インフォメーション

2016-07-29 23:33:00

「おにぎり」は日本のソウルフードのひとつと言っても過言ではないでしょう。幼い頃は母親のお弁当の定番であり、社会人になってからはコンビニで手軽に買えるファストフードとしてずっと日本人の身近にあったおにぎり。そんな「おにぎり」ですが、日本から遠く離れたヨーロッパでも親しまれ始めているようです。

おにぎりを見事にカスタマイズ。ドイツのおにぎり屋さん事情

ドイツのベルリンの駅構内に設置されたおにぎり屋さん「rice up (ライス・アップ) 」が、いま若い女性を中心に人気なのだそう。

中でも1番人気は「アボカド&コリアンダー&ライム」おにぎり。

コリアンダーとは、そう、パクチーのこと。

アボカドといえばマヨネーズで和えるのが定番ですが、ライムでさっぱりと仕上げた味も、何だか美味しそうですよね。

もともとジャーナリスト・カメラマンだったトーステン・ロイター氏とアレフ・カルバート氏が開いたこのお店のメインターゲットは、在住邦人ではなくドイツ人。

仕事での数回の来日を経て、ベルリンでのおにぎり需要の可能性を感じ、2011年にrice upを開店させました。

食に関する冒険心が少ないというドイツ人好みの具材をアンケート調査や試食を重ねて開発し、使用する食材はすべて無添加というのが人気の理由とのこと。

素材にこだわり、手軽に取り入れられる健康食としてアピールしているようです。

確かに私もアメリカで出会った多国籍の人達に何度か和食について聞いたことがありますが、みんな口をそろえて「日本食はヘルシーだ」と言っていました。

和食の持つヘルシーさが、ドイツでも健康志向が高く美容に気を配る女性にウケているのでしょうか。

和食の魅力を世界にアピール、日本の海外戦略

他にも、パリでは日本の弁当をモチーフにした、その名も「NEO BENTO」が話題だったり、イギリス発のおにぎり屋「wasabi」がアメリカにも支店を展開するなど、ますますその勢いを増しているように見える和食。

 

2013年にユネスコ無形文化遺産へ登録されたことも、このブームの大きな要因と言えるでしょう。

寿司やラーメンは海外でもすっかりおなじみですが、おにぎりの知名度はまだまだ。

最近では日本国内で「おにぎり協会」なるものが発足し、「日本が誇る『ONIGIRI』を世界の共通語に」をスローガンに活動に取り組んでいます。

 

 


2016-07-29 23:31:00

~国際的な穀物等の需給の見通し(2016/17年度)~
------------------------------------------------
 穀物全体の生産量は、前年度より増加。消費量を上回るものの、期末在庫率は低
下する見込み。
穀物全体の期末在庫率(24.0%)は前年度(24.4%)を下回る見込み。
(1)生産量:25.22億トン(前年度比+2.8%)
(2)消費量:25.13億トン(前年度比+3.1%)
(3)期末在庫率:24.0%(前年度差-0.4ポイント)

【品目別の需給見通し】
<小麦>
 生産量は、EU等で減少するものの、米国、ロシア等で増加することから、世界全
体では前年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を上回り、期末在庫率も上
昇する見込み。
(1)生産量:739百万トン(前年度比+0.5%)
(2)消費量:729百万トン(前年度比+3.1%)
(3)期末在庫率:34.8%(前年度差+0.2ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積は減少するものの、冬小麦の単収が史上最高となること
から、前年度を上回る。期末在庫率は低下。
・EUの生産量は、収穫面積は増加するものの、フランスで多雨により減産となるこ
と等から、前年度を下回る。期末在庫率も低下。
・ロシアの生産量は、春小麦の播種面積が増加し、冬小麦の単収が上昇することから、
前年度を上回り史上最高。期末在庫率も上昇。

