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2025-03-14 20:45:00

「2025年はソースが注目されるだろう」…マクドナルドCEO、ファストフード業界についての3つの予測

Alex Bitter[原文](翻訳:Ito Yasuko、編集:井上俊彦)

Mar 10, 2025, 10:30 AM

クリス・ケンプチンスキー
マクドナルドCEO、クリス・ケンプチンスキー。
Richa Naidu|Reuters
  • マクドナルドのCEOが、2025年のファストフード業界について、3つの予測をしている。
  • クリス・ケンプチンスキーは、自身のインスタグラム・アカウントに投稿した動画で、そのことについて話した。
  • ケンプチンスキーは、タンパク質、AI、そしてソースに言及した。

マクドナルド(McDonald's)のCEO、クリス・ケンプチンスキー(Chris Kempczinski)が、2025年のファストフード業界を予測している。

ケンプチンスキーは、マクドナルド含むファストフード・レストランに増えるであろうと予測する3つのことを共有している。彼は先週、自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに投稿した動画で、コメントした。

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「チームと一緒に、今年これから先何が起こると思うかを予測するのが大好きだ」とケンプチンスキーは述べた。

ケンプチンスキーが話をした3つのことのうち、1つの大きなトレンドは、バンズに挟むものではなく、その隣にあるものに注目している。

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タンパク質が求められる

「タンパク質が人気だ」とケンプチンスキーは最初の予測で述べた。

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多くの客が、食事にタンパク質を増やしたいと思っている。特に、減量しようとしている人々がそうだ。オゼンピック(Ozempic)などのGLP-1受容体作動薬を使っている人は、低脂肪のタンパク源を求めている。

マクドナルドはすでに、ハンバーガーからチキン・サンド、フィレオフィッシュまで、数種類のタンパク質を提供している。つまり、同社はタンパク質メニューを顧客に提供するのに有利な立場にあるとケンプチンスキーは動画で述べた。

AIの活用が引き続き検討される

ファストフード・チェーンは数年かけて、AIを実験してきた。音声AIを使ってドライブスルー利用客の注文を取るなど、大規模な展開を進めているチェーンもある。

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マクドナルドは2024年、ドライブスルーの音声AI受注システムを取りやめた。だが、ケンプチンスキーは自社も含めたファストフード・チェーンは、実験を続けるだろうと予測している。

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「当社にも、AIをどのように使うことができるかを考察しているチームが複数ある」とケンプチンスキーは述べた。

ソースが注目される

2025年の大きなテーマの1つは、皿の真ん中に何があるかではなく、どんなソースが使われているかということだとケンプチンスキーは述べた。

「スパイシーなソースはいつでも人気だ」とケンプチンスキーは述べた。

「ハチミツなどの甘いものが増えるのではないかと思う」

マクドナルドには以前にもソースで常連客を興奮させたことがある。2017年、同社はテレビアニメ「リック・アンド・モーティ(Rick and Morty)」の中で言及されたことで、1990年代にディズニー(Disney)映画『ムーラン(Mulan)』とコラボした四川風ナゲット・ソースを数量限定で復活させた。

世界のユニークなマクドナルドの店舗トップ5 | Business Insider Japan

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「2025年はソースが注目されるだろう」…マクドナルドCEO、ファストフード業界についての3つの予測 | Business Insider Japan

 


2025-03-14 20:41:00

香港で上場! 世界最大のファストフードチェーン「MIXUE」とは

Aditi Bharade[原文](翻訳、編集:山口佳美)

Mar 10, 2025, 11:00 AM

MIXUE
ソフトクリームとフルーティーなミルクティーで知られるMIXUE。
Aditi Bharade
  • 世界最大のファストフードチェーン「MIXUE(蜜雪冰城、ミーシュー)」が上場した。
  • 上場初日、MIXUEの株価はIPO価格を大幅に上回る価格で取引された。
  • 4万5000店舗以上を展開するMIXUEは、低価格のソフトクリームとタピオカティーで顧客を引き付けている。

