インフォメーション

2017-10-28 23:36:00

今回は、「ハンバ-ガ-・チェ-ンの競争戦略」の「マーケット・チャレンジュャ-戦略」と「マ-ケット・フロワ-戦略」について説明しよう。

 

個性化戦略(15

 

②マ-ケット・チャレンジャ-戦略

 

1.バ-ガ-・キングの戦略

 

 アメリカのファ-ストフ-ドのハンバ-ガ-・チェ-ンで、「マ-ケット・チャレンジャ-」の典型的な企業は、「バ-ガ-・キング」である。「バ-ガ-・キング」の目標は、「マクドナルド」に追いつけ追い越せで積極的な店舗開発を行ったり、大手企業のフランチャイジング化をはかったりした。

また、「マクドナルド」のハンバ-ガ-がおしきせなら、「バ-ガ-・キング」は「Have it your way(お好みの方法で召し上がって下さい)」をうたい文句で差別化を狙った戦略を始めた。

 ついで、「マクドナルド」が、ビック・マックやクォ-ター・パウンダ-のような大型ハンバ-ガ-をタテに積めば、「バ-ガ-・キング」は、いまや代名詞のことなったワッパ-のように、ヨコに大きいハンバーガーを開発し圧倒しようとした。

 

2.バ-ガ-・キングのディナ-・メニュ-

 

 「マクドナルド」がディナ-・メニュ-の開発に苦しんでいるのに対して、「バ-ガ-・キング」は、ハム&チ-ズ、ロ-スト・ビ-フ・サンドイッチ、チキン・サンドイッチ、フィッシュ・フィレ・サンドイッチといった商品でリ-ドしようとした。

 そして、ハンバ-ガ-の種類としても、アメリカ人好みのベーコンを使った、ベ-コン・ダブル・チ-ズ・バ-ガ-を展開したり、ヘルシ-志向に呼応して、いち早くサラダバ-を設置したりして必死に追いすがる様相を呈した。

 

3.挑戦広告とディスカウント戦争

 

 何といっても、1982年から83年にかけての、「マクドナルド」に的を絞った比較広告である。

その一例をあげると、「マクドナルドのパテは、バ-ガ-・キングより20%少ない」とか、「炎で焼き上げたバ-ガ-・キングのパテのほうが、グリルで焼いたマクドナルドより明らかにおいしい」といったものが、短期間には成功をおさめたが、過去に蓄積のある「マクドナルド」の牙城を崩せなかった。

 1983年から84年にかけて、「バ-ガ-・キング」は、レギュラ-・ハンバ-ガ-が1個60セントだったものを、当初は日曜日と水曜日に「The switch is on? Burger king」のうたい文句で、35セントで殴りこみをかけ、特定の地域では毎日39セントで販売した。

しかし、この期間「マクドナルド」は、同じ地域の店では対抗上39セントで販売した。かくして「バ-ガ-・キング」は、数々の手を打ち出し、即効的な効果はあがっているものの、永続性や決め手は、まったくないのが現実の厳しい姿であつた。

 

4.最大の失敗

 

 「バ-ガ-・キング」にとって、最大の失敗はブレックファ-ストへの参入が、中途半端になったことである。「マクドナルド」のブレックファ-ストは、店をオ-プンしてから11時までは、全部グリルを使用したブレッファ-スト・メニュ-に徹し、通常のハンバ-ガ-を一切販売しなかった。

一方、「バ-ガ-・キング」は、ハンバ-ガ-・パテの焼くシステムは、ベルトコンベア式で、ブレックファ-スト・メニュ-に徹することはできなかった。

 「バ-ガ-・キング」は、ディナ-・メニュ-で活路を見出そうとしたが、ディナ-・マ-ケットはブレックファ-スト・マ-ケットほど大きくなく、あまり効果はあがらなかった。

同じように「マクドナルド」は、ディナ-・マ-ケットへの参入は思うように行かなかったが、チキン・ナゲットやマックDLTのディナー向き商品をヒットさせ、防戦に成功した。

 

5.バ-ガ-・キングの教訓

 

 「バ-ガ-・キング」の戦略は、永続性の少ない挑戦広告と低価格というチャレンジ戦略だけであって、いま一つ効果をあげられなかった。つまり、チャレンジャ-の立場というものは、強固な「マ-ケティング」戦略を確立していかなければならないという教訓であった。

しかしながら、「バ-ガ-・キング」は、「マクドナルド」には追いつけないものの、他のチェ-ンには水を空けた感であった。

 

③マ-ケット・フォロワ-戦略

 

1.ジャック・イン・ザ・ボックス

 

 「マ-ケット・フォロワ-戦略」の代表的なチェ-ンは、「ジャック・イン・ザ・ボックス」である。このチェ-ンは名前のごとく、サインポ-ルにびっくり箱を使用し、多くの店はドライブスル-・システムが中心の店舗である。