<とうもろこし>
 生産量は、中国、メキシコで減少するものの、米国、ブラジル等で増加することか
ら、世界全体では前年度を上回る見込み。生産量は消費量を上回るものの、期末在庫
量の伸びに対して消費量の伸びが大きいことから、期末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量:1,011百万トン(前年度比+5.3%)
(2)消費量:1,009百万トン(前年度比+5.0%)
(3)期末在庫率:20.6%(前年度差-0.9ポイント)
・米国の生産量は、単収は低下するものの、収穫面積が増加することから、前年度を
上回る。期末在庫率も上昇。
・中国の生産量は、国家備蓄政策廃止及び国内価格低下に伴う播種面積の減少により、
前年度を下回る。期末在庫率も低下。
・アルゼンチンの生産量は、収穫面積が大幅に増加し、単収も上昇することから、前
年度を上回り史上最高。期末在庫率も上昇。

<米>
 生産量は、インド、タイ等で増加することから、世界全体では前年度を上回り史上
最高の見込み。生産量は消費量を上回り、期末在庫率はわずかに上昇する見込み。
(1)生産量:481百万トン(前年度比+2.3%)
(2)消費量:481百万トン(前年度比+0.4%)
(3)期末在庫率:22.3%(前年度差+0.0ポイント)
・中国の生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回る。期末
在庫率も上昇。
・インドの生産量は、モンスーン期の平年を上回る降雨から、収穫面積、単収ともに
上昇し前年度を上回る。期末在庫率は低下。
・タイの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回る。期末
在庫率は低下。

<大豆>
 生産量は、米国で減少するものの、ブラジル、インド等で増加することから、世界
全体では前年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を下回り、期末在庫率も
低下する見込み。
(1)生産量:326百万トン(前年度比+4.4%)
(2)消費量:329百万トン(前年度比+3.6%)
(3)期末在庫率:20.4%(前年度差-2.3ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積は増加するものの、単収が低下することから、前年度を
下回る。期末在庫率も低下。
・ブラジルの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回り史
上最高。輸出量の増加に伴い期末在庫率は低下。
・中国では、政府によるとうもろこしから大豆への転作奨励策により、生産量が増加
するものの、消費量も増加することから、輸入量が増加。


詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html
でご覧ください。



2016-07-29 23:30:00

(1)街中のお酒
 イギリスにはたくさんのパブがあり、多くの人で賑わっています。パブは日
本でいう居酒屋のような場所ですが、日本と決定的に違うのは、屋内・屋外問
わずに立ちながら飲んでいる人たちが多いということです。また、パブで注文
する場合、基本的にお会計はペイ・アズ・ユー・ゴー(注文時にその都度お金
を払うこと)になります。

 私の主観ですが、レストランのテーブルではワインをボトルで注文している
人が多く、カウンターではカクテルを注文する人も多く見られます。意外とウ
イスキーを注文している人をそんなに見かけません。ウイスキーの市場規模が
日本と同じく大きいため、今後の研究課題としたいと思います。客層は日本と
比べると平均年齢が低く、男女比率は日本よりも女性が少し多いようです。

 日本酒はイギリスでは高価なため、なかなか街角で見かけることはありませ
ん。多くの人がビールもしくはサイダー(炭酸のりんご酒)を飲んでいます。

(2)日本食ブーム
 そんな中、現在日本食ブームです。ロンドン中で日本食料理店を見かけます。
日本酒の人気も徐々に高まっており、注目が集まっています。

 日本に関するイベントでは、しばしば日本酒が振る舞われます。その際に飲
みやすいお酒(地ビール、梅酒、炭酸の日本酒など)を併せて用意することに
より日本酒にも馴染みやすいよう心配りをしているようです。

(3)ロンドンワインフェア
 2016年5月3日から5月5日にかけて、世界のワインやスピリッツについての見
本市である第36回ロンドンワインフェアがケンジントン(オリンピア)で開催
されました。世界中からワインが集まる中、今回が初の出展となる日本酒や梅
酒なども展示されており、多くの人で賑わっていました。出展者であるMUSEUM
 of SAKE代表の菊谷なつき氏は、「日本酒への注目は高まっている。ワインと
肩を並べることができるようになってきた。」と熱心に来場者に日本酒をPRさ
れていました。また、熊本地震で被害を受けた酒造の皆さんを少しでも支援す
るため、ブースに募金箱を設置し「熊本は日本酒にとって大変重要な協会9号
酵母の発祥の地。可能な限り支援をしたい。」と話していました。

                    (ロンドン事務所 吉嶋所長補佐)