中国発のタピオカティーチェーンが上場し、好スタートを切った。

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1997年、中国の河南省で創業したタピオカティーとソフトクリームのチェーン店「MIXUE(蜜雪冰城、ミーシュー)」が3月3日、香港で上場した。新規株式公開(IPO)で同社は1710万株を売却し、34億5000万香港ドル(約4億4400万ドル、約656億円)を調達した。

2024年9月の時点で、MIXUEは全世界でフランチャイズ、直営店合わせて4万5000店舗以上を展開。店舗数でスターバックス(約4万店舗)やマクドナルド(約4万1000店舗)を上回っている。

上場初日の3日に取引が始まると、株価は30%以上跳ね上がり262ドルをつけた。取引終了時には、IPO価格を45%上回る294ドルで取引されていた。

今回のIPOで、創業者の張紅超(Zhang Hongchao)氏と弟の張紅甫(Zhang Hongfu)氏の資産は計81億ドルに増加したとブルームバーグは伝えている。

ソフトクリームは1.50ドル、ドリンクは3ドル前後

MIXUEはメニューの安さが魅力だと消費者はBusiness Insiderに語っている。

シンガポールにも約20店舗ほどあるが、いずれも持ち帰りのみだ。だ。Business Insiderがシンガポールの中央業務地区(CBD)の近くにある店舗を月曜日のお昼頃に訪ねてみると、5人ほど並んでいた。

店頭で最も目立っていたのは、MIXUEのマスコット「スノーキング」 —— 王冠をかぶった雪だるま —— だった。

一番安いメニューは1.50シンガポールドル(約170円)のソフトクリーム「シグネチャー・キング・コーン」で、一番高いメニューは4シンガポールドルのチーズ・ストロベリー・ドリンクだった。大半のドリンクは2.50~3.50シンガポールドルで売られていた。

店内の様子
Aditi Bharade

23歳で広報責任者を務めるイーデン・ローク(Eden Loke)氏がMIXUEを知ったのは、ブランドのマスコット「スノーキング」の着ぐるみがシンガポールのショッピングセンターで跳ね回っている様子を捉えた動画がきっかけだという。他のマスコットとのダンスコンテストを含め、スノーキングの"おふざけ"はTikTokで話題になった。

「バイラル・マーケティング、好感の持てるブランディング、家族からの口コミ、絶対的な低価格がわたしの心に響きました」

ローク氏のお気に入りは3/50シンガポールドルのキウイ・ウーロンティーだ。この安さがMIXUEを選んだ最大の要因だとローク氏は言う。

3シンガポールドルのタロ・ミルクティーを注文しようと列に並んでいた学生のイーライ・タンさん(19)は、去年マレーシアで初めてMIXUEを知り、そのドリンクの安さに気付いたと話している。

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それ以来、タンさんはLiHo TeaやKOI Théといったシンガポールの人気タピオカティーの店ではなく、MIXUEで買うようになったと話している。他の店で同じようなドリンクを6シンガポールドルで買うより、MIXUEで3シンガポールドルで買いたいという。

「自分は最高級のドリンクを探しているわけじゃありません。家に帰る途中で飲めるものを探しているだけなんです」

投資コンサルタントのナサニエル・チョウさんは、MIXUEではいつもシグネチャー・キング・コーンを買うと話している。ワッフルコーンのバニラ味のソフトクリームだ。

チョウさんは『おおスザンナ』の曲に合わせて流れるMIXUEのキャッチーなジングルにひかれたと話している。このジングルは一部店舗で流れているようだが、Business Insiderが訪れた店舗では流れていなかった。

 

 

中国の消費者の"コスト意識の高さ"が成功につながった

競争の激しい中国のタピオカティー市場におけるMIXUEの強みは、メニューのほとんどが10元(約200円)しないことだと、イギリスを拠点とする消費者調査会社カンター・ワールドパネル(Kantar Worldpanel)の大中華圏部門のマネージング・ダイレクター、ジェイソン・ユー(Jason Yu)氏は指摘している。

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「これは経済的にそこまで豊かでない都市や町の消費者にとって非常に魅力的だ」とユー氏は言う。

