターバックス従業員連合は2023年10月9日、X(旧ツイッター)に「パレスチナとの連帯」と投稿した。スターバックスは、この投稿が顧客の怒りを買い同社の評判を傷つけたとして、同連合を提訴した。これを受け、消費者はスターバックスのボイコット運動を展開した。各種報道機関は、これが同社の売上減少の一因となったと指摘している。

 

一方、スターバックスは物議を醸すことに慣れている。同社は2015年、年末シーズン向けの容器からクリスマスを連想させる絵柄を削除し、単調な赤一色のデザインに変更したことで批判を浴びた。一部からは同社が「クリスマス戦争」を仕掛けているとの声も上がった。2018年には、米ペンシルベニア州フィラデルフィアのスターバックスで、何も注文せずに店内に滞在している客がいるとして従業員が警察に通報し、黒人男性2人が逮捕される事件があった。これを巡る世論の反発を受け、同社は反差別研修のため、米国内の8000店舗を一時的に閉鎖する決定を下した。同社幹部によれば、2018年の事件は売上には影響を与えていないという。

スターバックスは単に売上が減少しているだけでなく、アイデンティティーの危機に直面している。かつては流行の場所として、くつろぎながら仕事をする場と見なされていたスターバックスだが、もはや消費者を引きつけられなくなるかもしれない。価格の上昇や組合つぶし、労働組合に対する法的措置はいずれも、消費者が同社から離れていく大きな要因となっている可能性がある。企業がイメージや評判、ひいては売上を回復したいと望むなら、従業員への投資や労働組合を巡る環境、そして包括的な文化への注力こそが、自社を長期的に救う道となるだろう。

(forbes.com 原文)

 米国でスターバックスが大量閉店 消費者の価値観が変化しているのか? | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 

 

 


2025-10-21 17:03:00

2024年、外国人旅行客が最も多く訪れた国と地域ベスト10 日本もランクイン

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日本、富士山と河口湖(Shutterstock.com)

旅行会社による調査で、観光客に人気の国や地域が判明した。白い雪が映えるフランスの山々から、かつてメキシコで栄えたアステカ文明の遺跡まで、観光客たちは、世界のさまざまな場所に足を運んでいる。

 

トップクラスの人気を誇る世界各地の観光スポットを紹介

雪をいただく日本の山並みから、多くの神話の舞台となったクレタ島の宮殿まで、このガイド記事では、いわば読者の皆さんのパスポートとして、トップクラスの人気を誇る世界各地の観光スポットをご案内しよう。どこも五感を刺激し、好奇心に火をつける場所ばかりだ。実際、今も無数の観光客たちが、新鮮な感動を求めて、世界の各大陸のあちこちに足を運んでいる。

南アフリカの旅行会社Go2Africaは、さまざまな調査データに基づいて、「2024年に世界で最も国外からの観光客が多かった国や地域」のランキングを発表した。これは、これから胸躍る旅行先を探している人たちにとってヒントとなるはずだ。

Go2Africaは、この調査を実施するにあたり、世界各国の観光局から観光に関する公式データを入手し、それぞれの国や地域を訪れた観光客の人数を特定した。

 

絵葉書で憧れた地に向けて実際に足を踏み出せば、欧州の魅力から、アジアの精神、北米の雄大な風景が待っている。お香の匂いが立ち込める寺院や、おとぎ話に出てきそうな村々、美しい島などがある世界を旅することになるだろう。

1位 フランス

2024年の外国人旅行者数:1億人 

フランス、パリ市街(Shutterstock.com)
フランス、パリ市街(Shutterstock.com)

陽光をいっぱいに浴びるブドウ畑、黄金色に輝くビーチ、雪をいただく山並み、エレガントなカフェが並ぶ街の大通り──どこをとっても、フランスには夢のような光景が広がっている。

不朽のロマンティックなムードを持つパリから、プロバンス地方のラベンダー畑まで、この国を初めて訪れる旅人は、トップクラスの芸術作品、華麗な建築物、豊かな歴史に魅了される。黄金色に輝くベルサイユ宮殿の広間をゆっくり歩くのもいいし、パリのノートルダム大聖堂の荘厳なゴシック建築を見上げるのもいい。

