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【連載】ハラルビジネスよもやま話 第7回
一般社団法人 ハラル・ジャパン協会
代表理事 佐久間 朋宏
皆さま、こんにちは! ご機嫌いかがですか。日本の4月は春ですが、最近は5月に暑さ対策の準備をする間もなく、もう夏本番になりますね。今年のイスラム教徒(ムスリム)の聖地巡礼「ハッジ」は5月24日~29日に行われます。世界から200万人がサウジアラビアのメッカに集います。イラン情勢の影響も気になりますが、ハッジ中の経済活動をウオッチすることもハラルビジネスには大事です。今回はイスラム教徒人口が世界最大のインドネシアの日本食レストランに関する業態レポートをお伝えします。
インドネシアの人口は約2億8000万人で、イスラム教徒が約2億4000万人の国ですが、これまで日本のモノが購入できる層(富裕層)は中華系が多く、ハラル認証やハラル対応はあまり「求められて」きませんでした。ハラル認証でなくてもいいよ、というのが今までのインドネシアでの日本のビジネスでした。
しかし、この10年の間にインバウンドブームとなって日本に観光や留学で来たり、または働きに来たりするインドネシア人が増えて、日本のモノがイスラム教徒にも「求められる」ようになってきました。これがインドネシアのハラルビジネスの基本だと考えてください。
そして、ハラル認証制度が普及して「LPPOM-MUI ハラル認証」がインドネシア国内でメジャーになると、その後は国策としての「BPJPH ハラル認証」へと進化しました。マレーシアのJAKIM認証とは違うものの、インドネシアもハラル認証をメインとしたハラルビジネスの推奨に大きく舵を切ることになり、今のインドネシアはハラル認証があったほうがいい国になってきています。

麺、カレー、粉もの
B級グルメ大好き
日本のB級グルメに代表されるものは、基本的に彼らの大好きな日本の食べ物と考えてください。麺類も国民食とされるほど人気なので、もちろん「日本の麺料理」のラーメン、うどんは人気です。牛丼・天丼・焼肉丼・ステーキ丼・牛カツなど「肉料理ファストフード」的なメニューも大人気です。
日本の回転ずし・天ぷらジャンルも人気で、最近はおいしい回転ずしチェーンも進出し、日系企業が展開する店の来客数はグーンと伸びています。インバウンドで本物の日本の味を知ったからだと考えられます。おでんも人気があり、コンビニエンスストアでも販売されています。
「日本式カレー」というジャンルも存在し、最近は進出も非常に増えています。インドカレーでもなく、地元のインドネシアのカレーでもないポジションで人気を博しています。
粉ものではやっぱりお好み焼き、たこ焼きが人気です。日本のソースは海外でも高評価ですが、インドネシアでも絶大な人気です。また、日本スイーツパン枠は甘いものが好きなインドネシア人の若者を虜(とりこ)にしています。
和牛関連、すき焼き、焼きそばや乳製品関連のスイーツはまだ進出しておらず、これからも日本食のインドネシアへの進出は広がると考えられます。甘いもの、辛いものの伸びしろが無限大で、若者が増えているインドネシアマーケットですが、これからはハラルは意識したほうがよさそうです。

日本食レストラン
増加数ナンバーワン
まずは世界を見てみましょう! 農林水産省によると、2025年の海外における日本食レストランは、23年の約18万7000店から減少し約18万1000店です。しかしインドネシアは6580店舗となり、前回調査より39%増えました。増加数はナンバーワンであり絶好調な国の一つです。
ここからは、首都ジャカルタを中心にインドネシアで提供されている日本食を細かく紹介します。
【麺類】

トリドールホールディングス(HD)傘下の「丸亀製麺」がダントツの店舗数で100店舗を超えます。二匹目のドジョウはラーメン業態です。
トリドールHDが展開するラーメン店「ずんどう屋」も、もちろんハラル認証を取得して展開しています。実は、ポイントはディストリビューター選びです。その選び方は・・・ハラル・ジャパン協会にご連絡ください!(笑)
その他、スガキコシステムズのラーメン店「スガキヤ」もハラル展開です。