シンガポールと香港で食品・飲料マーケティングや広報活動を手掛けるMonogicの創業者アレクサンドラ・レオン(Alexandra Leung)氏は、MIXUEが成功したのは人通りの多い場所(特に大学の周辺)に小さな店舗を構えたことが大きいと話している。

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「このアプローチは重要な顧客基盤を獲得するだけでなく、MIXUEの商品を頻繁に消費する学生たちを中心に、客足とブランド・ロイヤルティーを確保するものだ」

他のタピオカティーブランドが、北京や上海といった一級都市で20元以上の価格で高級路線を取るのに対し、MIXUEは「競争がそこまで激しくない下級都市で存在感を示すことに成功した」とレオン氏は言う。

中国ではタピオカティーのIPOブームが起きている。

2月にはGuming Holdingsが香港でIPOを実施した。四川百茶百道実業(通称「茶百道」)は2024年4月に香港で上場したが、その株価はIPO価格を大きく下回っている。

Business InsiderはMIXUEにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

香港で上場! 世界最大のファストフードチェーン「MIXUE」とは | Business Insider Japan

 

 


2025-02-22 17:32:00

明日のフードビシジネスへの展望

【第213回】

強い会社の創造戦略

【現代における企業の役割戦略】【4】

 

[5]現代企業の展望

 「現代の企業の課題」を克服するといっても、そう簡単に解決しないが、「現代企業の展望」をかかげて、「創造的破壊とイノベ-ション戦略」を行っていけば、必ず将来は「展望」が見えてくる。

そのためには、現在の良き点を残して、「課題」を「否定」していくことである。このためには、「DX」「CX」は欠かせない武器であり、これなくしては「展望」は開けない。この「現代企業の展望」は、「直営店チェーン」の「ストア・マネジャー」にも共有させなければならない。

往々にして「直営店チェーン」は「本部」の出先機関として扱っているが、「直営店」は「利益創出店」であって、決して「本部」は「利益」を生むものではないので、「直営店ストア・マネジャー」は「社長の代行者」として位置づけなければならない。

「フランチャイズ・ビジネス」においても、「本部」と「加盟店経営者」も共有しなければならない。「フランチャイズ・チェーン」の「加盟店」は小さくてもまさに「本部とは独立した経営体」で「利益創出店」で、決して赤字を出してはならないように、「本部」は全面的に指導しなければならない。

さらに、世界的な「三重苦経済不況」を脱することを見越して、現在の「企業マネジメント体系」を見直す絶好のチャンスと位置づけて、新しい「展望」づくりを積極的に行うことである。特に、現況だと小手先の対策に右往左往しがちであるが、ここで踏ん張らなくてはならないことは、「展望」づくりを積極果敢に行うことによって、小手先の対策は不要になることを認識しなければならない。

(1)経営者の時代

 企業の「トップ」は、創業時は起業家として、ほとんど自ら汗を流して「スタッフ」とともに一丸となって仕事を行い、多くは「トップダウン・マネジメント」を行っている。しかし、企業が成長し、組織化されると「トップ」の意思が「スタッフ全員」に浸透しなくなる。

さらに、企業が拡大し、「トップ」が交代したりすると、「マネジメント」は「ボトム・アップ」の傾向になることが多い。しかし、現代のように社会的経済的環境の変化が急速化し、しかも予測のつかない事態が多くなると「ボトム・アップ」は通用しなくなる。

現代企業にとって、変化に「適応」と「創造」する「意思決定のスピード化」であるので、「トップ」は「企業ミッション」や「企業戦略」の再点検を行い、「企業の方向づけ」を「卓越したリーダーシップ」と「優れたコミュニケーション」を発揮して、「全スタッフ」に徹底することが必要になってきた。

さらに、「企業の目標」と「スタッフ個人の目標」を一致させ、「スタッフ」が「ボトム・アップ」を積極的に行う、「組織マネジメント」と「人的資源マネジメント」の強化を行い、「ツーウエイ・コミュニケーション」を確立むする「経営者時代」になってきた。

 

