インフォメーション
ケータリング事業者に日本の調味料をアピール-ガイドブック発行記念イベントに日本食材ブース-
ブリュッセル事務所
2015年12月03日
ホテル、レストラン、カフェ関係者を対象とした展示会「HORECA EXPO(オレカ・エキスポ)2015」で、ケータリング事業者向けガイドブックの発行記念イベントが11月15日に行われた。同イベントでジェトロは、日本食材取扱事業者向けブースを設置し、わさび、しょうゆなど調味料や日本酒を中心とした日本食材をアピールした。幅広い流通網を持つベルギーのケータリング事業者に日本の調味料を売り込むことが狙いだ。
<スター・シェフが調理を実演、注目を集める>
11月15~19日、ベルギーのゲントで、ホテル、レストラン、カフェ関係者を対象とした展示会「オレカ・エキスポ2015」が開催された。初日に、ゴーミヨが初出版するケータリング向けガイドブックの発行記念イベントが開催された。
ゴーミヨは、ベルギーの食関係者や一般消費者、有識者から高い評価を受けているレストランガイド。同イベントには、ベルギー・ルクセンブルクのケータリング事業社16社をはじめ、関係者約300人が出席した。
ジェトロは同イベント会場で、日本食材の取扱事業者向けブースを設置し、わさび、ユズ、しょうゆ、ポン酢、ごまだれ、さんしょうといった調味料や日本酒を中心とした日本食材をアピールした。ハイエンドに位置し、企業のレセプションや結婚式、高級ホテル、レストランなど、幅広い流通網を持つベルギーのケータリング事業者に日本の調味料を売り込むのが狙いだ。
ジェトロブースでは、ミシュラン1つ星レストラン「ラ・ぺ」(ブリュッセル)のシェフ兼オーナーであるダビッド・マルタン氏が、ふりかけ、みそ、ポン酢、みりんなど日本の調味料を使用したケータリング事業者向け料理5品を実際に調理し、参加者に振る舞った。提供した料理の開発にマルタン氏が参加したこともあり、各ケータリング事業のシェフたちの注目を集めた。
<中国やアジア諸国との差別化が重要に>
日本の調味料のEU向け輸出額は、過去5年で緩やかであるものの確実に増加している(表参照)。参加したケータリング事業者のシェフに聞き取り調査を行ったところ、「典型的なベルギー料理とはちょっと違った味が出せる」「肉と魚料理の両方に合う」などとして、ポン酢、しょうゆ、ごま、照り焼きソースなどは、既に幅広く利用されていた。一方で、これらの調味料の仕入れ先は、日本食料品店ではなく、中国食料品店だという。日本の代表的な調味料は、既に欧州の人々に幅広く受け入れられている現状が浮き彫りになった。今後は、中国製や他のアジア諸国の調味料などとの差別化を図った「日本の調味料」や「こだわりのある調味料」といった製品を、いかに欧州市場で普及させていくかが課題といえる。
(大中登紀子)
通商弘報 e384fe2e99392293
香港 2015/12/28(月曜日)
《日系進出》銀座ウエスト、香港に海外1号店[商業]
洋菓子店の銀座ウエストを展開する洋菓子舗ウエスト(東京都中央区)は25日、香港島・湾仔で海外1号店を開業した。クッキーなど、手作りの洋菓子を香港市場で売り込む。少子高齢化で縮小懸念がある日本マーケットを補う狙いで海外進出を決めた。
香港店の店舗面積は約40平方メートル。運営は洋菓子舗ウエストが90%、地場のマーケティング会社が10%出資する合弁会社、コンフェクショナリー・ウエスト(香港)が手掛ける。資本金は300万HKドル(約4,650万円)。香港で販売するクッキーやリーフパイの価格は19~670HKドル。商品は全て日本での手作りで、日持ちしないことから、日本から近く、富裕層の多い香港を出店場所に選んだ。
店舗のデザインは同社の赤坂店に似たコンセプトで、日本の店舗のイメージをそのまま移植。消費者が落ち着ける雰囲気を演出した。
洋菓子舗ウエストの依田龍一社長は開業式典のあいさつで、「3年前に香港進出を計画し、ようやくこぎつけた。開業はスタートに過ぎず、香港で最高のクッキーと呼ばれることを目指したい」と意気込んだ。
依田社長によると、現段階で他国・地域への店舗展開の計画はない。香港内での店舗網拡大も1号店の業績をみて検討する。
<香港>
「おもてなし」の第16回として、日本のレストラン業界に「ホスピタリティ」という概念を紹介した、「日本フードサービス協会」の活動の続きと「サービスの経済化」について紹介しよう。
④ コ-ネルフ-ドサ-ビスマネジメントスク-ル
アメリカの大学には、ホテルレストラン大学が数多くありるが、当時日本ではわが国では、立教大学観光学部ぐらいしか存在してなかった。「ジェフ」では、フ-ドサ-ビスに関する大学構想があり、その第一弾として「フードサ-ビスマネジメントスク-ル」を開校した。
第1回は、1980年(昭和55年)8月に立教大学観光研究所とコ-ネル大学ホテル経営学部の主催、ジエフ後援で、その内容は次の通りであった。
1.米国におけるフ-ドサ-ビス産業の動向
2.フ-ドサ-ビス産業の社会的役割
3.ホスピタリティ産業としての位置づけ
4.経営戦略とマ-ケティング戦略
5.マ-ケティング・コミュニケ-ション
6.モチベ-ションとリ-ダ-シップ
7.人材育成
8.日本のフ-ドサ-ビス産業への提言
多くの参加者は、コ-ネル大学の講義に感動したとともに、日本のフードサ-ビス業界の近代化や国際化に目を向けるとともに、「ホスピタリティ」という言葉はアメリカ研修参加者以外には初めてだった人が多かった。
⑤ ジェフ綱領
「ジェフ」は、設立当時から「ジェフの主張」をかかげ、「ジェフの綱領」としていたが、社会的経済的環境の変化によって、改正し現在の「われわれの誓い」としている。ここに「ホスピタリティ」が登場したのは協会設立10周年の翌年1986年(昭和61年)であり、接客サ-ビスに「ホスピタリティ」の重要性が位置づけられた。
