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2016-07-16 22:33:00

アメリカでは、Sushi(寿司)はもちろん、Bento(弁当)、Matcha(抹茶)、
Edamame(枝豆)など、日本語がそのまま使われている食に関した言葉がいく
つもあり、Tofu(豆腐)、Shiitake(椎茸)といった食材名やTeriyaki(照り
焼き)などの調理法は、日本食レストランに限らず、一般のレストランなどの
メニュー表示にもごく当たり前に使われています。

 そんなアメリカで次に定着するかもしれないのが「Omakase」、お任せコー
スです。レストランなどの情報を投稿するサイト「Yelp」でも、「Omakase」
で検索すると幾つもの店が表示されます。

 「Omakase」は、寿司屋を中心に日本料理店で提供されていましたが、メニュ
ーを選ぶ必要がなくすぐに話を始められること、全員同時に料理が提供されな
い場合に生じる気まずい「間」を減らす一方で、見た目が華やかなメニューが
次々と出されることで場が盛り上がることなどが、商談などの場面に適してい
るとして、人気となったようです。3月16日付のウォールストリートジャーナ
ルによると、ビジネスランチの際、高級ステーキハウスなどに替えて、より高
価な、一人あたり80~150ドルかかる「Omakase」コースのある店を選ぶ企業が
増えているといいます。人気の店では、提供するメニューも、和食だけに留ま
らず、洋食も加えた多彩なものに変化させつつあるようです。

 加えて、これらの高級コースを提供している店の多くで、顧客の要望にきめ
細かく応えていることも、「Omakase」が高価であっても選ばれる理由のよう
です。ある店では顧客に関する記録を付けていて、一度リクエストがあったこ
とは以降も同じようにしたり、箸の使い方がうまくない顧客が来る際、全員に
フォークとナイフを配り、顧客が恥ずかしい思いをしないようにしているなど。

 まだ限られたお店での話かもしれませんが、もっとカジュアルでお手ごろ価
格のお任せを出す日本料理店もあります。筆者も行ったことがありますが、日
本人だけでなく、アメリカ人の姿も多く見られました。調理法だけでなく、心
配りなども含めた和食の文化と日本の伝統が、今後アメリカでさらに広がるこ
とを期待します。

                                  (ニューヨーク事務所 椋本所長補佐)