(2)企業ミッションの時代

 どこの企業も、「経営理念」はあるものの、日常のマネジメント活動に表れることがないことが多い。つまり、「経営理念」は、お飾りである。しかし、現代企業は、「流通ビジネス産業界の展望」「企業の役割戦略」「企業の将来像戦略」「未来価値創造戦略」「現代経営者戦略」の基本を確立しなければならない。

ついで、「経営理念」をベ-スに、「企業文化」「行動指針」「倫理性」「コンプライアンス」「ビジョン」「産業戦略」を「企業ミッション」を確立し、さらに「企業戦略」と「企業計画」を確立する時代になってきた。

 「企業ミッション」で、特に重要なことは、企業は「お客様発の立場」を尊重し、継続的な「創造的破壊とイノベーション戦略」を行うことによって「未来価値創造戦略」によって、「お客様」の「課題の解決」と「要望の実現」を行うことである。

さらに、「お客様の参加・共創と企業のサプライズの提供」を行い、「お客様」に「感謝・至福・共感」と「感嘆」を感じられる「商品」「おもてなし」を提供する時代である。

「お客様発の立場」ということで、最大の要件として、「お客様」の「意見や要望」によつて、「お客様のライフスタイル」の夢を描き、それに合致しないものには目を向けないということを認識しなければならない。つまり、自分のセンスにフィットするものは高くても支払うが、フィットしないものは安くても支払わないという、まさに「自己実現意欲」を目指しているので、「企業ミッション」を確立する際には考慮しなければならない。

 

(3)企業戦略の時代

 「企業ミッション」は、よほどのことがない限り変えないが、「企業戦略」は、社会的経済的動向によって、「即応」と「適応」させて、さらに「創造」させていくことが不可欠である。景気の変動によって、「企業戦略」を変化させていく企業が成長していく姿が圧倒的に多く、「企業戦略」を重視していない企業はどんどん衰退していっている。

「企業戦略」というと、「経営戦略」や「マ-ケティング戦略」が脚光をあびがちであるが、これらを実現する「情報マネジメント戦略」「組織マネジメント戦略」「人的資源マネジメント戦略」の重要性が問われる時代でもある。

なかでも、これらを支える「財務マネジメント戦略」、特に「キャッシュフロ-・マネジメント」の確立が不可欠の要素になっている。「企業戦略」で重視しなければならないことは、「M&A(Merger & Acquisition:企業買収)」であって、企業成長のために行うことが必要になってきた。

種々な問題で、「企業マネジメント戦略」が不振になってきた企業が売却をする傾向が多いが、重要なことは、対象企業の営業内容、資産内容や人的資源内容を十分検証することが不可欠である。

 さらに、重要な「企業戦略」として、「グロ-バル・マネジメント戦略時代」になってきた。いまや時代は「日本の文化」が世界で認められてきて、日本の企業の進出や海外企業との提携によって続々と「流通ビジネス産業界」が展開される時代になった。重要なことは、「グロ-バル・マネジメント戦略」を確立することと、「マネジメント・システム」を構築することと、進出先の文化を尊重することである。

 

(4)マネジメント・システムの時代

 「サクセシィブ・カンパニ-」の最大の要件は、「企業ミッション戦略」と「企業戦略」によって「経営計画」や「マネジメント・システム」が確立されていることである。しかも、重要なことは、「マネジメント・システム」を時々刻々「アップスケ-ル」させていることである。これは何を意味しているかというと、「マネジメント・システム」の「ムダ」を省きコストダウンを図っていることである。

さらに、「ムラ」を省くことによって、「お客様」に提供する「商品」や「おもてなし」の「アップスケ-ル」を図っているのである。つまり、「マネジメント・システム」というのは、企業内部の行動のようにとられがちであるが、「お客様発」を重視し「ハイ・クォリティ・オブ・ライフ」を提供するものである。

一般的に「マネジメント・システム」というと、敬遠されがちであるが、「成長企業の原理原則」「生産性向上の原理原則」になっていることを認識しなければならない。

 

