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2021-09-25 22:19:00

フードデリバリー最適化SaaS企業 総額約1.15億円を資金調達

飲食店が運用するフードデリバリーの最適化を行うLisa Technologies(東京都品川区)は、プレシリーズAラウンドで総額約1.15億円の資金調達を実施したことを、2021年9月22日に発表した。サイバーエージェント・キャピタルをリード投資家とし、既存投資家のライフタイムベンチャーズ、新規投資家の三井住友海上キャピタル、ユナイテッドからの出資、および金融機関からの借入によるもの。今回の調達により、累計調達額は約1.7億円となった。

Lisa Technologiesは、飲食店が運用するフードデリバリーの運用支援、アカウント最適化を行うSaaS「フードデリバリーマネージャー(FDM)」を展開している企業。FDMはUber Eatsなどのフードデリバリーアカウントの売上や顧客の行動データを一括管理しデータ解析を行い、アカウントに沿った最適な改善提案を行うプラットフォームだ。今回調達した資金により、プロダクトの開発及び人材採用を含めた組織基盤の強化を推進していく考えだ。

LisaTech2109フードデリバリー最適化SaaS企業 総額約1.15億円を資金調達 | ニュース 2021年 9月 | 事業構想オンライン (projectdesign.jp)

 


2021-09-25 18:08:00

明日のフードビジネスへの展望

【第175回】

 

今回は、「BCG流経営者はこう育てる」()について紹介しよう。

 

現代経営者の条件(29)

 

(3)勇気は蛮勇とは違う

 

●柳井正

 

 「経営者である以上、株主に対して収益を上げて成長する責任を負っています。リスクを恐れて何もしないでいたら、それこそジリ貧になって会社はつぶれます。リスクを取らない限り、収益も上らないし会社も成長しないでしょう」

 

●鈴木敏文

 

「暗闇の中に飛び出す勇気が必要です。セブン-イレブンを日本で始めた時も、日本でコンビニエンスストアなんて絶対無理だと<さんざん反対された。米国のセブン-イレブンを買収する際も反発があった。

中国に出店した時も、IYバンクを始めた時も、周囲の人はみな反対です。勝算がない、リスキ-だと。でもリスクを取らないと、成功も手に入らない。暗闇の中に飛び出したんだから、先が見えなければ、手探りで着実に進むしかないでしょう」

 

(失敗するリスクをいかに管理するか)

 

1.失敗する確率とダウンサイド・リスクを最小化すること

 

2.失敗しても落ち込まず、失敗から学習すること

 

(4)失敗する確率とダウンサイド・リスクを最小化する

 

ダウンサイド・リスクというは、「最悪ケ-スが現実のものとなった場合に事業や企業に与えるインパクトの大きさ」です。優秀な経営者はリスクを取りますが、例外なくこのダウンサイド・リスクに対する感覚が研ぎ澄まされています。

同時に優秀な経営者ほどリスクを回避します。彼らは、リスクに対して異常なまでに神経質です。可能な限りあらゆるリスクを洗い出し、常に最悪を想定して手を打ちます。すなわち、「最もリスクを回避する人だけが、最も果敢にリスクを取ることができる」のです。

 

●柳井正

 

「リスクを取るということは、失敗してもいいということです。ただ、この範囲までだったらいい、ということを計算することです」

 「つぶれない会社にすることです。一勝九敗でいけど、再起不能の失敗はしない」

 

●鈴木敏文

 

 「人間は、30mの高さから飛び降りないでしょう。大ケガを負うのは目に見えています。では、何mまで飛び降りることができるのか、1mか、2mなのでしょうか。

いざという時のために、飛び降りることができる高さを見極めておく必要がありま。リスクに対する会社経営も同じです」

 

●高原慶一朗

 