フランスはまた、美食家の魂を揺さぶる聖地だ。街角の至るところに、地元の名物が待ち構え、旅行者を誘惑する。パリの路地裏にあるパティスリーに並ぶ、バターたっぷりのクロワッサン。大西洋から水揚げされたばかりで、磯の香りもかぐわしい生牡蠣。石造りの貯蔵室で熟成された、口に入れるととろける白かびチーズ「ブリー・ド・モー(Brie de Meaux)」を思い浮かべてみてほしい。さらにフランスには、シャトーヌフ・デュ・パプ(Châteauneuf-du-Pape)のような個性豊かなワインの産地もある。 

陽光輝く南仏の海岸地帯コートダジュール(フレンチ・リヴィエラ)では、リヴィエラ地方の洗練されたムードと、地中海の魅力の両方が楽しめる。そして、北東部のアルザス地方では、木の骨組みが美しい、まるで絵本から抜け出てきたようなハーフティンバー様式の家が並ぶ村が旅人を魅了する。そして冒険好きな人には、アルプスが世界でも指折りのスキー体験を約束してくれる。

2位 スペイン

2024年の外国人旅行者数:9400万人

バルセロナ、グエル公園(Shutterstock.com)
バルセロナ、グエル公園(Shutterstock.com)

アンダルシア地方に残るムーア人の王の宮殿から、バルセロナに建つモダニスト建築の傑作まで、スペインはどこをとっても野外ミュージアムのようだ。

 

見渡す限りのオリーブ畑、ごつごつとした岩肌を見せる山並み、黄金色に輝き、果てしなく続く海岸線などを思い浮かべほしい。抜群の透明度を誇るバレアレス諸島の入江から、ガリシア地方の息を呑む断崖絶壁まで、魅力的な場所にはこと欠かない。

首都マドリードを訪れて大通りをそぞろ歩き、ワールドクラスのギャラリーをめぐったら、居心地の良いタベルナ(居酒屋)に入り、タパスやベルモット(フレーバードワイン)を楽しむのもいいだろう。一方、イベリア半島北東岸にあるバルセロナも、ガウディの独創的な建築や、ビーチサイドで繰り広げられるナイトライフの喧騒など、独特の輝きを帯びている。

さらに南を目指し、グラナダやセビリアに向かえば、ランタンで照らされた中庭にフラメンコが響き、オレンジの花の香りが漂って旅行者を誘う。

 

さらにこの国では、美食はもはや宗教の域に達していると言っていいだろう。旨みたっぷりなスペイン特産の生ハム「ハモン・イベリコ」や、バルセロナ名物のジャガイモ料理「パタタス・ブラバス」、新鮮な海産物で作る炊き込みご飯「パエリア」などが有名だ。こうした料理を、リオハ産の高級ワインや、すっきりしたアルバリーニョ種の白ワインと楽しもう。

また、にぎやかな祝祭に関して言えば、スペインにかなう場所はまずないだろう。バレンシアのトマト祭りや火祭りなどの祭典は、燃え盛るエネルギーとカオスに満ちていて、人生を心から楽しむスペインの気質を改めて教えてくれる。

3位 米国

2024年の外国人旅行者数:7240万人

ニューヨーク、自由の女神像(Shutterstock.com)
ニューヨーク、自由の女神像(Shutterstock.com)

大西洋岸から太平洋岸まで東西に広がる米国は、目もくらむほどのコントラストが特徴だ。ドライブスルーのダイナーと、ミシュランで星を獲得する高級レストラン。ロデオと、ブロードウェイのミュージカル。そのすべてが、50州が織りなすこのタペストリーに共存している。

ニューヨークでは、そびえ立つ摩天楼やワールドクラスの美術館、流行の先端をいくブルックリンや歴史が息づくハーレムといった、個性豊かなネイバーフッド(5つの行政区内の特徴ある近隣住区)と隣り合っている。

西海岸も、カリフォルニア州の陽光がまぶしいビーチや、テック業界の活気に満ちたシリコンバレー、古き良き映画の魅力を今に伝えるロサンゼルスと、魅力が満載だ。

自然を愛する旅人にとっても、米国は格好の行楽地だ。太平洋岸北西部の霧が立ち込める森でハイキングを楽しんだり、先史時代に起源を持つ雄大なグランド・キャニオンの眺めに驚嘆したり、イエローストーンで間欠泉めぐりをするのもいいだろう。また南部に向かえば、ナッシュビルのホンキートンク・ミュージックから、いつもジャズが流れているニューオリンズの街角まで、人の魂を揺さぶるような音楽の鼓動を感じられるだろう。