(5)コア・コンピタンスの時代

 「コア・コンピタンス(core cpmpetence:他社に真似のできない核となる能力)」というのは、「お客様」に対して、他社には真似のできない「未来価値」を提供する「企業の中核的な力」のことである。一般的には、後発企業は先発企業を追いつけ追い越せを合言葉に猛烈に追い上げを図る反面、先発企業は自社の特徴を生み出す努力をしている。

企業間競争は熾烈であり、生きるか死ぬかの様相を呈するのであるが、これは企業間の話であって、「お客様重視」ではない。「コア・コンピタンス・マネジメント」というものは、「未来価値創造戦略」が大前提で、「お客様発で他社に真似のできないハイ・クォリティ・オブ・ライフ」を提供する「個性化」、つまり「自己差別化」である。

 


2025-02-22 17:30:00

日本産抹茶が米国市場へ 日本農業が現地カフェ向けに初輸出

(※本記事は「JAcom 農業協同組合新聞」に2025年2月4日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

日本の農産物の生産から販売まで一気通貫で展開する株式会社日本農業は1月31日、初めて日本産抹茶を米国向けに輸出した。日本国内で栽培・収穫・製造された合計60kgの抹茶を陸路で運び、中部国際空港からロサンゼルス国際空港へ航空輸送した。

米国現地カフェにおける日本産抹茶の試飲会
米国現地カフェにおける日本産抹茶の試飲会

海外における健康志向や日本食への関心の高まりから、日本茶の輸出額は過去最高額を更新。2024年の年間輸出額は300億円を突破し、そのうち抹茶を含む粉末状緑茶が全体の70%以上を占めるなど、需要は拡大している。

 

 

「日本の農業で、世界を驚かす」をミッションに、生産から販売までを一気通貫で担い、産業の構造転換を目指す日本農業は、2016年の設立から、りんごやさつまいもなど日本の農産物のアジアを中心とした輸出を手がけてきた。こうした背景を踏まえ、日本を代表する食材である日本茶(抹茶)の輸出を新たに開始。これまで培ってきた経験や知見、ノウハウを生かし、新たなバリューチェーンの構築に取り組む。

米国では、カフェメニューとしてコーヒーと並んで抹茶ラテが定番化するなど抹茶の人気が高く、同国向けの輸出額は日本茶全体の約半分を占める。日本茶の輸出が伸びるなか、日系の消費マーケットにおいては強固な流通基盤が確立されている。

一方、米国の現地企業向けの販売には、改善の余地のある課題が少なくない。複数のプレーヤーが介在することで、トレーサビリティが確保されず産地情報が不明瞭なケースが多く、長いリードタイムにより品質が劣化した抹茶が流通することもあることから、より透明性の高い安定した供給体制の構築が求められている。

今回の日本産抹茶の輸出では、合計60kgの抹茶を米国へ輸出し、現地でカフェを運営する企業に販売。同社が日本国内の産地から仕入れから輸出・販売まで一貫して行うことで、製造から1か月程度の抹茶を提供でき、透明性の高い供給体制を保ちながら、高品質な抹茶を最終消費地の米国へ届けることができる。

今後は、現地のカフェなど米国市場に対して、高品質な日本産抹茶の浸透を促進。また、抹茶の原料供給だけでなく、商品企画にも取り組み、潜在的なニーズを掘り起こし、日本茶輸出のさらなる拡大に貢献する。

日本産抹茶が米国市場へ 日本農業が現地カフェ向けに初輸出 | ニュース 2025年 2月 | 事業構想オンライン

 


2025-01-31 21:02:00

スタバVS.コメダ 日米コーヒーチェーン徹底比較で見えてきた立ち位置

2025年01月31日 08時00分 公開
[谷頭和希,ITmedia]

 突然だが、問題。外食チェーンで、国内店舗数第2位の店はどこか。

 答えは、スターバックスである。1位のマクドナルド(国内2988店舗)に次いで、2番目に店舗数が多い。その数、1986店舗。当然、カフェ業界の中ではトップを走っている。

kmdカフェ業界の中でトップを爆走するスタバ(提供:ゲッティイメージズ)

 来年の2026年は、スターバックスコーヒージャパン30周年という節目だ。海外発の飲食チェーンは、日本では馴染めずに撤退する例も多い。しかし、上陸から約30年が経ったスタバは、全く衰える気配がない。それどころか、米国のスターバックス事業が停滞しているにもかかわらず、日本のスタバは好調なのだ。