 

2.特徴のあるマ-チャンダイジング

 

 メニュ-・アイテムも、タコスやナ-チョスなどのメキシコ料理のアイテムを導入したり、サラダのメニュ-を豊富にし、ディナ-・メニュ-を導入したり、ブレックファ-スト・メニュ-に人気沸騰中のクロワッサンのサンドイッチを入れて、高品質を大々的にテレビ広告を行った。さらに、特定地域では、ビ-フボウルやチキンボウルなどライスメニュ-も導入した。

 

 


2017-10-28 23:34:00

2017/10/27(金)

クールジャパン店舗1年、中込専務が手応え

開業から1年を迎えたマレーシア・クアラルンプール(KL)のクールジャパン店舗「イセタン・ザ・ジャパン・ストア」を訪れた三越伊勢丹の中込俊彦専務(海外事業本部長)は26日、「当初は(運営や市場浸透が)難しい面もあったが、『食』の分野が強く支持され、ブランドへの理解が進み、徐々に顧客も増えている」と手応えを語った。今後の展開として、日本ブランド紹介の一方向ではなく、マレーシアを中心とする東南アジアとの協業や双方向の商流をつくることが成長のカギになるとの考えを示した。

イセタン・ザ・ジャパン・ストアは、日本が世界に誇る商品、サービスを売り手側のコンセプト・理論を重視して提案するプロダクトアウトをコンセプトに三越伊勢丹ホールディングスと海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)が新設した世界で初めてのコンセプトストア。当初からその挑戦的な試みに注目が集まっていたが、中込専務は、「初めは(浸透に)時間がかかった。日本のものを全て持ってきても理解が難しい部分はあったが、1年たって理解が進み、徐々に顧客が増えている。特にレストランやフードコートなどの食分野でマレーシアのお客様に強い支持を得ている」と述べた。

■売るだけでない使命果たす

また、この1年での取り組みの中で特に、マレーシアのビジネスの担い手とともに進めた事業の将来性を強調。「一方的に日本を紹介しても理解は難しく、日本の消費者にもマレーシアやアジアを分かってもらうことが大切だ」と話し、取り組みの一例として先ごろ商品化した、東南アジア諸国連合(ASEAN)で収穫されたカカオ使用のオリジナルチョコレートブランド「ナユタ チョコラタジア(NAYUTA CHOCOLATASIA)」を挙げた。イセタン・ザ・ジャパン・ストアでの売れ行きは非常に好調であるといい、「シンガポール、中国(の消費者の嗜好=しこう)にも合うと思う」と今後の展開拡大に意欲を見せた。三越伊勢丹はナユタ チョコラタジアを来年、日本に逆輸入することを既に明らかにしている。

中込専務は、ナユタを例に「売るだけでない、相互にやるという、こういったことが使命だと思っており、この一年での大きな成果だ」とも強調。クールジャパン店舗の今後の新たな展開が期待できそうだ。

 

イセタン・ザ・ジャパン・ストア1周年に併せて開幕した新幹線のジオラマ展開幕セレモニーに参加した、三越伊勢丹の中込専務(右端)=26日、クアラルンプール(NNA撮影)

イセタン・ザ・ジャパン・ストア1周年に併せて開幕した新幹線のジオラマ展開幕セレモニーに参加した、三越伊勢丹の中込専務(右端)=26日、クアラルンプール(NNA撮影)

 


2017-10-28 23:32:00

フードロス対策について考える「あら~麺を食べる会」の開催(結果)

平成29年10月20日

 
 
  1. 1 本20日,外務省において,「世界食料デー」の関連イベント,フードロス対策について考える「あら~麺を食べる会」が開催されました。

    2 このイベントには,主催者である外務省を代表して堀井巌外務大臣政務官が出席したほか,政府関係者,国連食糧農業機関(FAO)関係者,国連世界食糧計画(WFP)関係者,企業関係者,報道関係者など約100名が参加しました。

    3 冒頭,堀井巌政務官から,世界では8億1,500万人もの人々が飢餓に苦しんでいる一方で,フードロス,フードウェイストと呼ばれる食品廃棄の多さが世界的に課題になっていること,また日本においても,年間の食品廃棄量は,食料消費全体の約3割にあたる約2,800万トンにのぼると紹介した上で,このイベントがフードロスについて考える良い機会になることを祈念する旨述べました。

    4 続いて,「料理ボランティアの会」より,「あら~麺」は普段は廃棄されることの多い魚のあらを使用して調理されたラーメンであり,フードロス削減を目的としていること,また参加者に提供する「あら~麺」のスープには石巻産の鱈や平目といった魚を使用しており,被災地支援にもつながる旨説明しました。その後,参加者は「あら~麺」を試食し,フードロス削減に向けた取組の推進等について意見交換を行いました。

