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今回は、「市場細分化の調査方法」と「種類」を説明しよう。
市場調査の意義と方法⑨ |
[7]市場細分化の調査方法
生活者の動向に合わせて、「市場細分化」を行い、自社の得意とする分野に「経営資源」を集中させるために、細分化の「市場調査」を的確に行わなければならない。
(1)細分化の分類
社会的経済的環境 | 所得水準、消費水準、職業 |
ライフスタイル | ライフスタイル、自己実現度、不満足度、価値観、ブランド |
人口動態 | 年齢別、性別、世帯構成、既婚・未婚 |
購買・利用動機 | 購買・利用動機、頻度、場所、 |
地域 | 都道府県、地域、人口密度、習慣・風習、交通手段 |
お客様心理 | 価格、品質、サービス、感動 |
(2)対象領域
「市場細分化」の調査の中で、第1に行わなくてはならないのは、「人口動態」「地域」である。
① 世帯対象
調査の単位を一世帯としては、家族構成、年齢構成、単身世帯、既婚世帯、未婚世帯などいろいろなパタ-ンが考えられるので、必要に応じて分類を検討しなければならない。
② 世代対象
調査の単位を世代として、かつ男女別の特性を回答の内容とする。世代については、5~10歳単位くらいの細分化が必要である。また必要に応じて、幼児、小学生、中学生、高校生、大学生、OL・サラリ-マン、中堅幹部などの分類も必要である。
さらに、学校を卒業後は、20代、30代、40代という年代別の分類に、アダルト(20歳~50歳)、シニア(50歳~70歳か80歳)、シルバー(70歳か80歳以上)という分類も必要である。
③ 個人対象
調査の単位を一個人として、属性としては、女性の場合は、学生、専業主婦、兼業主婦、キャリアウ-マンなどの分類することが重要である。
④ 事業所対象
調査の単位を一企業として、属性としては、製造、流通、サ-ビスなどの事業の分類によって行うことが必要である。
⑤ 地域対象
調査の単位を一地域として、地域の特性を明らかにする。地域というのは、工業地、商業地、住宅地、生産地、学校地など、地域の特性によって行う。
[8]調査の種類
「市場調査」には、種々の方法があり、調査の目的によって調査方法を選定しなければならない。
(1)市場調査
自社の「ビジネス・フォ-マット」や「新しいビジネス・プランの企画開発」に関連ある市場の特性を正しく把握するための調査。市場規模、発展度、競争状況などから将来性の展望と自社の「ビジネス・フォ-マット」の位置づけを行う。
(2)商品調査
自社商品や競争商品との評価によって、自社商品の位置づけのための調査。これは生活者の「ニ-ズ」や「ウォンツ」に適応しているかの評価を得ることによって、新商品開発や既存商品の改良に反映させる。
(3)生活者調査
生活者の利用動機を明確にして、市場の状態を把握する調査。生活者の感覚、感性、レベルなどの変化を着実に把握することによって、新しい「ニ-ズ」や「ウォンツ」を把握して、マーケットの動向に適応していくものである。
(4)商圏調査
自社店舗の商圏範囲の実態を把握し、お客様の特性を把握する調査。商圏範囲、人口、世帯数、お客様の特性、利用頻度、競争店などの調査によって、自店の計画につなげる。
(5)ウォッチング
生活者の動向は、市場調査を実施したり分析をしたりしている間に、どんどん変化をしてしまう。また市場調査は定量的なものが多く、定性的な不足はいなめない。これを補足するためには、「ウォッチング」が活用される。市場調査では、定量的よりも定性的なほうが、お客様の「ニ-ズ」や「ウォンツ」を認知することができる。
「第9回中国国際美食観光祭」のイベントのひとつ「2012年十大四川料理選考活動」の結果が27日に発表された。「ホイコーロー」が最高得票で十大四川料理の王座に輝いた。今回の選考活動は、第9回中国国際美食観光祭の主催で今月1日にスタートした。専門家が、素晴らしい数々の四川料理から30品を候補として選んだ。その後、ウェブサイトでのオンライン投票、中国版ツイッター「微博」による投票、ホットラインでの電話投票、コミュニティ投票などさまざまな方式による投票が行われ、十大四川料理が最終的に選ばれた。
岩手県と山形県の食品を売り込む試食商談会が27日、香港日本人倶楽部で開かれ、日
本酒や海産物加工品、ワインなど両県の特産物を現地の飲食業者などにPRした。こ
のうち岩手県からは、東日本大震災で被災した三陸の水産物加工業者、木村商店が参
加し、震災直前にとん挫した香港への輸出に再挑戦。困難な中でもビジネスチャンス
を模索する企業の努力がうかがえた。(香港&華南版編集長・安部田和宏)
米ファストフードチェーン店「ケンタッキーフライドチキン」(KFC)は26日、遼寧省大連市内に中国で4000店舗目となる店舗をオープンした。同店舗はドライブスルー形式。これで、中国全土で1日延べ700万人がKFCを利用することになる見込み。KFCは中国市場で、ライバルのマクドナルドに大きく差を付けている。「京華時報」が報じた。
マクドナルドの計画では、2012年に新しくオープンさせる店舗は250店舗以下で、前年の店舗数は1400店舗だった。これを基に計算すると、KFCの店舗数はマクドナルドの3倍近くに達していることになる。
KFCを経営している百勝餐飲集団の中国事業部の朱宗毅総裁は同日、「KFCは今後さらに新店舗の設置を加速させる。ここ数年は年間400店舗のペースだったが、今後は毎年最低500店舗で展開する」とし、「今後は経済発展があまり進んでいない地方都市や農村部にも出店する」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年9月27日
最低賃金が早ければ来年5月にも、現在の時給28HKドル(約281円)から30HKドルに
引き上げられることになった。飲食業はじめパートタイマーが多いサービス業への影
響が大きく、香港で事業展開する日系外食業者も「一層のコスト削減が必要になる」
と訴える。世界的にも高い賃料と相まって、香港での業務見直しを余儀なくされると
の声も出ている。(香港&華南版編集長・安部田和宏)