 一方、国内勢も手をこまねいているわけではない。特に勢いがあるのが、名古屋発祥のコーヒーチェーンであるコメダ珈琲店だ。

kmdコメダ珈琲店(コメダ珈琲店公式Webサイトより引用)

 フランチャイズを中心に急速に出店数を伸ばしており、現在の店舗数は1004店舗。長年、国内のカフェ業界の店舗数2位に位置するドトールが1075店舗であることを踏まえると、今年か来年あたりにはこのランキングも逆転するだろう。他のチェーンと比較して、営業利益が非常に高いことでも知られており、展開次第によってはスタバと肩を並べるかもしれない。

 スタバとコメダ、実はこの2つの店舗は、同じ日本でシェアを拡大しつつも、絶妙にターゲットや店の目的が異なる。両者の特徴を見ながら、日本のコーヒーチェーンの現在地と未来について考えてみよう。

強烈なブランディングでインパクトを与えたスタバ

 スタバ一号店は1996年、銀座松屋の裏手に誕生した。当初は都心部を中心とする出店だったが徐々に地方や郊外、駅や空港、さらには役所のような公共施設にまで貪欲に出店を伸ばしてきた。

 スタバの特徴を一言でいえば「強烈なブランディング戦略」であり、「家庭でも職場でもない『サードプレイス』を目指す」という理念がそれをよく表している。本来、店舗が増えれば増えるほど、こうしたブランドは薄れるはずだが、スタバの場合はまだそのイメージが保たれている。

kmdスタバの「強烈なブランディング戦略」(提供:ゲッティイメージズ)

 こうしたブランディングを成立させる条件は何か。よく指摘されるのは、スタバは日本においてそのほぼ全店が「直営店」だということ。つまり、本部を中心としてその意向が比較的各店に浸透しやすくなる。

 ただ、筆者が考えるに、スタバが秀逸なのはオペレーションの問題もさることながら、その店舗の作り方の「そもそも」の部分で強烈なブランディングに成功していることだと思う。

来る人を「静かに選ぶ」スタバの妙

 ここで改めてブランディングについて考えてみよう。ブランディングとは、「誰もが/誰でも使えるものにしない」と言い換えることができる。ブランドとは言い換えれば希少価値のことであるが、その価値を維持するためには商品の価格を高くしたり、ある程度顧客層を絞ったりする必要がある。その意味でスタバは、かなり「顧客の選択」に成功しているのだ。

 例えば価格。スタバでは基本的に安売りをしない。フラペチーノは1杯1000円近く、カフェとして考えれば決して安いわけではない。しかしそれによって、その価格設定に耐えうる人、あるいはその価格でも行きたい人を静かに選択することになる。

kmd最新作のルビー ショコラ シンフォニー フラペチーノ(プレスリリースより引用)

 もう1つの選択は、たびたびネタにもされる「スターバックス用語」だ。コーヒーのサイズはショート、トール、グランデ、ベンティと英語とイタリア語のミックス。トッピングが必要になると、そこにさらに複雑な片仮名が加わり、延々と続く「呪文」が誕生する。面白いのはこうした独特な用語によって、それを言える人のみが集まってくる。つまり、来店ハードルを上げているのだ。

 米国のスターバックスについて分析し、『お望みなのは、コーヒーですか?』(岩波書店)を書いたブライアン・サイモンはこう語っている。

kmd『お望みなのは、コーヒーですか?』(岩波書店公式Webサイトより引用)

 『スターバックス用語は特定の人々を店から遠ざける役割を果たしている。(中略)顧客はあらかじめスターバックスに通う誰かから、そうした言葉の使い方を学んでおかなければならない。その誰かとは、もともと高級で白人が多勢を占める場所を選んで出店していたスターバックスと縁が深いような知り合いなのだ。』

 本場の米国でさえこうなのだ。であれば、英語もイタリア語もなじみのない日本人にとって、メニューの複雑さでスタバを遠ざける人がいるのは確かだろう。随所に「来る人を選ぶ」仕掛けがしてあることが、スタバの秀逸さなのである。

日本だけスタバが好調の理由は?

