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2024-03-31 20:27:00

2024年度の「アジアのベスト50レストラン」授賞式にて、東京のSézanne(セザン)が1位を獲得

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「アジアのベスト50レストラン」の2024度のリストが、2024年3月26日に韓国のソウルで開催された授賞式で発表され、東京の『Sézanne(セザン)』が1位の「The Best Restaurant in Asia(アジアのベストレストラン賞)」に輝いた。

シェフのダニエル・カルバート氏が率いる『Sezanne(セザン)』は、高品質の日本の食材を活用し、卓越した調理技術で、新鮮な解釈の料理を提供するフレンチレストランだ。東京の『フォーシーズンズホテル丸の内 東京』の7階に位置する同レストランは、フランスのシャンパーニュ地方の同名の町からインスピレーションを得て名付けられた。希少なシャンパン、職人技が光るスパークリングワイン、ヴィンテージのキュヴェなどの多彩なワインのセクションも、ダイニング体験に彩りを添えている。

2022年度の「アジアの50ベストレストラン」で17位でデビューした『Sezanne(セザン)』は、昨年15位ランクを上げて2位となり、本年ついにThe Best Restaurant in Asia (アジア地区内で最も優れたレストラン)として、名誉ある1位の座を獲得した。

東京からは『フロリレージュ』『傳』『ナリサワ』『茶禅華』もランクイン

東京からは『Sezanne(セザン)』のほか、4軒のレストランがランクイン。2位に『Florilege(フロリレージュ)』、リストの常連となっている『Den(傳)』は8位、『Narisawa(ナリサワ)』は14位、『Sazenka(茶禅華)』は39位にランクインした。

また、東京『Faro(ファロ)』の加藤峰子氏が、ヴァローナ社がスポンサーを務める「Asia’s Best Pastry Chef(アジアのベスト・ペイストリー・シェフ賞)」を獲得した。

「Asia’s Best Pastry Chef(アジアのベスト・ペイストリー・シェフ賞)」を受賞した『Faro(ファロ)』の加藤峰子氏

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『La Cime』『Villa Aida』『Goh』『Cenci』もトップ50入り

東京以外の4都市からは、それぞれ1軒のレストランがランクイン。大阪の『La Cime(ラ シーム)』は9位で、続いて和歌山の『Villa Aida(ヴィラ アイーダ)』が35位にランクイン。 福岡の『Goh(ゴウ)』が45位に初登場し、京都の『Cenci(チェンチ)』が47位に選ばれた。

日本勢は合計8軒がトップ50入りを果たしたことになる。

19都市からのレストランがトップ50に選出、新たに8軒が新規ランクイン

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シンガポール勢は最多9軒のレストランがトップ50入り

国別ではシンガポールからが最も多い、計9軒のレストランがトップ50入りを果たした。トップ50リストに31位で初登場した『Seroja(セロージャ)』が、Nongshim(農心)がスポンサーを務めるHighest New Entry Award 2024「最上位の新規入賞レストラン賞」を獲得し、『Lolla(ローラ)』が43位に初登場した。

昨年から32ランク順位を上げた香港の『Wing(ウィング) 』(5位)が、大韓航空がスポンサーを務める「Highest Climber Award(ハイエスト・クライマー賞)」を受賞。

また、バンコクの『Nusara(ヌサラー)』(6位)が、本年度の「Gin Mare Art of Hospitality Award(ジン・マーレ社 アート・オブ・ホスピタリティ賞」を受賞し、同じくバンコクの『Haoma(ハオマ)』(90位)が「Sustainable Restaurant Award(サステイナブル・レストラン賞)」を受賞した。

本年度の授賞式の開催都市であるソウルからは、13位に選出された、季節の食材を主軸に据えたメニューを提供する韓国料理店の『Mingles(ミングルス)』を筆頭に、4軒のレストランがランキング入り。『7th Door (セブンス・ドア)』は18位でトップ50に返り咲き、『Onjium(オンジウム)』は21位に続いた。

トップ50に選出されたソウルのレストランの最後を締めくくるのは、41位に選ばれた『Mosu(モス)』。シェフ兼オーナーのソン・アン氏は、同僚シェフからの投票によって選ばれる「イネディット・ダム社 シェフズ・チョイス賞(Inedit Damm Chefs’ Choice Award)」を受賞した。