われわれの誓い 食とホスピタリティを通し、お客様とともに喜びを分かち合うこと、それがわれわれの原点です。 1 お客様に満足していただけるよう、ホスピタリティの向上に努めます。 2 お客様に安心していただけるよう、安全で健康的な食の提供に努めます。 3 食と農の連携により、潤いのある食生活への貢献と内外に向けた日本の食文化の普及に努めます。 4 地球温暖化の防止など、環境問題への積極的な取り組みに努めます。 5 社会の一員として、雇用の創造と地域社会の発展に努めます。 |
(10)サ-ビスの経済化
かつて、サ-ビスというと、おまけとか割引とかの意味で使われることが多々あったが、現在では、接客サ-ビス、サ-ビスの経済化とかサ-ビス産業とかというときに使われている。サ-ビスの経済化というのは、現代商業・流通辞典によると「経済活動全体に占めるサ-ビス関連業種の割合が高くなっていくことをいう。」としている。
同辞典によると、「本格的なサ-ビス経済化の段階に入ったのは、第二次産業の構成比が止まり、第三次産業の構成比が50%を超えるに至った1975年頃といわれている。」と説明されている。
ちなみに、産業分類は、次のように設定されている。
第一次産業 | 主な土地が中心の産業(自然の恩恵を利用した産業)農林業、漁業、鉱業 |
第二次産業 | 原材料を加工する産業(主に機械が中心の産業)製造業、建築業、鉱業 |
第三次産業 | 形に残らない産業(人が中心の産業)小売、飲食、宿泊、医療・介護 |
~国際的な穀物等の需給の見通し(2015/16年度)~
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穀物全体の生産量は、前年度より減少。消費量を上回り、期末在庫率は上昇する見
込み。穀物全体の期末在庫率(22.9%)は前年度(22.8%)を上回る見込み。
(1)生産量:24.73億トン(前年度比-1.1%)
(2)消費量:24.67億トン(前年度比+0.5%)
(3)期末在庫率:22.9%(前年度差+0.1ポイント)
【品目別の需給見通し】
<小麦>
生産量は、インド、カナダで減少するものの、中国、豪州、ロシア等で増加するこ
とから、世界全体では史上最高となった前年度を更に上回る見込み。生産量は消費量
を上回り、期末在庫率も上昇する見込み。
(1)生産量:735百万トン(前年度比+1.3%)
(2)消費量:717百万トン(前年度比+1.4%)
(3)期末在庫率:32.1%(前年度差+2.1ポイント)
・米国の生産量は、冬小麦は減少するものの、春小麦及びデュラム小麦が増加するこ
とから前年度を上回る。期末在庫率も上昇。
・EUの生産量は、収穫面積は減少するものの単収が上昇することから史上最高の前
年度を更に上回る。期末在庫率も上昇。
・中国の生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から、前年度を上回り、史上最高。
期末在庫率も上昇。
<とうもろこし>
生産量は、中国で増加するものの、EU、米国、ウクライナ、ブラジル等で減少す
ることから、世界全体では前年度を下回る見込み。生産量は消費量を上回り、期末在
庫率も上昇する見込み。
(1)生産量:974百万トン(前年度比-3.5%)
(2)消費量:970百万トン(前年度比-0.5%)
(3)期末在庫率:21.8%(前年度差+0.5ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積の減少及び6月からの記録的な多雨による単収の低下か
ら、前年度を下回る。期末在庫率は上昇。
・中国の生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から、前年度を上回り、史上最高。
期末在庫率も上昇。
・EUの生産量は、夏の猛暑による単収の低下から、前年度を下回る。期末在庫率も
低下。
<米>
生産量は、中国等で増加するものの、インド、タイ等で減少することから、世界全
体では前年度を下回る見込み。生産量は消費量を下回り、期末在庫率も低下する見込
み。
(1)生産量:469百万トン(前年度比-1.9%)
(2)消費量:485百万トン(前年度比+0.5%)
(3)期末在庫率:18.2%(前年度差-3.3ポイント)
・中国の生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から、前年度を上回る。消費量の
伸びが生産量の伸びを上回ることから期末在庫率は低下。
・インドの生産量は、単収の低下から、前年度を下回る。期末在庫率も低下。
・タイの生産量は、エルニーニョ現象に伴う乾燥から前年度を下回る。期末在庫率も
低下。
<大豆>
生産量は、アルゼンチン、中国等で減少するものの、ブラジル、米国等で増加する
ことから、世界全体では前年度を上回り、史上最高の見込み。生産量は消費量を上回
り、期末在庫率も上昇する見込み。
(1)生産量:320百万トン(前年度比+0.3%)
(2)消費量:312百万トン(前年度比+4.2%)
(3)期末在庫率:26.4%(前年度差+0.5ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積は減少するものの単収が上昇することから史上最高の前
年度を更に上回る。期末在庫率も上昇。
・ブラジルの生産量は、ブラジルレアルの下落による輸出競争力の高まりから収穫面
積が増加し史上最高。期末在庫率は低下。
・中国では、生産量が減少し、消費量が増加することから、輸入量が増加し、世界全
体の貿易量の64%を占める。期末在庫率は低下。
詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html
内「海外食料需給レポート」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html
でご覧ください。