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小山政彦は、経営コンサルタントで風土代表取締役会長であるが、船井総合研究所代表取締役社長時代に執筆した「こうすればあなたの会社は100年存続できる!」実業の日本(2006)を紹介しよう。
現代経営者の条件(23) |
[8]こうすればあなたの会社は「100年存続」できる!
(第1章 企業は存続しなければならない)
1.成長の持続よりもつぶさない経営
2.存続する企業は“身の丈”にあった経営をしている。
3.ヨ-ロッパ型経営に学ぶ企業存続の因子
経営者が代替わりしても、創業時の情熱は脈々と受け継がれている。
(第2章 私が社長になってやったこと)
(1)改革の第一歩はギアチェンジ
1.スタッフ全員にビジョンを明確に示し、全員が理解するまで徹底的に浸透させる。
2.すべてのスタッフが同じ方向を向いたところで、スタッフの熱意を高める。
3.その方向に進むために必要な「能力と筋肉」を鍛える期間を設ける。
4.「ベクトル合わせ」「戦意高揚」「筋力強化」が一通りできた段階で、一気にアクセルオン
5.ある程度まで加速がついた段階で、ギアチェンジを実施
(2)社員のモチベ-ションが上がれば業績が伸びる
(3)コミュニケ-ショの充実が戦意強化につながる
(4)空いての立場がわかれば改善もしやすくなる
(5)優秀な社員の帰属性が会社の存続に直結する
(6)ローコストの徹底も必要不可欠
(7)グレ-ト・カンパニ-を目指す
1.経営理念で社員に語りかける
2.社員の行動指針は人間性と人間力の両立である。
3.評価制度は数字と人間性の両面。
4.「幸せにクラスこと」が社長のテ-マ。
5.株主、社員、お客様の三位一体化経営が存続の大きな要素。
【小山流・社長の十カ条】
①ス-パ-サポ-タ-たれ
1.リ-ダ-シップのあり方(育つ環境をつくること)
2.逆三角形の組織理念
②長所伸展法に徹せよ
1.個人の我を出すな。企業人と人格を使い分ける。
2.このル-ルほど、だれでも納得できて、ほとんどの人が実践できないル-ルはない。
③コミュニケ-ションの充実
1.対話、討論、会議をしっかり使い分け、対話時には宇宙の中心に部下を置け。
④宣言し、約束を守れ(Ⅰ)
1.夢ある中長期ビジョンを示せ
2.実現可能で、喜びを分かち合えるものでなければならない。
⑤宣言し、約束を守れ(Ⅱ)
1.成果で評価せよ
2.伝えたことが情報(宣言)ではなく、伝わったことが情報(宣言)である。
3.申告よりオ-バ-パフォ-マンスした時は、必ず約束以上の評価をせよ。
⑥トップも実績で評価されるべきである
1.定量評価にせよ、定性評価(一体化等)にせよ成果で正しく評価されるべきである。
2.常に謙虚たれ!常に責任をとれ!
⑦グレ-トカンパニ-を目指せ
1.社員の人間性が高まり、その企業の一員であることに誇りを持てる企業わ目指せ
⑧時流に適応せよ、現実主義たれ、そして時代性を持つ企業を目指
せ
1.時代性とは時流を引っ張っていけるような企業になることである。
⑨いかなる時流においても、ロ-コストオペレ-ションに徹せよ
1.絶好調と思える時も、ロ-コストたれ。
⑩この①から⑨を総合力として、モチベ-ションを維持し続けられ
る企業力をもち続けることである。
コロナ禍において、世界でフードデリバリーの利用者が増加傾向にある中、シンガポールでも便利なフードデリバリーが注目されています。シンガポールではとくに配車サービスから発展した「グラブフード(GrabFood)」や、食材や日用品も配達可能な「フードパンダ(foodpanda)」、欧州発の「デリバルー(deliveroo)」などが人気を集めています。特に、4月7日から6月1日に実施された部分的ロックダウン「サーキットブレーカー」の期間中はフードデリバリーの利用が大幅に増加し、あるレストランでは、これまで収益の1%未満であったフードデリバリーが、平均月間収益の約60%まで拡大したそうです。 ここ数ヶ月間、シンガポールの新型コロナウイルス市中感染者数は1桁台が続いていますが、ある調査では、サーキットブレーカー明けにおいても、レストラン顧客の5人に3人以上がテイクアウトまたはフードデリバリーを注文しているという結果が出ており、前述のレストランでは現在も月間収益の約25~30%がフードデリバリーであるとのことです。 また現在、海外からの渡航者の多くはホテルや自宅にて隔離措置を受ける必要があり、外に出ず飲食店の料理が注文できるフードデリバリーは必要不可欠なものとなっています。今年7月に私たちがシンガポールへ赴任した際も、2週間のホテル隔離期間中、毎日フードデリバリーを利用しましたが、アプリ内で簡単に注文・支払いができ、注文後20分~1時間程度で、中身の崩れもほぼなく、温かい状態で滞在先まで届けられました。隔離期間中は外出ができず、行動がかなり限られていたため、フードデリバリーで頼む食事が1日の中で1番の楽しみでした。 前述したサーキットブレーカー中は高級レストランも店内飲食が出来なかったため、普段はフードデリバリーを行わないレストランも、新規でデリバリーを開始したことがシンガポーリアンの間で好評でした。 もともとシンガポールは、日本に比べ自宅で料理をする人が少なく、「外食文化」と言われていることから、withコロナ時代のフードデリバリーの飛躍に今後も注目していきます。 シンガポール事務所所長補佐 尾崎
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