■「アジアのベスト50レストラン」2024年度の1〜50位リストは以下の通り
(順位、レストラン名、都市名)

1位 『Sézanne (セザン)』(東京)
2位 『Florilège (フロリレージュ)』(東京)
3位 『Gaggan Anand (ガガン・アナンド)』(バンコク)
4位 『The Chairman (大班樓)』(香港)
5位 『Wing (ウィング)』(香港)
6位 『Nusara (ヌサラー)』(バンコク)
7位 『Sühring (ズーリング)』(バンコク)
8位 『Den (傳)』( 東京)
9位 『La Cime (ラ シーム)』(大阪)
10位 『Odette (オデット)』(シンガポール)
11位 『Sorn (ソーン)』(バンコク)
12位 『Le Du (ル・ドゥ)』(バンコク)
13位 『Mingles (ミングルス)』(ソウル)
14位 『Narisawa (ナリサワ)』(東京)
15位 『Burnt Ends (バーント・エンズ)』(シンガポール)
16位 『Neighborhood (ネイバーフッド)』(香港)
17位 『Potong (ポトン)』(バンコク)
18位 『7th Door (セブンス・ドア)』(ソウル)
19位 『Fu He Hui (福和匯)』(上海)
20位 『Euphoria (ユーフォリア)』(シンガポール)
21位 『Onjium (オンジウム)』(ソウル)
22位 『Logy(ロギー)』(台北)
23位 『Masque(マスク)』(ムンバイ)
24位 『Toyo Eatery(トーヨー・イータリー)』(マニラ)
25位 『Born(ボーン)』(シンガポール)
26位 『Indian Accent (インディアン・アクセント)』(ニューデリー)
27位 『Mono (モノ)』(香港)
28位 『Meta (メタ)』(シンガポール)
29位 『Samrub Samrub Thai (サムラブ・サムラブ・タイ)』(バンコク)
30位 『Labyrinth (ラビリンス)』(シンガポール)
31位 『Seroja (セロージャ)』(シンガポール)
32位 『Caprice (カプリス)』(香港)
33位 『JL Studio(JLスタジオ)』(台中)
34位 『Mume (ムメ)』(台北)
35位 『Villa Aida (ヴィラ アイーダ)』(和歌山)
36位 『Ling Long(リン・ロン)』(上海)
37位 『Ando(アンドウ)』(香港)
38位 『Les Amis(レザミ)』(シンガポール)
39位 『Sazenka (茶禅華)』(東京)
40位 『102 House(102ハウス)』(上海)
41位 『Mosu(モス)』(ソウル)
42位 『Baan Tepa(バーン・テパ)』(バンコク)
43位 『Lolla(ローラ)』(シンガポール)
44位 『Avartana (アヴァルタナ)』(チェンナイ)
45位 『Goh(ゴウ)』(福岡)
46位 『August(オーガスト)』(ジャカルタ)
47位 『Cenci(チェンチ)』(京都)
48位 『Anan Saigon (アンアン・サイゴン)』(ホーチミン)
49位 『Chef Tam's Seasons(シェフ・タムズ・シーズンズ)』(マカオ)
50位 『Meet the Bund(遇外灘)』(上海)

※本稿はここまで。次ページ以降は2023年に開催された「アジアのベストレストラン50」の2023年版について報じた記事になります

2023年版「アジアのベストレストラン50」授賞式に出席した日本の関係者たち

2023年3月28日、シンガポールにて2023年版「アジアのベストレストラン50」の授賞式が行われた。今回1位を獲得したのはバンコクの『レドゥ』。日本勢は50位までに10店舗がランク入りし、『セザン』(2位)、『傅』(4位)など5つの店舗がトップ10入りを果たした。本記事では授賞式の模様とトップ50のレストランをずらりとご紹介する。

【注目記事】『été』庄司夏子さん、料理の世界で結果を出すための「視点」と「行動」

10周年となる2023年版は初開催の地シンガポールに回帰。3都市で同時中継イベントも

「アジアのベストレストラン50」は2023年で10周年となる。記念すべき年の開催地に選ばれたのは、初開催の地であるシンガポール。さらに東京・マカオ・バンコクでは、現地の模様をリアルタイムで中継するサテライトイベントが同時開催された。