 前述の通り、グローバル市場で見ると、スタバの調子が良いのは日本だけである。同社の米国事業や中国事業は大きく落ち込んでおり2024年10~12月期決算の既存店売上高は全世界で前年同期比4%減となった。米国では4%減、中国では6%減である。どうして日本だけここまで好調が続くのだろうか。さまざまな要因があるだろうが、おそらく、ここにも先ほど書いた「ブランディング」の問題が潜んでいると思う。

 特に米国で問題になっているのは、モバイルオーダー注文での不備の多さだという。モバイルオーダーが殺到しすぎて、店舗でさばききれなくなった結果、注文から商品の受け取りまでに10分以上かかるケースもあるのだという。

kmd米国のスタバで問題になっている、モバイルオーダー注文での不備(提供:ゲッティイメージズ)

 これは推測だが、モバイルオーダーによって注文プロセスが「民主化」された可能性がある。口頭での注文で「呪文」に煩わされることなく注文ができるために、逆にスタバに行くハードルが下がった可能性が高い。それが結果として店のクオリティーを下げ、ブランディングも下げてしまい減益に……という流れが想像できる。

 また、米国ではスタバのライバルは「ファストフード」だともされており、マクドナルドなどとの価格競争も起こっている。そうなるとやはりスタバが目指していたような「ブランディング」とは程遠い世界になってしまう。日本の場合、モバイルオーダーがまだそれほど浸透していないこと、さらに値下げなどは一部を除きほぼ行っていないことが結果的に「ブランドの維持」に寄与したのかもしれない。

 このようにしてみると、日本でのスタバは、むしろ本国である米国以上にブランディングの強化に務めているといえる。日本はよく「マニュアル文化」だといわれることが多いが、本国のスタバが守ってきたことを日本なりに解釈し、忠実に守ってきているからこそ、ここまで堅実だといえるのかもしれない。

 また、日本ではいまだに「外国文化への憧れ」が根強い部分もある。それはスタバがブランディングとする「カッコよさ」に表れているが、スタバに行くこと自体がまだ個人のアイデンティティーを形成する1つの要因になっている。

 ひところまことしやかに語られた「スタバでMacBookポチポチドヤァ問題」は、まさにそれを表しているだろう。スタバでMacBookを開きドヤ顔で仕事をすることが、その人の印象を決めるのである。なお、現在ではそこまでドヤってる人はいないが、それでもこのイメージがいまだ強いことにも、日本におけるスタバのブランディングの強さがうかがえるのだ。

kmd「スタバでMacBookポチポチドヤァ問題」から見えるブランディングの強さ(提供:ゲッティイメージズ)

「かっこつけない」コメダ珈琲店

 一方、コメダ珈琲は、あらゆる点でスタバとは異なる特徴を持っている。まず、コメダはその店舗の多くはフランチャイズである。つまり、それぞれの店舗ごとにオーナーが違う。その意味で、スタバのような全店で敷居を高くするブランディングが施されているわけではない。

 カフェ業界での取材が長い高井尚之氏は著書『なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか?』(プレジデント社)で、スタバと比較したときコメダは「かっこつけないところ」が特徴だと書いている。こうした運営形態の在り方も、その雰囲気に影響を及ぼしているかもしれない。

kmd『なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか?』(プレジデント社公式Webサイトより引用)

 面白いのは、同書では「なぜ、コメダには『舌をかみそうなメニューがない』のか?」と題して、同社のメニューがシンプルであることに触れつつ「子どもからお年寄りまで、世代を問わず来店される店にするためには、利用客の抵抗感を和らげる工夫も必要だ。それが、メニューのネーミングにも表れている」と述べる。あらゆる来店ハードルを下げることで、スタバと好対照を成していることがお分かりいただけるだろう。

kmdコメダの定番商品「シロノワール」(コメダ珈琲店公式Webサイトより引用)

