
- 世界最大のファストフードチェーン「MIXUE(蜜雪冰城、ミーシュー)」が上場した。
- 上場初日、MIXUEの株価はIPO価格を大幅に上回る価格で取引された。
- 4万5000店舗以上を展開するMIXUEは、低価格のソフトクリームとタピオカティーで顧客を引き付けている。
中国発のタピオカティーチェーンが上場し、好スタートを切った。
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1997年、中国の河南省で創業したタピオカティーとソフトクリームのチェーン店「MIXUE(蜜雪冰城、ミーシュー)」が3月3日、香港で上場した。新規株式公開(IPO)で同社は1710万株を売却し、34億5000万香港ドル(約4億4400万ドル、約656億円)を調達した。
2024年9月の時点で、MIXUEは全世界でフランチャイズ、直営店合わせて4万5000店舗以上を展開。店舗数でスターバックス(約4万店舗)やマクドナルド(約4万1000店舗)を上回っている。
上場初日の3日に取引が始まると、株価は30%以上跳ね上がり262ドルをつけた。取引終了時には、IPO価格を45%上回る294ドルで取引されていた。
今回のIPOで、創業者の張紅超(Zhang Hongchao)氏と弟の張紅甫(Zhang Hongfu)氏の資産は計81億ドルに増加したとブルームバーグは伝えている。
ソフトクリームは1.50ドル、ドリンクは3ドル前後
MIXUEはメニューの安さが魅力だと消費者はBusiness Insiderに語っている。
シンガポールにも約20店舗ほどあるが、いずれも持ち帰りのみだ。だ。Business Insiderがシンガポールの中央業務地区(CBD)の近くにある店舗を月曜日のお昼頃に訪ねてみると、5人ほど並んでいた。
店頭で最も目立っていたのは、MIXUEのマスコット「スノーキング」 —— 王冠をかぶった雪だるま —— だった。
一番安いメニューは1.50シンガポールドル(約170円)のソフトクリーム「シグネチャー・キング・コーン」で、一番高いメニューは4シンガポールドルのチーズ・ストロベリー・ドリンクだった。大半のドリンクは2.50~3.50シンガポールドルで売られていた。

23歳で広報責任者を務めるイーデン・ローク(Eden Loke)氏がMIXUEを知ったのは、ブランドのマスコット「スノーキング」の着ぐるみがシンガポールのショッピングセンターで跳ね回っている様子を捉えた動画がきっかけだという。他のマスコットとのダンスコンテストを含め、スノーキングの"おふざけ"はTikTokで話題になった。
「バイラル・マーケティング、好感の持てるブランディング、家族からの口コミ、絶対的な低価格がわたしの心に響きました」
ローク氏のお気に入りは3/50シンガポールドルのキウイ・ウーロンティーだ。この安さがMIXUEを選んだ最大の要因だとローク氏は言う。
3シンガポールドルのタロ・ミルクティーを注文しようと列に並んでいた学生のイーライ・タンさん(19)は、去年マレーシアで初めてMIXUEを知り、そのドリンクの安さに気付いたと話している。
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それ以来、タンさんはLiHo TeaやKOI Théといったシンガポールの人気タピオカティーの店ではなく、MIXUEで買うようになったと話している。他の店で同じようなドリンクを6シンガポールドルで買うより、MIXUEで3シンガポールドルで買いたいという。
「自分は最高級のドリンクを探しているわけじゃありません。家に帰る途中で飲めるものを探しているだけなんです」
投資コンサルタントのナサニエル・チョウさんは、MIXUEではいつもシグネチャー・キング・コーンを買うと話している。ワッフルコーンのバニラ味のソフトクリームだ。
チョウさんは『おおスザンナ』の曲に合わせて流れるMIXUEのキャッチーなジングルにひかれたと話している。このジングルは一部店舗で流れているようだが、Business Insiderが訪れた店舗では流れていなかった。
中国の消費者の"コスト意識の高さ"が成功につながった
競争の激しい中国のタピオカティー市場におけるMIXUEの強みは、メニューのほとんどが10元(約200円)しないことだと、イギリスを拠点とする消費者調査会社カンター・ワールドパネル(Kantar Worldpanel)の大中華圏部門のマネージング・ダイレクター、ジェイソン・ユー(Jason Yu)氏は指摘している。
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「これは経済的にそこまで豊かでない都市や町の消費者にとって非常に魅力的だ」とユー氏は言う。
シンガポールと香港で食品・飲料マーケティングや広報活動を手掛けるMonogicの創業者アレクサンドラ・レオン(Alexandra Leung)氏は、MIXUEが成功したのは人通りの多い場所(特に大学の周辺)に小さな店舗を構えたことが大きいと話している。
「このアプローチは重要な顧客基盤を獲得するだけでなく、MIXUEの商品を頻繁に消費する学生たちを中心に、客足とブランド・ロイヤルティーを確保するものだ」
他のタピオカティーブランドが、北京や上海といった一級都市で20元以上の価格で高級路線を取るのに対し、MIXUEは「競争がそこまで激しくない下級都市で存在感を示すことに成功した」とレオン氏は言う。
中国ではタピオカティーのIPOブームが起きている。
2月にはGuming Holdingsが香港でIPOを実施した。四川百茶百道実業(通称「茶百道」)は2024年4月に香港で上場したが、その株価はIPO価格を大きく下回っている。
Business InsiderはMIXUEにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
香港で上場! 世界最大のファストフードチェーン「MIXUE」とは | Business Insider Japan