東京・銀座で行われたサテライトイベントでは、スポンサーであるサンペレグリノ&アクアパンナが提供するドリンクと、この日のために用意されたスペシャルなフィンガーフードに加え、抽選会やDJタイムなどの余興も用意されていた。

会場にはウェルカムドリンクやフィンガーフードが

授賞式ストリーミング配信の開始まで、DJが会場を盛り上げる

授賞式のストリーミング配信が始まると、現地の熱気が東京の会場にも伝播する。式は最初に100位から51位までを一挙発表し、その後プレゼンターの進行で50位からカウントダウン方式でランキングが発表された。ここからは日本勢を中心としたトピックスを紹介していく。

日本勢は10店舗がトップ50入り。『セザン』は前回から15位ランクアップ

トップ50入りした日本のレストランは『セザン』(2位)、『傅』(4位)、『フロリレージュ』(7位)、『La Cime』(8位)、『NARISAWA』(10位)などの10店舗。今回、日本のレストランで最上位となった『セザン』は、2022年版から15位ランクを上げる結果となった。トップ10に入った日本の店舗は5店舗で、他国と比べ最多。また、東京以外のレストランも健闘し、昨年初めてランクインを果たした京都の『cenci』、和歌山の『Villa Aida』も引き続きトップ50入りをキープした。

『レフェルヴェソンス』生江史伸シェフは『アイコンアワード」を受賞

日本のシェフは部門賞も受賞している。7位の『フロリレージュ』の川手寛康シェフは、シェフの投票によって決まる「イネディット・ダム社 シェフズ・チョイス賞」を受賞。また、44位の『レフェルヴェソンス』生江史伸シェフは2023年の「アイコンアワード」に選ばれた。サステナブルな取り組みと、アジア全体のシェフのロールモデルになりうる影響力が評価された。

生江シェフは紹介動画の中で、ガストロノミーやサステナビリティの視点からレストランの高い質を保つ秘訣として「ヒューマニティ、つまり人間性を高めるため常に自分たちの中で問い続けている」とコメント。他人を思いやるといった人間の「心」の部分が、店舗全体の質を高めると持論を展開した。

『レフェルヴェソンス』生江史伸シェフ Photo by Yasuko Takada

次ページより、2023年のベスト50を紹介する。

2023年版・アジアのベストレストランの1位~50位は?

授賞式の模様

ベスト50のレストランは以下の通り。

<1~10位>
1位 『Le Du』(タイ・バンコク)
2位 『Sézanne(セザン)』(日本・東京)
3位 『Nusara』(タイ・バンコク)
4位 『傳』(日本・東京)
5位 『Gaggan Anand』(タイ・バンコク)
6位 『Odette』(シンガポール)
7位 『Florilège(フロリレージュ)』(日本・東京)
8位 『La Cime(ラシーム)』(日本・大阪)
9位 『Sorn』(タイ・バンコク)
10位 『Narisawa』(日本・東京)

<11~20位>
11位 『Labyrinth』(シンガポール)
12位 『茶禅華』(日本・東京)
13位 『The Chairman』(中国・香港)
14位 『Villa Aida』(日本・和歌山 )
15位 『Mosu』(韓国・ソウル)
16位 『Masque』(インド・ムンバイ)
17位 『Meta』(シンガポール)
18位 『Fu He Hui』(中国・上海)
19位 『Indian Accent』(インド・ニューデリー)
20位 『Ode』(日本・東京)

<21~30位>
21位 『Zén』(シンガポール)
22位 『Sühring』(タイ・バンコク)
23位 『Onjium』(韓国・ソウル)
24位 『Burnt Ends』(シンガポール)
25位 『Euphoria』(シンガポール)
26位 『Cloudstreet』(シンガポール)
27位 『Les Amis』(シンガポール)
28位 『Mingles』(韓国・ソウル)
29位 『Neighborhood』(中国・香港)
30位 『Avartana』(インド・チェンナイ)