力の源ホールディングスはノンハラルブランド店舗の「一風堂」と、ハラルブランドの「ラーメン・マニア」を展開しています。ハラルブランドとノンハラルブランドが同一店舗で共存しにくいのがインドネシアです。ブランド戦略もハラル・ジャパン協会にお問合せください!(笑)
【肉料理】

「吉野家」は引き続き高い人気を維持しており、店舗数・売上ともに堅調に拡大しています。日本とは大きく異なり、現地の嗜好に合わせた商品展開が特徴で、すき焼き風の牛丼のたれではなく、唐辛子やサンバルソースを用いた丼メニューなどが提供されています。


「焼きたてのかるび」を展開する物語コーポレーションはハンバーグ業態に力を入れ人気です。専門店の「NIKU NIKU OH!! KOME」がオープンし、いまインドネシアは日本のハンバーグ展開も熱く、旬です。
揚げ物、フライが大好きなインドネシアには、アスラポートが展開する「キムカツ」もあります。

【すし】

「元気寿司」「かっぱ寿司」「スシロー」なども展開していますが、ハラル認証は元気寿司が取っており、かっぱ寿司もハラル認証を準備中です。日本のおいしさの順序と違います? 食べ比べてみてください。日本よりも高いすしチェーンもあります。



【カレー】

やっぱり、この2ブランド「カレーハウスCoCo壱番屋」「ゴーゴーカレー」が代表格です。その他の日系企業では、トリドールホールディングス傘下のMCグループが運営するシンガポール発の日本式カレー店の「MONSTER CURRY(モンスターカレー)」も注目です。日本式カレーは世界コンテンツ食になりうると考えます。米パターン、麺パターンもあり、まだまだ展開が広がりそうです。


【定食】

「大戸屋ごはん処」はハラル展開で、一歩二歩リードして展開中です! プレナスが展開する「やよい軒」は現状ノンハラル展開ですが、同社の「ほっともっと」などが出店進出してくるとハラル展開も視野に入れるかもしれません、楽しみな業態であり、焼き魚定食ブームはいつ起きてもおかしくないと考えます(笑)

【粉もの】

「築地銀だこ」はノンハラル展開から成分ハラル展開、ハラル認証展開と進化してきています。
お好み焼き、焼きそば、焼きうどん、スパゲティ・パスタなども時間の問題ですね。
【スイーツ】

シャトレーゼのハラル展開は、日本製(直輸入)品とローカル製造品をうまく使い分けてハラルビジネス展開をしています。ハラル・ジャパン協会がOEM(相手先ブランドによる生産)工場のマッチングもいたします!(笑)

【コンビニ】

日系コンビニはこれまで、インドネシアの巨大2強コンビニ(インドマレット2万店、アルファーマート1万6000店舗)に対して辛酸をなめてきましたが、プレミアム、日本式、おいしいで巻き返しを図り、ファミリーマート、ローソンが元気です。店頭販売、ディスプレーは相変わらず上手で、おでんも含め販売しています。
インドネシアで日本食マーケットへの期待値は非常に高くなっています。楽しみばかりですね。今後も「インドネシア × 外食進出」を楽しみにしてみてください。今後も、当欄で国別での業態レポートを展開してみたいと思います。
次回は、注目されている海外に打って出る和牛市場のハラルビジネスについて、よもやま話をしたいと考えます。引き続きよろしくお願いいたします。
佐久間 朋宏(さくま・ともひろ)
一般社団法人 ハラル・ジャパン協会 代表理事
岐阜県下呂市出身。マーケティングを専門とし、ハラルビジネスに精通する地域活性化のスペシャリスト。分かりやすい解説と豊富な情報力に定評。
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