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2016/07/18(月)
HCM市で日本文化イベント、初日から盛況
ホーチミン市1区で、16~17日に日本文化を紹介するイベント「FEEL JAPAN IN VIETNAM 2016」が開催された。初日となった16日には、開幕直後から大勢の人が詰め掛け、会場内は一時移動が困難なほどのにぎわいを見せた。
同イベントは、ベトナム人向けに日本の文化やライフスタイルを発信する雑誌「Kilala(きらら)」の出版を手掛けるKilalaコミュニケーションとベトナムの旅行代理店ソンハンツーリストが共同で開催。Kilalaコミュニケーションの親会社、シータス&ゼネラルプレス(東京都文京区)の宮﨑美紀社長は16日、開幕式で「今回のイベントは『日本がもっと近くなる、日本がもっと好きになる!』をコンセプトとしている。ベトナムにいながらリアルな日本を体感してもらいたい」と述べた。
16日午前には、最初のステージパフォーマンスとして栃木県日光市のテーマパーク「江戸ワンダーランド日光江戸村」によるおいらんショーが開催された。ステージ周辺には大勢の来場者が集まり、ショーに見入っていた。このほか、サンリオのキャラクター「ハローキティ」が初めて来越。日光江戸村の忍者ショーや京都の舞妓や芸者による伝統芸能なども披露された。
■50ブース出展
同じ会場内で開催された「Kilalaショッピングフェア」には、約50のブースが並び、日本ブランドの商品やサービスが展示・販売された。
高島屋とITアウトソーシング大手のトランスコスモス(東京都渋谷区)の合弁会社で、海外で日本商品の販売を手掛けるタカシマヤ・トランスコスモス・インターナショナル・コマース(タカトランス、本社シンガポール)は、山本海苔店(東京都中央区)とサンリオの共同企画商品である「ハローキティのりチップス」や、ジャテックス(名古屋市南区)が製造・販売するボトル入り日本茶「遥香」などを展示・販売。抹茶の粉末と水が別々になった遥香の飲み方を実演した。
タカトランスの日本オフィス(東京都中央区)の鈴木英太商品本部長はNNAに対し、「市場調査を目的に出展した」と説明。シンガポールで発売を控える遥香について、「甘いお茶が主流のベトナムで、本格的な抹茶の味が受け入れられるか探りたい」と話した。来場者の反応を見て、ベトナムでの販売の可能性を探っていくという。
市岡製菓(徳島県小松島市)は、同社初の海外拠点となる市岡ベトナムが製造した大福やどら焼きなどを販売。市岡ベトナムの市岡志麻氏は、「商品のPRとベトナム人の好みを探るために出展した」と述べた。同社は、6月にホーチミン市2区で製造を開始。「日本のレシピでは甘すぎる、大きすぎるとの声があり、ベトナムの消費者の嗜好(しこう)に合うよう改良した」(市岡氏)という。7月末にホーチミン市1区に開業する高島屋にベトナム1号店「あとりえ市」を出店する予定。年内には製造拠点の近くにも店舗を開設し、ホーチミン市を皮切りに、将来は全国展開したい考えだ。さらには、東南アジア諸国連合(ASEAN)の他国への進出も視野に入れているという。
■来場者3万人の見通し
同イベントは、大手旅行会社のエイチ・アイ・エス(HIS)やANAグループ、サンリオなどが後援。訪日旅行をPRする「Travelゾーン」も設けられ、日本から10社・自治体が参加した。来場者は、2日間で計3万人に上ると見込まれている。
会場を訪れたホーチミン市在住の20代の女性は、「日系企業に勤めているが、まだ日本には行ったことがない。今回のイベントで日本の文化に触れ、ますます行ってみたくなった」と語った。
アメリカでは、Sushi(寿司)はもちろん、Bento(弁当)、Matcha(抹茶)、
Edamame(枝豆)など、日本語がそのまま使われている食に関した言葉がいく
つもあり、Tofu(豆腐)、Shiitake(椎茸)といった食材名やTeriyaki(照り
焼き)などの調理法は、日本食レストランに限らず、一般のレストランなどの
メニュー表示にもごく当たり前に使われています。
そんなアメリカで次に定着するかもしれないのが「Omakase」、お任せコー
スです。レストランなどの情報を投稿するサイト「Yelp」でも、「Omakase」
で検索すると幾つもの店が表示されます。
「Omakase」は、寿司屋を中心に日本料理店で提供されていましたが、メニュ
ーを選ぶ必要がなくすぐに話を始められること、全員同時に料理が提供されな
い場合に生じる気まずい「間」を減らす一方で、見た目が華やかなメニューが