 さらにこうした「かっこつけないところ」は、店舗に長居できることにも表れている。コメダ珈琲店では一部店舗を除き、基本的には利用時間の制限がない。肩肘張らないで、長くいることができるのだ。電源付きのテーブルも多く、テーブルもゆったりしている。さらに各テーブルの横には少し高めの間仕切りがあって、そこまで周りの目を気にすることなくおしゃべりや作業ができる。地元民の憩いの場所になっているコメダも多い。

kmd長居できるコメダ(コメダ珈琲店公式Webサイトより引用)

 そういえばかつて、ある記者の人と話していたとき「その地域の飾り気のない姿を見たければ、そこのコメダに行け」と言われた。コメダでダベる近所の人たちの会話が、もっともその地域の姿を表すというのだ。

 ちなみにコメダ珈琲店ではその分、営業時間を他のカフェチェーンよりも長く取り、モーニング、ランチ、ディナーで違うお客を入れて利益を上げている。また、長居する客の多くがコーヒーや食事のお替わりをすることもあって、客単価の向上に成功。長居できる裏側にはこうしたビジネス上のカラクリがあるのだ。

 いずれにしても、スタバが直営店をメインに「かっこよさ」を重視したブランディングを意識し続けているのに対し、コメダはむしろ「かっこつけない」空間作りを意識している。それぞれのチェーンの特徴はかなり際立っており、その点で両者とも「選ばれる」チェーンになっているのではないだろうか。

人口減少時代に求められるチェーンの「個性」

 ここまで見てきたように、スタバとコメダはあらゆる点で対照的だ。そのため、しばらくの間は、この2つは完全な競合にはならないと思う。それは出店立地と顧客層にも表れている。

 スタバは若い女性を中心とする顧客層が多く、出店で見ると東京に全店舗の約20%が集中している。その他は大阪、愛知、神奈川と大都市を有する街への出店が多い。一方、コメダ珈琲は地方や郊外を中心とする出店が多い。2020年のデータではあるが、顧客の平均年齢は46歳と日本の平均年齢と同等、つまりは高齢者が多めである。その意味でも、この2つはうまいこと直接対決を避ける構造になっている。

 逆に今回取り上げなかったドトールはどうか。現在、カフェの数は飽和状態にあり、店舗数でもほぼ横ばいの状態が続いている。中でも店舗数を増やしているのがスタバとコメダであるが、逆にドトールは店舗数が減少している。言われてみれば、スタバやコメダに比べるとドトールはそのポジションが曖昧になりがちで、ターゲット層が分かりづらい。個性でいえば少し劣っているといえるかもしれない。

kmdポジションが曖昧なドトール(ドトールコーヒー公式Webサイトより引用)

 ただ、スタバとコメダが完全禁煙であるのに対し、ドトールは多くの店舗に喫煙ブースが付いている。そのため喫煙層の支持は厚い。ただ、ご存じのように喫煙者の数は年々減少している。さらに喫煙率と低所得者率は相関関係にあることが分かっており、客単価も上げづらい。ドトールはより明確な個性を出していかないと厳しい状態が続くかもしれない。

 コーヒーチェーンに限らないが、さまざまな業態で飽和状態が起き、人口減少が進む現在、各店舗はその方向性を明確にしなければ厳しい時代が来ている。スタバとコメダの在り方は、そんな時代のコーヒーチェーンの姿を顕著に表しているのではないだろうか。

著者プロフィール・谷頭和希(たにがしら かずき)

都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家。チェーンストアやテーマパーク、都市再開発などの「現在の都市」をテーマとした記事・取材などを精力的に行う。「いま」からのアプローチだけでなく、「むかし」も踏まえた都市の考察・批評に定評がある。著書に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』他。現在、東洋経済オンラインや現代ビジネスなど、さまざまなメディア・雑誌にて記事・取材を手掛ける。講演やメディア露出も多く、メディア出演に「めざまし8」(フジテレビ)や「Abema Prime」(Abema TV)、「STEP ONE」(J-WAVE)がある。また、文芸評論家の三宅香帆とのポッドキャスト「こんな本、どうですか?」はMBSラジオポッドキャストにて配信されている。

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