<31~40位>
31位 『Ensue』(中国・深セン)
32位 『cenci』(日本・京都)
33位 『Ms. Maria & Mr. Singh』(タイ・バンコク)
34位 『Da Vittorio』(中国・上海)
35位 『Potong』(タイ・バンコク)
36位 『Born』(シンガポール)
37位 『Wing』(シンガポール)
38位 『Raan Jay Fai』(タイ・バンコク)
39位 『Wing Lei Palace』(中国・マカオ)
40位 『Anan Saigon』(ベトナム・ホーチミン)

<41~50位>
41位 『Mono』(中国・香港)
42位 『Toyo Eatery』(フィリピン・マニラ)
43位 『Sichuan Moon』(中国・マカオ)
44位 『L'Effervescence(レフェルヴェソンス)』(日本・東京)
45位 『Mume』(台湾・台北)
46位 『Baan Tepa』(タイ・バンコク)
47位 『Born & Bred』(韓国・ソウル)
48位 『Metiz』(フィリピン・マカティ)
49位 『Caprice』(中国・香港)
50位 『Refer』(中国・北京)

2024年版「アジアのベストレストラン50」発表。東京『セザン』が1位を獲得! | 飲食店ドットコム ジャーナル (inshokuten.com)

 


2024-03-23 20:07:00

【企業目標マネジメント・システム】【7】

「企業目標マネジメント・システム」は、どんなに優れた「システム」を設計して、スムーズに「オペレーション」されたとしても、多くの企業で成功しないのは、「成果の正しい評価」と「成果の考課方法」が「公平」に行われていないからで、ここを真剣に取り組むことが非常に重要である。

[7]成果の正しい評価 

「企業目標マネジメント」で、最も重要なことは、「成果」と「評価」である。多くの企業で、導入に失敗しているのは、「目標達成」だけで、何の「成果」や「評価」が十分でなく、次への「マネジメント活動」に結びつかないことである。

(1)仕事の成果の自己評価

「企業目標マネジメント」で重要なことは、「企業目標」と「個人目標」を一致させる「全員マネジメント」にあるが、特に「個人」が重視されることである。つまり、一般的に「個人」というのは、自分自身の「マネジメント行動」についてほとんど分からないものであるが、「企業目標マネジメントは、「目標への参画」「自己のマネジメント活動の推進」「成果への自己評価」が明確になり、「個人」の「自主性」「自発性」が発揮されるのである。

 

(2)部下の成果の上司の責任

一般的に、「上司」は、「部下」の「職務」に対しての「成果」は、「部下」の「責任」にしがちであるが、「企業目標マネジメント」は、「目標」に対しての「達成度」が明確になり、「未達成」の場合は、「上司」と「部下」の「コミュニケーション」によって、「原因」「課題」を追求しなければならない。

つまり、「企業目標マネジメント」の目的は、「部下の責任」は「上司の責任」と位置づけているので、「部下」も「上司」の「目標達成」に向けて「マネジメント活動」を行なわなければならない。

 

(3)自己評価と上司評価

「企業目標マネジメント」とはいえ、「自己評価」と「上司評価」は食い違うことが出てくる。この時こそ「優れたツー・ウエイ・コミュニケーション」を発揮しなければならない。「優れたツー・ウエイ・コミュニケーション」を発揮するには、次の点に留意することである。その上で、効果的な解決方法を指導しなければならない。

1.部下の意見を十分聴く

2.部下の立場を理解する

3.部下の意見を絶対否定しない

4.部下の意見に質問をする

5.部下の改善策を聴く

 

(4)改善目標と革新目標の評価

「改善目標」と「革新目標」は、「通常目標」より高く「評価」しなければならない。特に「革新目標」は企業の将来を目指すものであるから、「改善目標」より重視しなければならない。 

多くの企業では「革新」は、トップダウンによるものが多く、失敗をすると「部下」の責任にしがちであるが、「企業目標マネジメント」では、「全員参加マネジメント」が発揮されるから、「目標未達成」でも、「原因」「課題」が明確になるので、「責任」は「経営者」になるので、「革新」に対して再挑戦が可能になる。

 

(5)成果の考課方法

多くの企業で、「企業目標マネジメント」導入に失敗する場合は「成果」と「評価」が「考課」と連動していないからである。また「成果主義」を採用している企業で、成功していない場合は、「企業目標マネジメント」を採用していないからである。したがって、次の「考課」を連動させることである。

1.賞与 

2.給与

3.異動

4.昇進

5.昇格

 


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