次々と出されることで場が盛り上がることなどが、商談などの場面に適してい
るとして、人気となったようです。3月16日付のウォールストリートジャーナ
ルによると、ビジネスランチの際、高級ステーキハウスなどに替えて、より高
価な、一人あたり80~150ドルかかる「Omakase」コースのある店を選ぶ企業が
増えているといいます。人気の店では、提供するメニューも、和食だけに留ま
らず、洋食も加えた多彩なものに変化させつつあるようです。
加えて、これらの高級コースを提供している店の多くで、顧客の要望にきめ
細かく応えていることも、「Omakase」が高価であっても選ばれる理由のよう
です。ある店では顧客に関する記録を付けていて、一度リクエストがあったこ
とは以降も同じようにしたり、箸の使い方がうまくない顧客が来る際、全員に
フォークとナイフを配り、顧客が恥ずかしい思いをしないようにしているなど。
まだ限られたお店での話かもしれませんが、もっとカジュアルでお手ごろ価
格のお任せを出す日本料理店もあります。筆者も行ったことがありますが、日
本人だけでなく、アメリカ人の姿も多く見られました。調理法だけでなく、心
配りなども含めた和食の文化と日本の伝統が、今後アメリカでさらに広がるこ
とを期待します。
(ニューヨーク事務所 椋本所長補佐)
(1)モノより思い出
2015年の訪日中国人旅行客は、前年から倍増の約500万人。外国からの訪日
旅行客の4人に1人が中国人という計算になります。昨年は「爆買い」という
言葉が大流行しましたが、最近では日本製品だけではなく日本文化への関心が
高まっています。中国人の訪日旅行スタイルも、家電や化粧品等のモノを大量
購入する「消費型」から、日本独自の文化を体験し日本でしかできない思い出
をつくる「体験型」へと、リピーターを中心に徐々に変化を見せています。
(2)「茶道」に見る日本文化への関心の高さ
日本文化の代表格と言えるのが「茶道」。茶道裏千家北京出張所の張南ラン
(ジャン・ナンラン)先生に、中国における茶道の人気ぶりについてお話を伺
いました。張先生は、ここ数年の茶道への関心の高まりを強く実感しているそ
うです。張先生が北京で講師を始められた12年前、生徒数はわずか30名程度で
そのほとんどが日本人(駐在員の奥様など)だったものが、現在は生徒数80名
以上、なんとその8割以上が中国人!張先生曰く、茶道には「お茶」だけでな
く、「着物」、「和菓子」、「懐石料理」、「陶磁器(焼き物)」などの中国
人を惹きつける日本独自の様々な文化的要素が付随していることが人気の背景
にあると分析されており、「日本で着付けや和菓子づくり体験をしたい!」と
いう声は非常に多く聞かれるということです。
(3)観光立国へ向けた次の一手
2016年も、中国からの訪日旅行者数は昨年を超えるペースで増加を続けてい
ます。この勢いを持続させ、継続的に中国人旅行客を呼び込むため、これから
はいかにモノを買わせるかだけではなく、茶道のような日本文化を体験できる
コンテンツを充実させ、多様化する中国人旅行客のニーズを効果的に消費に繋
げていく工夫が必要だと感じています。
※中国で浸透している日本文化については、自治体国際化フォーラム8月号
(7月25日発行)でも取り上げる予定です。
(北京事務所 中川所長補佐)
2016/07/15(金)
鳥取県企業が商談会、カニなど売り込み
ホーチミン市1区で13~14日、鳥取県などの6社が参加する食品関連の商談会が開催された。日本食レストランなどへの輸出市場開拓に向け、県名産のカニやかまぼこ、和牛などを売り込んだ。
商談会は鳥取県が後援した。企画したエムケイ開発(鳥取県伯耆町)の河上貴一社長によれば、鳥取県の支援を受けた食品の商談会は、ベトナムでは初めてとなる。
千代むすび酒造(同境港市)は、大吟醸の日本酒などを現地の飲食店関係者らに振る舞った。同社の営業企画部長の佐野直氏は、「コクのある味わいの酒がベトナム人の味覚に合うようだ」と手応えを感じている。来越は3年ぶりだが、「日本食レストランのメニューも充実してきた。いずれはシンガポールや香港のように日本酒の人気が出る」とみており、競争が激化しないうちに販路を開拓する意向だ。
加工食品の越河(同米子市)は、カニみそや冷凍のカニグラタンなどの輸出を狙う。越河貴文社長によれば、台湾やタイなどには出荷の実績があるが、ベトナムは未開拓。「まずは輸入代理店を見つけたい」と意気込む。
河上社長によれば、出展各社は2日目までに見積もり依頼などを受けた。ベトナムでビジネスに結びつけるには、関税に加えて「煩雑な通関手続きも課題」だという。