2016-07-29 23:29:00

(1)強いお酒はもう古い?
 中国を代表するお酒といえば、「白酒(アルコール度数50度前後の蒸留酒)
」。中国の宴席には欠かせない存在です。しかし、中国の大手新聞社の調査に
よると、80年代生まれの中国人男性のうち白酒を好む割合はわずか2%と、若
年層の白酒離れが深刻化しています。

(2)実は赤ワイン消費量が世界一
 白酒とは対照的に絶好調なのがワイン(赤)。経済成長による生活レベルの
向上と、それに伴う健康志向の高まりにより、アルコール度数が低くて健康
的、かつスタイリッシュなイメージのワインが富裕層を中心に数年前から大人
気。今では庶民でも楽しめる一般的なお酒になりました。現地スーパーに並ぶ
品数の多さからもその人気ぶりが窺えます。ちなみに、赤ワインが人気である
理由のひとつには「赤はおめでたい色だから」という中国ならではのものも。

(3)日本食ブームが追い風に
 一方日本酒はというと、一般的に「日本料理店で飲む高級な酒」もしくは「
贈答品・日本土産」として認識されており、まだまだ馴染みの薄い存在。しか
し、和食のユネスコ無形文化遺産登録などを背景とした世界的な日本食ブーム
のなか、ここ中国においても日本料理店が急増中。中国人が日本酒に触れる機
会は確実に増えてきています。中国で日本酒文化普及に取り組んでいる日本料
理店オーナーに話を聞くと、最近は中国系メディアからの取材が増え、中国人
の日本酒に対する関心の高まりを強く感じているとのこと。実際に中国への日
本酒の輸出量は伸び続けています。

(4)日本酒ブーム到来の予感
 中国人の多くは日本酒に対する知識はまだほとんどなく、日本酒の奥深さに
愉しみを見出すのはこれから。関税率の高さがネックではあるものの、ワイン
と同程度のアルコール度数であることやワインブームを経験したグルメ層の存
在など日本酒を受け入れる土壌はあります。近年の日本食ブーム、訪日ブーム
の流れの延長として日本酒ブームが到来する可能性は高いのではないかと感じ
ています。

                     (北京事務所 中川所長補佐)


2016-07-29 23:28:00

在シンガポール日本大使館の調査によると、2015年6月現在、シンガポールに
は日本食レストランが1,105店舗あります。また、シンガポール統計局の調査で
はシンガポール国内に飲食店が約6,800店舗あるとなっていますので、約6店舗
に1店舗が日本食レストランである計算となり、日本食の人気ぶりがうかがえま
す。このような日本食人気の中、「日本食に合うのは日本酒」という認識も広
がりを見せつつあり、日本酒の輸入量は増加傾向にあります。

(1)どんな日本酒が人気?
 シンガポールは年間平均気温が26~27度の暑い国ですので、淡麗な味の吟醸
酒等の冷酒が喜ばれているようです。ただ、まだ日本酒の種類や飲み方、銘柄
までは理解が広がっていないため、販売員がいる日系デパート等で説明しなが
ら売り込むことが重要です。シンガポールの伊勢丹では食品売り場に日本酒を
有料でテイスティングできるバーカウンターを設置しています。

(2)シンガポールの日本酒の価格は?
 シンガポールでの輸入時に関税はかかりませんが、アルコール度数に応じた
物品税が課されます。例えば、アルコール度数15%の日本酒1升の場合、約2,0
00円の物品税が課税され、さらに流通コストもかかるため、一般に小売価格が
日本の約3倍になると言われています。

(3)シンガポール人はどのくらいお酒を飲む?
 2014年に世界保健機関(WHO)が行った「アルコールと健康に関する調査」
によると、シンガポールの人口一人当たりの年間飲酒量は日本の3分の1に満
たない量でした。また、シンガポールの保健当局の調査では、週に1回以上お酒
を飲む人の割合は人口の約1割のみとなっています。

 このように日本に比べて飲酒の習慣が少ない国民性ですが、同時に若年層を
中心にお酒を飲む人が増えてきていることも同じ調査で分かっています。

                 (シンガポール事務所 加藤所長補佐)


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