 「臆病の積み重なりこそが大胆なんです。大きな勝負のできる人は大胆ではなく、むしろ慎重居士であることが多いものです。大事を成すのは実は臆病な人です。

勇気と臆病は対立する概念だと考えられていますが、そんな単純なものではありません。事業をやるためにはこの両方を持たなくてはならないんです」

 

 

 


2021-09-25 18:05:00

米国、日本産食品の輸入規制を撤廃 福島産コメなど

 (更新)

 

米国は日本の食品の輸出先として3番目に大きい市場

農林水産省は22日、米国が東京電力福島第1原子力発電所事故後に導入した日本産食品の輸入規制を撤廃したと発表した。福島県産のコメや原木シイタケなど、14県ののべ100品目が輸出可能になった。米国は日本の食品の輸出先として世界で3番目に大きい国で、今後さらなる市場の拡大が期待される。

米食品医薬品局(FDA)が現地時間の21日に放射性物質の懸念から輸入を止めていた日本産食品について全面的な規制撤廃を公表した。福島県産のコメのほかタケノコや野生キノコ類、コマツナなども対象になる。農水省によると、日本が米国に輸出していた食品の総額は原発事故後に20億円ほど減った。

輸入停止や検査証明書の要求などといった輸入規制は東日本大震災後、55カ国・地域が導入した。今回の米国の規制撤廃で14カ国・地域まで減少した。輸入停止の措置は韓国や中国、香港など5カ国・地域で残る。

農水省は21年4月の日米首脳会談で菅義偉首相がバイデン米大統領に働きかけたことなどが今回の規制撤廃につながったと説明した。


2021-09-25 18:02:00

米の代わりに使う「米化」で人気急上昇!オートミール市場は健康感と汎用性で市場は拡大傾向

室作幸江

コロナ禍で家庭内需要が増加したことで好調に推移しているシリアル市場。なかでもオートミールの拡大幅はきわめて大きい。その健康価値が注目され、多くのTV番組で取り上げられたことで人気が急上昇。メーカー各社も品揃えを充実させており、今後さらなる市場の拡大が見込まれる。

糖質量が低く栄養豊富、TV番組でも大注目

 オートミールがコロナ禍で急伸長している。2020年に入ってからSNSで徐々に話題となり、巣ごもり生活が本格化すると、健康感・簡便性・保存性に優れた食品として認知が一気に拡大。テレビの健康情報番組でも頻繁に取り上げられるようになったことで需要が急激に高まった。

オートミールのイメージ
健康価値が注目され、多くのTV番組で取り上げられたことで人気が急上昇している i-stock/Arx0nt

 KSP-POSデータのオートミール全体の期間通算(2020年8月~21年7月)の金額PIを見ると264円で対前年同期比113%増。年間を通じて前年を大きく上回っている。確かに、コロナ禍でシリアルの価値が再評価されたが、オートミールの急伸長には目を見張るものがある。なぜここまで高い伸びを達成できたのか。その要因として、栄養豊富なうえに汎用性が高いことが挙げられるだろう。

 そもそもオートミールとは、オーツ麦を調理しやすく加工したシリアルの一種。加工の仕方によって、粒が粗くしっかりとした食感のものから、細かく砕かれておかゆ状になりやすいものまでさまざまなタイプがある。

 オートミールの原料となるオーツ麦には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれているが、前者は急激な血糖値上昇の抑制、後者は整腸効果があるといわれている。また、鉄分やビタミンB1、たんぱく質も豊富だ。しかも、米に比べてカロリーも糖質量も低いうえに、調理方法が簡単というのも特筆すべき点だ。粒が細かいタイプなら、牛乳やスープなどに入れるだけでよい。粒が粗いタイプのものなら、水を加えて電子レンジで温めるだけでごはんのようになるため、米の代わりに活用できる。そうした点が評価され、美容や健康に関心の高い生活者を中心に支持を集めている。

 

