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2019-10-19 22:42:00

2019/10/16(水)

モスがベトナム人材採用へ、出店「可能性」

ファストフードチェーン「モスバーガー」を展開するモスフードサービスは15日、2020年から4年間でベトナム人350人以上を採用すると発表した。国立ダナン観光短期大学(ダナン市)と提携し、日本が4月に創設した在留資格「特定技能」の取得を支援する教育プログラムを今月に開始。ベトナムにはまだ進出していないものの、「将来的な出店の可能性」(広報担当者)がある。

ダナン観光短期大学内に、モスバーガー店舗での業務を早期に習得するためのカリキュラム「モス・フードビジネス・カレッジ(MFC)」を開設。日本語の語学研修、外食技能研修と合わせた原則12カ月の教育で、受講生は修了後、ベトナム国内で外食業向けの特定技能試験を受験する。合格者をモスフードが受け入れ、モスバーガーをはじめとするグループの店舗に就業してもらう。

外食業向けの特定技能試験は日本で実施されており、11月には初の国外試験がフィリピンで実施される予定。ベトナムではこれから準備が進む見通しだ。同社は、ベトナムで試験に合格した人を採用する方針で、初年度となる今年は50人に教育まで施し、来年夏ごろに試験合格者が初来日すると想定している。プログラム受講生が増えていった場合、他社への就業者紹介も検討する。

以降、毎年100人ずつ採用し、23年までに累計350人が日本のグループ店舗で働くことになる。特定技能ビザの有効期限は5年間で、就業者が帰国した後は、アジアで展開するモスバーガーでの就業の機会を提供する。

モスバーガーの海外店舗数は、今年9月末時点で378店舗。台湾が266店と最多で、以下シンガポール(39店)、香港(26店)、韓国(15店)、中国(14店)、タイ(8店)、オーストラリア(6店)、インドネシア(4店)。ベトナムは、モスバーガーで使用するエビ製品の最終加工地となっているが、店舗はまだ置いていない。

広報担当者はNNAに対し、「(ベトナムへの店舗開設は)将来的な可能性があるものの、具体的な計画はない」と説明した。

           


2019-10-19 22:40:00

公取委/飲食店の大手ポータルサイトを調査

行政/2019年10月15日

公正取引委員会の山田昭典事務総長は10月9日、定例会見で、飲食店のポータルサイトの調査を進めていることを明らかにした。

<公正取引委員会>
公正取引委員会

飲食店向けのポータルサイトが、飲食店の側にとっても広告の手段であり、あるいは予約などを受け付けるためのツールとして、かなり有力なものになり、飲食店を利用する側の人たちにとっても便利なツールとして、大きく認知されるようになったことを受けたもの。

山田事務総長は、「ポータルサイトの運営事業者と飲食店との間の取引関係について、これだけある種、発達・発展してきたので、競争法上若しくは競争政策上の問題があるかないのかという実態を把握するために調査をしている」と述べた。

その上で、「もちろん競争法上、競争政策上の問題か否かという観点で、何か不当な条件を押し付けているというようなことがないかとか、いろいろな条件を付けて拘束をしていることがないか、そうしたことがこの調査の項目の中に含まれている。ただ、そうした問題があるという前提で調査をしているわけではなく、現状、どういう実態にあるのかというのを把握するために行っている」とコメントしている。

調査期間や調査対象の事業者の店舗数については、「問題があるかないかも含めての調査であり、どのぐらいを対象としているのかという点について、具体的に数字を上げるのは差し控える。例えば、ポータルサイト側であれば、それなりに名の通ったところは基本的に調査対象になっている。個別の社名を挙げるといろいろ差し障りがある。そこは差し控える」と述べている。

その上で、「飲食店サイドについてもそれなりの実態を把握できる程度の数字は調査したい。そのため、まだ具体的にいつ頃まとめるかということを決めているわけではない。例えば、年内に何かしなければいけないとかというような制約が掛かっているわけではないので、結果が公表できるようなものになれば公表するということもあるが、現時点ではまだ未定だ」と答えている。