4位 イタリア

2024年の外国人旅行者数:6850万人

ローマ、コロッセオ(Shutterstock.com)
ローマ、コロッセオ(Shutterstock.com)

陽光まぶしいアマルフィ海岸の崖。トスカーナ地方の丘陵地帯に広がるブドウ畑。雪に覆われたドロミテの山地など、イタリアは常に人を引きつけてやまない。この国では、芸術と歴史、美食とロマンスが渾然一体となっている。

ローマを訪ね、コロッセオからバチカンへとそぞろ歩けば、古代遺跡の隣にバロック様式の噴水がある光景が目に入る。一方、ベネチアでは、霧にけむる運河や、彼方にぼんやりと見えるパラッツオ(邸宅)が作り出す街が、夢のようなかげろうの中に浮かび、郷愁と優雅なムードを醸し出す。

北に進路を取ってミラノに向かえば、この街のモダンさと高級ファッションに夢中になるはずだ。フィレンツェを訪れれば、ルネサンス期から続く壮麗な雰囲気や、ワールドクラスのギャラリーに驚かされるだろう。

美味しい食事に目がないグルメなら、ピエモンテの丘陵地帯名産の口当たりが滑らかなワイン「バローロ」を楽しむのもいいし、ボローニャで、手打ちパスタをフォークでくるくると巻いて味わうのもいいだろう。また、シチリア島の丸石を敷き詰めたピアッツア(広場)で、職人の技が光るクリーミーなジェラートを味わうのもおすすめ

5位 トルコ

2024年の外国人旅行者数:5260万人

カッパドキアに浮かぶ気球(Shutterstock.com)
カッパドキアに浮かぶ気球(Shutterstock.com)

欧州とアジアにまたがるトルコも、圧倒的なコントラストが際立つ国だ。カチカル山脈を縦走するハードなハイキングと、何世紀もの伝統が息づく入浴施設ハマムでの体に優しいぜいたくなケア、その両方が楽しめる。

 

イスタンブールは、東洋と西洋が出会う街だ。壮麗な歴史的建造物「アヤソフィア」の中を歩き回り(キリスト教の教会、イスラム教のモスク、そして博物館という変遷をたどって2020年からは再びモスクとなったが、礼拝以外の時間帯は観光客も立ち入りができる)、迷路のようなグランド・バザールで迷子になり、カップ一杯のチャイを手に、ボスポラス海峡に沈む夕陽を眺めてみれば、そのことが実感できるだろう。

さらに、アナトリア半島に深く分け入れば、カッパドキアで美を発見することもできる。ここでは、「妖精の煙突」と呼ばれるきのこのような形をした奇岩群や、空に浮かぶ熱気球が、夢のような景観を作り出している。

一方、歴史マニアなら、古代ギリシャやローマ時代の街の姿が今に至るまで保存されているエフェソスや、トロイの古代遺跡に目を丸くするだろう。また、「トルコのリヴィエラ」と呼ばれる、ターコイズブルーの海が広がる地中海沿岸には、アンタルヤやボドルムなどの、宝石のように美しい街が点在し、魅力的なビーチや活気のある港などを楽しむことができる。

 

だが、この国の売りは、人目を引く観光スポットだけではない。トルコはそのホスピタリティでも名高い国だ。街角の屋台で、ジュージュー音を立てるケバブや、サクサクした甘い焼き菓子「バクラバ」、焼きたてのシミット(ゴマつきの円形のパン)などを買い求め、舌鼓を打とう。また、地元の人たちの世間話をバックに、濃いトルココーヒーをすするのも乙なものだ。

6位 メキシコ

2024年の外国人旅行者数:4500万人

チチェン・イッツァ、ククルカンのピラミッド(Shutterstock.com)
チチェン・イッツァ、ククルカンのピラミッド(Shutterstock.com)

アステカ文明の遺跡から、コロニアル様式の歴史地区が魅力的なオアハカまで、メキシコは訪れる者の五感をわしづかみにし、離そうとしない。

「新・世界の七不思議」の1つに数えられるマヤ文明の遺跡「チチェン・イッツァ」で、歴史の世界に足を踏み入れよう。あるいは「サン・ミゲル・デ・アジェンデ」で、コロニアル様式の建物のカラフルなファサードや、丸石が敷き詰められた路地を堪能するのもいい。 