オートミールの金額PIおよび金額PI対前年推移

多種多彩な商品が登場、市場はさらに活性化

 こうしたトレンドを受けて、メーカー各社ではオートミール市場をさらに盛り上げようと取り組んでいる。

 まず、オートミール市場のリーディングカンパニーである日本食品製造は、今年3月、米の代わりとして電子レンジで簡単に“米化”することができる「日食 プレミアム ピュアトラディショナル オートミール」を発売した。和洋中、幅広いアレンジが可能なため、毎日の主食として利用できるのが魅力だ。

 “米化”に適したオートミールといえば、ライスアイランドの「マルチオートミール」も挙げられる。パッケージにも「米・パンの糖質置き換えプログラム」と入れて、視認性を高めている。ごはん料理のベースとして、クッキーなど製菓材料として、文字どおりマルチに使えることを強みにアピールしていく考えだ。

 一方、初めてオートミール市場に参入するのが日清シスコだ。日本ではまだまだオートミールは浸透していないことから、手軽にトライできるように、今年9月「おいしいオートミール トマトクリームリゾット風」と「おいしいオートミール チーズクリームリゾット風」の2品を投入した。なじみのある味に仕上げることで、エントリー層が抱くオートミールの食べ方やおいしさの不安を解消する。

 ほかにも、多種多彩なオートミールが各社から登場しており、消費者の健康志向の高まりを背景に市場はさらなる拡大が期待できそうだ。

米の代わりに使う「米化」で人気急上昇!オートミール市場は健康感と汎用性で市場は拡大傾向 _小売・物流業界 ニュースサイト【ダイヤモンド・チェーンストアオンライン】 (diamond-rm.net)

 


2021-09-25 17:59:00

冷凍食品の最新トレンドは「在宅ニーズに応える本物志向」 秋冬新商品が続々登場!

山本純子

日本の冷凍食品の歴史が始まって今年で101年。日本冷凍食品協会では『冷凍食品新世紀』と位置づけ、キャッチコピー「べんりとおいしいのその先に」を掲げた。保存料不要で賞味期限が長く、食品ロスは最小限。本格的な味わいを提供し、人にも環境にも優しい。冷凍食品は今年、新しいステージに立った。

時代が求める食品の“代表選手”に

 家庭用冷凍食品の需要増が続いている。言うまでもなく、コロナ禍を背景にした在宅時間の増加に伴う人気である。スーパー、CVS、生協などの2020年度冷凍食品売上は軒並み二ケタ増。とくに、簡便ランチニーズにはまった麵類、米飯類、家飲み用のおつまみ、そして夕食メーンディッシュになる餃子やから揚げが売れている。ついに、時代が求める食品の代表選手になった、というムードが業界全体に漂っている。

冷凍食品売場のイメージ
緊急事態の世の中で、冷凍食品は注目を集め、新規ユーザーも獲得して間口が広がった冷凍食品 i-stock/danielvfung

 緊急事態の世の中で、冷凍食品は注目を集め、新規ユーザーも獲得して間口が広がった。人気の要因は、もちろん、長年大手メーカーが地道なモノづくりを続けてきたことにある。技術革新を伴う開発姿勢で、万人が認める簡便さとおいしさを実現してきた。それをベースに、買物頻度を減らす動きの中で、家庭内ストック需要にマッチした。そして、あまり強調したくはないが、リーズナブルであるという点も消費者の心をつかんだ要因だ。とくにパスタ。1食の価格が200円前後で種類も豊富、しかもゆでたて品質のおいしさである。ランチ需要の人気に火がついて、売場では今や最も目立つカテゴリーになっている。