2019-10-19 22:38:00

モスフード/ベトナムで特定技能ビザ取得支援する教育開始

経営/2019年10月15日

モスフードサービスは10月15日、ベトナム国立ダナン観光短期大学と提携し、外食向けの特定技能ビザ取得を支援する教育を開始すると発表した。

<モス フードビジネス カレッジのイメージ>
モス フードビジネス カレッジのイメージ

モスバーガー店舗での業務を早期に習得するための独自のカリキュラム「MFC(モス フードビジネス カレッジ)」を大学と共同で開発し、プログラム参加を希望する学生に提供。プログラムを受講し、日本語、外食産業を学び、在留資格「特定技能」を取得したベトナム人学生を日本国内のモスバーガー店舗などで採用する計画となっている。

2019年教育までで50人、2020年の教育および在留資格「特定技能」取得100人(就業予定50人)、2021年100人(150人)、2022年100人(250人)、2023年100人(350人)を目指す。

このプログラム受講希望者が増加していく状況になった場合、グループ店舗だけでなく、他外食チェーンへの就業者の紹介を検討している。

また、学生としての教育を経て日本へ入国する社員に対して、家族のように寄り添い育成し、日本国内での就業、5年後の特定技能ビザの終了後も、アジア諸国にあるモスの仲間として就業してもらうこの取り組みを「Viet Nam kazoku = ベトナム カゾク」と名付けた。


2019-10-13 11:30:00

大都会でありながらも「江戸」の香りを随所に残す、趣ある街「日本橋」。日本橋の商業施設といえば、老舗店舗からハイセンスなインテリアショップまで、粋の文化をオシャレに発信する「コレド室町」が有名ですね。

しかし、そんな日本橋は今秋さらにパワーアップ。日本橋室町三井タワー内に2019年9月27日(金)に「コレド室町テラス」が誕生したのです。

今回は同施設内に数ある飲食店のなかでも、特に注目度の高いフレンチビストロ「ONE HAND(ワンハンド)」を、TRiP EDiTOR編集部が取材しました。なんでも「美食のフレンチを、片手をいただくお店」なんだとか。一体どんなビストロなのか、非常に楽しみです!

さっそくコレド室町テラスに潜入

image by:編集部

今回誕生した4つ目のコレド室町である「コレド室町テラス」は、地下1階、1階、2階の3フロア展開。施設内には、食・コト・モノが楽しめる31店舗が入っています。

image by:編集部

注目のそのお店は、暖かな照明に開放感があふれる1階のパッサージュゾーンに面しています。

開放的なカウンター image by:編集部

店内は、着色スタイルのカウンター席をはじめ、立食スタイルのスタンディングエリアも。フレンチの立ち飲みバルのようなイメージで、0次会やチョイ飲みなどにも気軽に立ち寄ってほしい、というお店の思いが込められています。

image by:編集部

この店の売りは、何といっても「本格的なコース料理がワンハンドで楽しめる」こと。厳選した素材を五感で楽しめる本格的なフレンチのコースを、フォーク1本や手でそのまま気軽に食べられるメニューがそろっています。

5,000円のランチコースは「フレンチ」、8,000円のディナーコースは「和」と「フレンチ」の2コースを用意。さて、フレンチのコースのお皿をいくつか紹介していきます。

image by:編集部

はじめに登場したのは「パテバーガー」。お店のコンセプトを象徴するような、片手に持って食べられるミニサイズの可愛らしいハンバーガーです。お酒好きなら、フランスワインや甲州ワインと一緒にぜひ味わってほしいところ。

 

 

image by:編集部image by:編集部

 

こちらは、「グラチャップス」「雲丹トースト」「トリュフタルト」「カブニョッキ」がひとつのプレートに。フォアグラのテリーヌがキャンディ仕様になっていたり、トリュフタルトは小さな鉢にお花のように刺さっていたり、ゲストが見て楽しめる「遊び心」がたまりません。

image by:編集部

こちらは、「旬野菜のパレット仕立て」。パレットの上に、絵の具のように無造作に彩られたソースや野菜たちがとってもカラフル。ひと口ずつ、大切にいただきたくなりますね。

image by:編集部

デザートだってぬかりない!「旬のフルーツパフェ」は季節ごとに変わる果物をふんだんに使ってアレンジ。グラス内の層の美しさにもりもりの生クリーム…、見ているだけで幸せな気持ちになりますね。

編集部も、いくつかのメニューを味見させていただきましたが、どれも数万円単位の高級レストランでいただくような本格的な味わいに感激。目で見て、香りを楽しんで、舌で味わって、という具合に多様な楽しみ方を提案してくれる素敵な皿ばかりでした。