大自然を愛する人なら、コスメル島の透き通った海でのシュノーケリング、チワワ州の赤銅色の渓谷を歩くハイキング、ホルボッシュ島の浜辺で、海中で光るプランクトンを愛でるなど、さまざまなアクティビティを楽しめる。

ビーチや照りつける太陽を愛してやまない人たちにとっては、ヤシの木が生い茂るトゥルムの砂浜や、サーフィンにぴったりの波が押し寄せるプエルト・エスコンディードの入江は、天国のような場所に感じられるだろう。

そして、メキシコ名物の料理がある。屋台で焼きたてのタコスをむさぼり、星が輝く夜空のもとで、メキシコ特産の蒸留酒「メスカル」のスモーキーな味わいを堪能しよう。

7位 香港

2024年の外国人旅行者数:4450万人

香港の街並み(Shutterstock.com)
香港の街並み(Shutterstock.com)

香港は、正式には国ではないものの(中国の「特別行政区」という位置付けだ)、単独で取り上げるに値する観光地だ。ここでは、摩天楼が古代の寺院と肩を並べており、ネオンが光る街並みは、昼夜を問わず活気に満ちている。

香港を象徴する乗り物「スター・フェリー」に乗り込んでビクトリア・ハーバーを渡り、そびえ立つ高層ビルが作り出すスカイラインのパノラマを堪能しよう。あるいは、ビクトリア・ピークに登って、見事な日没の眺めを楽しむのもいい。

香港は、ショッピングスポットとしても定評がある。中環(セントラル)のモールで高級ブランドのショップめぐりをしたり、旺角(モンコック)のマーケットで掘り出し物を見つけて値切るのも楽しみの1つだ。

また、食に関しても、歴史ある飲茶の店でお茶を楽しんだり、街角の屋台で鶏蛋仔(けいたんし、小さなボール型のワッフル)をほおばったり、ミシュランの星を獲得した点心専門店「添好運(ティム・ホー・ワン)」でカジュアルな食を楽しむなど、グルメな人なら迷ってしまうほど多くの選択肢がある。

また、香港の名所となっている庶民の信仰の場、神社仏閣もぜひ探訪しておきたい。ランタオ島の天壇大仏を訪ねたり、線香の香りが漂う文武廟の建物群をそぞろ歩いてみよう。

自然を愛する旅人も、ドラゴンズバックと呼ばれるハイキングコースを歩いて、目が覚めるような海岸の眺めを堪能したり、西貢のビーチでのんびり過ごしたりできる。

ハイファッション、古くから続く伝統的儀式、エネルギッシュなナイトライフ、世界最高の麺料理など、求めているものが何であれ、香港にはそのすべてがある。

8位 英国

2024年の外国人旅行者数:4120万人

ロンドン中心部(Shutterstock.com)
ロンドン中心部(Shutterstock.com)

ロンドンの華やかな王宮から、スコットランドに息づくケルトの伝統、詩情あふれるウェールズの渓谷に至るまで、英国は何世紀もの歴史を持つ文化遺産や、緩やかな丘陵が続く田園地帯、にぎやかな巨大都市と、さまざまな要素で満ちている。

 

旅の起点は、イングランドの中心都市である、活気あふれる首都ロンドンだ。バッキンガム宮殿やタワー・ブリッジ(テムズ川に架かる跳開橋)、大英博物館をはじめ、この街を象徴する名所が待っている。街を見下ろす高層ビルのバーでカクテルを楽しんだり、英国最大規模の食料品市場「バラ・マーケット」をひやかしたりしてみよう。

ロンドンを出れば、コッツウォルズ丘陵のおとぎ話のような村々で散歩したり、スコットランド、ハイランド地方の荒涼とした山地でハイキングをすることもできる。ヨークやエジンバラなどの古都を探訪すれば、石畳の小道が、歴史ある城や、居心地の良い暖炉があるパブへと導いてくれる。

文学好きなら、シェイクスピアの生地であるストラトフォード・アポン・エイヴォンでその足跡をたどったり、『指輪物語』の著者トールキンからホーキング博士まで多くの偉人がキャンパスを歩いたオックスフォード大学を訪ねたりできる。