 圧倒的おいしさという点では、ぎょうざが人気No.1である。もとより人気商品だが、この1年でさまざまな出来事があった。昨年、味の素冷凍食品の「ギョーザ」を夫から“手抜き”と言われた云々のTwitter論争に、同社が生産工程の動画公開により“手間抜き”と訴えて多くの共感を得たこと。今年春には、フタいらずで焼ける「大阪王将 羽根つき餃子」が人気TV番組でブレイクしたこと。さらに直近では、東京2020オリンピックの選手村食堂で、GYOZAが大人気、「世界一」と絶賛するオリンピアンのSNS投稿が世界の注目を集めた。もちろん、東京2020オフィシャルパートナーである味の素の「ギョーザ」である。

 炒飯も売上アップが続き、新ステージに入った感がある。8月には、ニチレイフーズ「本格炒め炒飯」が発売20周年記念イベントとして、冷凍炒飯売上世界一の『ギネス認定』を達成した。米飯ライバル各社も勢いづく。味の素冷凍食品は、米飯類で減塩商品の開発を強化。「五目炒飯」に続き、秋には「地鶏釜めし」を発売した。マルハニチロも皿いらずの「WIL Dish焼豚五目炒飯」が好調。テーブルマークも300gパッケージの『男メシ』系米飯に注力、この秋冬は、さらにインパクトの強い新商品、大きな具をのせた「炙り豚カルビめし」、豚の小腸とガツを使った「ホルモン炒飯」を投入している。

2021秋冬 冷凍食品大手メーカー新商品のねらい目

2021秋冬 冷凍食品大手メーカー新商品のねらい目

ラーメン・イノベーション『日清本麺』に注目必至

 2021年の秋冬新商品は、需要急伸に対し安定供給が優先であった昨年の状況から一転落ち着いて、各社が新提案、新機軸商品を投入している。コロナ禍で得た新規ユーザーをより魅力的な商品で冷凍食品ファンにしていくことが、業界の今年のテーマである。筆者が考える有力メーカーの新商品のポイントを一覧表(次ページ)にまとめた。本物志向、本格志向が色濃く出たシーズンである。

 なかでも衝撃を受けた商品がある。日清食品冷凍の新シリーズ『日清本麺』2品である。「日清が本気で創った、うまい麺」というキャッチフレーズをブランドにした『日清本麺』は、開発に約6年かかったという「生麺ゆでたて凍結製法」(特許出願中)が、業界の常識を覆す技術開発として注目できる。つまり、ラーメン店の調理法、ゆでたて熱々の麺を熱いスープに入れる、という段取りを再現することに成功した。こだわりを伝えられる「レンジ調理専用」にしたことで、麺の香りや味わい、麺の表面の食感が、限りなく生麺に近づいた。商品は、「こくうま醤油ラーメン」「濃厚味噌ラーメン」の2品。醤油は中細ストレート麺、味噌は中太ちぢれ麺と分け、しっかりした麺に合わせた力強いスープ、具は、大判の炙り焼豚、メンマ、ネギ。価格は200円台後半が想定される。バイヤーの評価は高く、配荷率もかなり高いと聞くブレイク・スルー商品だ。

 遅ればせながらの市場参入に踏み切った、マルハニチロの「極旨!ももから揚げ」も話題商品である。既存から揚げ人気製品に対抗する差別化ポイントは、赤坂璃宮譚彦彬オーナーシェフ監修、ブレッダリング(衣の粉をまぶす)による手づくり感のある薄衣である。インパクトのあるパッケージデザインには、500gと大きくアピール、お得感も訴えている。

 味の素「ギョーザ」の50年目の進化もこの秋の話題である。豚肉配合を従来比1.5倍にするなど、大きな転換による商品力アップを図った。

 結果の期待できる新商品群が揃った。パッケージを見ると金色を配した商品が目立つ。金メダルを意識したか、と邪推しながら、『東京五輪は冷食業界のエポック年』というフレーズを1年遅れで楽しんでいる。

冷凍食品の最新トレンドは「在宅ニーズに応える本物志向」 秋冬新商品が続々登場! _小売・物流業界 ニュースサイト【ダイヤモンド・チェーンストアオンライン】 (diamond-rm.net)

 


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