日本橋が誇る最先端スポットで、頑張った自分への「日常の贅沢」を堪能してみてはいかがでしょうか。

https://tripeditor.com/384015

 

 


2019-10-13 11:29:00

界で急速に進む近未来の食の革命、「イノベー食(ショク)」の衝撃をリポートする本特集。第1回で取り上げるのは、植物性の“卵”や、和牛の培養肉の開発で知られる米スタートアップ、JUST(ジャスト)。環境にやさしくてサステナブルな「代替タンパク質革命」を推進する同社で活躍する、味の素出身の日本人研究者にフォーカスを当てる。

2018年に米ジャストに参画した味の素出身の若き研究者、滝野晃將(あきひろ)氏。1988年生まれ
2018年に米ジャストに参画した味の素出身の若き研究者、滝野晃將(あきひろ)氏。1988年生まれ
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 2019年8月8日~9日に開催された未来の食のイベント「スマートキッチン・サミット・ジャパン2019」(主催シグマクシス)で、来場者の注目をひと際集めた人物がいた。米ジャストでフードサイエンティストとして働く唯一の日本人、滝野晃將(あきひろ)氏だ。

 ジャストは、11年にハンプトン・クリークとして設立された。完全植物性のマヨネーズ「JUST Mayo(ジャストマヨ)」を売り出して話題を呼んだ後、社名を現在のジャストに変更。現在は、18年に発売した緑豆から抽出したタンパク質を主原料とする植物性の“液卵”「JUST Egg(ジャストエッグ)」を主力製品とし、鶏肉や和牛を細胞から育てる培養肉の開発にも取り組む。

完全卵フリーの「JUST Egg」
完全卵フリーの「JUST Egg」
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 同社は、豆やトウモロコシなど、数十万種の植物から抽出した植物性タンパク質の分子特性や機能(水溶性、粘性など)を解析。それをデータベースに蓄積し、キー素材を探索する自動化システム「ディスカバリープロセス」を保有しているのが強み。それゆえ、乳化しやすい性質を持つ植物性タンパク質は“マヨネーズ”に、鶏卵と似た性質を持つものは“卵”にと、動物原料を植物由来のキー素材で自在に置き換えられる。従来の畜産や養鶏に比べて圧倒的に環境負荷が低く、持続可能なアプローチで「代替タンパク質」を提供する、まさに新時代の食のスタートアップの代表格と言える存在だ。

 この代替タンパク質分野では、植物由来のバーガーパテなどを製造する米Beyond Meat(ビヨンドミート)が5月にナスダックに上場。8月中旬時点の株価は上場時の約6倍に達しており、その時価総額は約87億ドル(約9222億円、1ドル=106円換算)に上る。2050年には世界の人口が100億人に達すると言われ、“爆食”がもたらす食糧不足、環境破壊の危機が迫る中で、代替タンパク質の重要性、将来性が広く認知されている証左と言えるだろう。

なぜ味の素を辞めたのか?

 そうした注目分野の有力企業であるジャストで18年から働く滝野氏は、京都大学大学院農学研究科の修士課程を修了した後、14年に味の素に入社。同社の食品研究所でキャリアを重ねてきた。味の素では、同社が海外で展開している豚ダシや牛ダシといった風味調味料の研究に従事。動物原料の価格高騰に伴うコスト削減の一環で、動物原料を減らして同じような風味を再現する技術研究がメインだったという。

 これ自体、現在のジャストでの仕事にも通じる刺激的なテーマだったが、滝野氏は次第に味の素での研究に限界を感じるようになった。それは、風味調味料という限られた世界での、しかもコスト削減を主眼とした研究であることだ。世界を見渡せば、ジャストやビヨンドミートのように卵や食肉といった「メインの食材」そのものを植物性タンパク質で代替し、地球環境や食料不足問題により直接的に、より大きなインパクトをもたらす事業が次々と生まれている。「自分も大本の食材から栄養問題に向き合い、世界中の人々にリーチしたい」(滝野氏)。そうした強い思いが日に日に募るようになった。

 そんなあるとき、転機は突然訪れた。共働きの妻の転勤先が米国カリフォルニアに決まったのだ。カリフォルニアといえば、ジャストをはじめ代替タンパク質を手掛けるスタートアップが軒並み本拠を構える“聖地”。もはや滝野氏に迷いはなかった。17年に渡米後、運よく求人を出していたジャストに応募し、フードサイエンティストとして採用が決まった。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00196/00002/?P=1

 


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