 

岩だらけの海岸線や、風吹きすさぶ地に建つ城などを擁するウェールズ地方も魅力は尽きない。北アイルランドのジャイアンツコーズウェイは、六角形の玄武岩の石柱が立ち並ぶ、現実離れした奇観で驚かせてくれる。

そして、英国グルメも忘れてはいけない。田舎のティールームでバターたっぷりのスコーン。あるいは、コーンウォール半島のそよ風が吹く海辺で楽しむフィッシュ・アンド・チップスなど、この国ならではの名物料理を思い浮かべてほしい。

9位 ギリシャ

2024年の外国人旅行者数:4070万人

サントリーニ島からエーゲ海を望む(Shutterstock.com)
サントリーニ島からエーゲ海を望む(Shutterstock.com)

しっくい壁の家が立ち並ぶサントリーニ島の村から、首都アテネにある古代ギリシャの遺跡まで、豊かな地中海文化と、名高いその歴史に引かれる旅人にとって、ギリシャは貴重な宝物のような国だ。

この国を旅するなら、まずは、街を見渡す丘の上にアクロポリスがそびえるアテネを訪ねよう。そして、スパイシーなハーブや、手織りのテキスタイル、美しい陶器が所狭しと並べられたストリートマーケットに飛び込んでみるのがおすすめだ。その後は、路地裏のカジュアルな食堂「タベルナ」で、スブラキ(ギリシャ風串焼き)を味わってみよう。

ギリシャを訪れたなら、島めぐりは欠かせない。キクラデス諸島は、絵葉書のような夕焼けの光景で名高く、クレタ島には、険しい峡谷や、多くの神話の舞台となった宮殿がある。

より静かな場所でゆっくりしたいなら、おすすめはイオニア諸島だ。エメラルドグリーンの海や、かつてこの地を統治していたベネチア風の街並みが楽しめる。

歴史ファンなら、「デルフォイの神託」で知られるデルフォイのアポロン神殿や、奇石群の頂上に立つメテオラ修道院の、この世のものとも思えない光景に心を奪われるだろう。

ギリシャは、そのゆったりした生活のリズムも魅力的だ。ツタが覆うパーゴラの下で、時間をかけて楽しむ昼食。日の光が照りつける村の広場には、伝統の音楽が流れている。ギリシャ神話で神々の住処とされたオリンポス山でハイキングをするにしても、エーゲ海を見ながらアイスコーヒーをすするにしても、ギリシャはあらゆる旅行者たちを魅了する。温かさと驚異、そして時を超えた美しさで。

10位 日本

2024年の外国人旅行者数:3690万人

京都、八坂の塔(Shutterstock.com)
京都、八坂の塔(Shutterstock.com)

ライティングに照らされた東京のタワーから、雪をいただく山のふもとにある温泉まで、日本は、何世紀もの時を経た伝統が、目を見張る最先端のイノベーションとシームレスに重なり合う国だ。

まずは首都、東京から見ていこう。寿司のカウンターが輝く摩天楼と共存し、春には、咲き誇る桜の花のあいだを新幹線が走り抜ける。一方、京都がひっそりと伝えるのは、より落ち着いた日本の姿だ。嵐山で竹林をそぞろ歩き、静謐な茶室で抹茶をすすり、提灯に照らされた路地を静かに歩く芸妓たちを垣間見るのもいいだろう

自然を愛する旅人なら、丘陵地帯に広がるラベンダー畑や、パウダースノーが売りのゲレンデを擁する北海道が魅力的だ。また、奈良を訪ねれば、古くからの歴史を誇る神社のすぐ近くで歩き回る鹿たちを見る絶好の機会が得られる。

侍の伝説、アニメ文化、あちこちにある禅庭など、観光客にとっての魅力は尽きない。日本は、まるでたくさんの具が入った味噌汁のように、新たな発見に満ちた国だ。

11位以下にランキングされた国々は以下の通り。

11位 タイ(3550万人)
12位 中国(3200万人)
13位 オーストリア(3100万人)
14位 サウジアラビア(3000万人)
15位 アラブ首長国連邦(UAE、2820万人)

(forbes.com 原文)

2024年、外国人旅行客が最も多く訪れた国と地域ベスト10 日本もランクイン | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 

 


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