    • 画像2
      麺屋武蔵 矢都木社長による調理

    (参考1)あら~麺を食べる会
    「あら~麺を食べる会」は,料理を通して被災地支援を行う有志団体「料理ボランティアの会」の協力の下,10月16日の「世界食料デー」別ウィンドウで開くにちなんでフードロス削減に向けた啓発を行うことを目的として開催された。

    (参考2)料理ボランティアの会別ウィンドウで開く
     2004年10月の中越地震を契機にジャンルを超えた料理人により2007年に結成された被災地復興支援のための民間ボランティア団体。“美味しい物を食べて元気を出して下さい”が合言葉。

 

 


2017-10-22 13:05:00

2017/10/19(木)

伊藤ハム、台湾に日本産和牛2.5トン輸出

日本畜産物輸出促進協議会(J―LEC)牛肉輸出部会が開いた日本産牛肉のプレスカンファレンスでPRする、伊藤ハムの野須昭彦・執行役員=17日、台北(同社提供)

日本畜産物輸出促進協議会(J―LEC)牛肉輸出部会が開いた日本産牛肉のプレスカンファレンスでPRする、伊藤ハムの野須昭彦・執行役員=17日、台北(同社提供)

伊藤ハムは今月10日から台湾向けに、同社オリジナルブランドの日本産和牛の出荷を開始した。まず第1弾として2.5トンを出荷。台湾で9月に日本産牛肉の輸入が16年ぶりに解禁され、今後需要が高まることを見据えて市場の開拓に力を入れる。

台湾に輸出したのは、同社が手掛ける黒毛和牛の「いとう和牛」。スーパーなどの小売店や焼肉、ステーキなどの外食チェーン向けに供給する。今回は空輸したが、今後は船便に切り替える予定。

台湾向けの加工処理は子会社のサンキョーミート(鹿児島県志布志市)の有明ミート工場と霧島ミート工場、IHミートパッカー(東京都目黒区)の東京ミートセンターの3拠点が担当する。9月22日に台湾の衛生福利部(衛福部、衛生省)食品薬物管理署(食薬署)から承認を受けた。

同社はいとう和牛の海外輸出に力を入れており、これまで香港、シンガポール、タイ、米国、カナダ、欧州、などに出荷している。このほか台湾向けには鹿児島県産の黒豚「黒の匠(たくみ)」を輸出しており、16年度の輸出量は約15トンに上った。


2017-10-22 13:04:00

フードロス対策について考える「あら~麺を食べる会」の開催

平成29年10月18日

  1. 1 10月20日,外務省において,10月16日の「世界食料デー」にちなんでフードロス対策について考えるイベント「あら~麺を食べる会」が開催されます。

    2 このイベントでは,普段は廃棄されることの多い魚のあらを使用して調理されたラーメンである「あら~麺」が提供されます。このあら~麺は,料理を通して被災地支援を行う有志団体「料理ボランティアの会」に参加する料理店によって開発され,「世界食料デー」に関連して国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所をはじめとする関連駐日国際機関が都内にて実施した「世界食料デー」シンポジウムのレセプションでも提供されました。

    3 世界の食料問題を考える10月16日の「世界食料デー」のコンセプトに学び,イベント当日は「あら~麺」を,政府関係者や国際機関関係者をはじめとする参加者が食し,フードロスについて考える機会を設けます。

    (参考1)「あら~麺を食べる会」開催概要

    • (1)日時:10月20日(金曜日)15時30分-16時30分
    • (2)場所:外務省(千代田区霞が関2-2-1)
    • (3)主催:外務省
    • (4)協力:料理ボランティアの会
    • 画像1
      あら~麺イメージ

    (参考2)世界食料デーの概要別ウィンドウで開く
     世界の食料問題を考える日として国連が制定した日(毎年10月16日)。1979年の第20回FAO総会の決議に基づき,1981年から世界共通の日として制定。世界の一人一人が協力し合い,最も重要な基本的人権である「すべての人に食料を」を現実のものとし,世界に広がる栄養不良,飢餓,極度の貧困を解決していくことを目的とする。

    (参考3)FAOの概要
     1945年に設立された食料・農林水産分野の国連専門機関(事務局本部はローマ)。加盟は194加盟国(我が国は1951年に加盟),2準加盟国及び欧州連合(EU)。世界経済の発展及び人類の飢餓からの解放を目的とし,農林水産分野の国際的ルールの策定,世界の食料・農林水産物に関する情報収集・伝達・分析・統計資料の作成,国際的な協議の場の提供,開発途上国に対する技術助言・技術協力等を実施。

    (参考4)料理ボランティアの会
    2004年10月の中越地震を契機にジャンルを超えた料理人により2007年に結成された被災地復興支援のための民間ボランティア団体。“美味しい物を食べて元気を出して下さい”が合言葉。

 

 


1 2