インフォメーション

2016-07-29 23:31:00

~国際的な穀物等の需給の見通し(2016/17年度)~
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 穀物全体の生産量は、前年度より増加。消費量を上回るものの、期末在庫率は低
下する見込み。
穀物全体の期末在庫率(24.0%)は前年度(24.4%)を下回る見込み。
(1)生産量:25.22億トン(前年度比+2.8%)
(2)消費量:25.13億トン(前年度比+3.1%)
(3)期末在庫率:24.0%(前年度差-0.4ポイント)

【品目別の需給見通し】
<小麦>
 生産量は、EU等で減少するものの、米国、ロシア等で増加することから、世界全
体では前年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を上回り、期末在庫率も上
昇する見込み。
(1)生産量:739百万トン(前年度比+0.5%)
(2)消費量:729百万トン(前年度比+3.1%)
(3)期末在庫率:34.8%(前年度差+0.2ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積は減少するものの、冬小麦の単収が史上最高となること
から、前年度を上回る。期末在庫率は低下。
・EUの生産量は、収穫面積は増加するものの、フランスで多雨により減産となるこ
と等から、前年度を下回る。期末在庫率も低下。
・ロシアの生産量は、春小麦の播種面積が増加し、冬小麦の単収が上昇することから、
前年度を上回り史上最高。期末在庫率も上昇。

<とうもろこし>
 生産量は、中国、メキシコで減少するものの、米国、ブラジル等で増加することか
ら、世界全体では前年度を上回る見込み。生産量は消費量を上回るものの、期末在庫
量の伸びに対して消費量の伸びが大きいことから、期末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量:1,011百万トン(前年度比+5.3%)
(2)消費量:1,009百万トン(前年度比+5.0%)
(3)期末在庫率:20.6%(前年度差-0.9ポイント)
・米国の生産量は、単収は低下するものの、収穫面積が増加することから、前年度を
上回る。期末在庫率も上昇。
・中国の生産量は、国家備蓄政策廃止及び国内価格低下に伴う播種面積の減少により、
前年度を下回る。期末在庫率も低下。
・アルゼンチンの生産量は、収穫面積が大幅に増加し、単収も上昇することから、前
年度を上回り史上最高。期末在庫率も上昇。

<米>
 生産量は、インド、タイ等で増加することから、世界全体では前年度を上回り史上
最高の見込み。生産量は消費量を上回り、期末在庫率はわずかに上昇する見込み。
(1)生産量:481百万トン(前年度比+2.3%)
(2)消費量:481百万トン(前年度比+0.4%)
(3)期末在庫率:22.3%(前年度差+0.0ポイント)
・中国の生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回る。期末
在庫率も上昇。
・インドの生産量は、モンスーン期の平年を上回る降雨から、収穫面積、単収ともに
上昇し前年度を上回る。期末在庫率は低下。
・タイの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回る。期末
在庫率は低下。

<大豆>
 生産量は、米国で減少するものの、ブラジル、インド等で増加することから、世界
全体では前年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を下回り、期末在庫率も
低下する見込み。
(1)生産量:326百万トン(前年度比+4.4%)
(2)消費量:329百万トン(前年度比+3.6%)
(3)期末在庫率:20.4%(前年度差-2.3ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積は増加するものの、単収が低下することから、前年度を
下回る。期末在庫率も低下。
・ブラジルの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回り史
上最高。輸出量の増加に伴い期末在庫率は低下。
・中国では、政府によるとうもろこしから大豆への転作奨励策により、生産量が増加
するものの、消費量も増加することから、輸入量が増加。


詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html
でご覧ください。