インフォメーション

2016-06-18 22:45:00

米国の消費者、特にミレニアル世代がよりおいしくて新鮮な牛肉のハンバーガーを求めるにつれ、さらに多くのレストランが「ベター・バーガー」(より良いハンバーガー)を提供し、その市場規模は5年以内に2倍になるとの予測を、シカゴの調査会社テクノミックス社が発表した。

同社によると、こうしたベター・バーガー類の昨年の売上高は50億ドルで、前年比15%増と急拡大した。いずれも原料の牛肉は冷凍よりも冷蔵肉を使用し、エキゾチックな要素などを付加しているのが特色。「クイックサービスレストランの総売上800億ドルの中で、まだ一部にすぎないが、トップエンドのハンバーガーの売上は普通のハンバーガーの成長速度を上回り、2021年までに2倍の10億ドルに成長するかもしれない。ミレニアル世代(2000年以降に成人した世代)が年をとるにつれ、ベビーブーマー世代のようなマクドナルドではなく、ブランドを重視するようになる」という。

このジャンルでは、シェイクシャックが新たに16店舗の「シャック」を展開する計画であるほか、チポトレ・メキシカングリルもバーガーチェーンの新ブランドの出店に乗り出す。国内最大手の牛肉サプライヤーの1社であるカーギルフーズは、プレミアムグルメハンバーガーの人気は、同社が3月にサウスカロライナの牛ひき肉加工工場を買収した1つの要因であったという。

消費者調査会社NPDグループによれば、米国の2015年の国民1人当たりの消費量は30食で、第2位の豪州(24食)を上回る世界最大のハンバーガー消費国だが、「レストラン各社は、よりおいしく健康的なハンバーガーに対して出費を厭わない新たな顧客層をターゲットにしている」という。

シェイクシャックのダブルチーズバーガーは約8ドル、ラスベガスのマンダレーベイカジノにあるレストラン「フルール」が提供する和牛、トリュフ、フォアグラを使ったグルメなハンバーガーは65ドル。対してシカゴのマクドナルドは約2ドル。

マクドナルドも冷凍肉に替わって冷蔵肉の使用を検討している。ダラス地区の14店舗で、冷凍肉に替わって冷蔵肉を試験的に導入しているという。

 

※2016年6月2日 FOODMARKET.COM


2016-06-11 22:51:00

ワイン産地での霜と雹の被害への対応について(農水省発表)
Episode de gel et grele dans les vignobles: Stepahne Le Foll assure
les viticulteurs de la pleine mobilisation des services de l'Etat
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フランスの様々なワイン産地が、この数週間、悪天候の影響を受けている。
4月下旬には、ロワール渓谷、ブルゴーニュ、そしてオード県までもが遅い霜
の被害を受けた。5月27日の雹まじりの雷雨は、特にヨンヌ県、シャラント、
ローヌ渓谷、南西地方で局地的に被害を与えた。この悪天候は、ぶどうの芽や
葉に大きな被害を引き起こし、ばらつきはあるものの重大な収穫量の減少につ
ながる。

ぶどう栽培については、収穫量の減少は保険でカバーされる対象となるので、
農業災害補償制度は適用しない。しかし、2017年の収穫に影響を及ぼすなどの
資金不足に対し、緊急の場合はこの制度を適用する。

被害状況の評価と、生産者を支援するために、国の力を総動員する。最終的な
損失は2016年の収穫が終わらないとわからないが、ステファヌ・ル・フォル農
相はすでに、各知事に対し、雹の被害を受けた区画の減税措置など、生産者の
救済措置について要請した。

またこの数年、このような悪天候が増えていることに対し、ル・フォル農相は、
収量保険を広める重要性についても再考を促した。現在、ぶどう畑の面積の
25%弱しか保険に加入していない。
(フランス農水省プレスリリース、5/31)

5月下旬から6月初頭にフランスでおきた大洪水について、ル・フォル農相は6
月1日付けのプレスリリースで、被害を受けた農業者を支援するために必要な
ことを行うと明らかにしていた。6月6日のプレスリリースでは、各県に対し、
被害状況を可及的すみやかに評価することを要請したことを明らかにした。こ
の評価により、FNGRA(全国農業リスク管理基金、旧FNGCA)を作動させること
ができるであろう。6月15日に開かれる農業リスク管理全国委員会(CNGRA)で
は、最初の支払いを速やかに行うために日程を設定するべく、状況の検討が行
われる予定である。
(フランス農水省プレスリリースより、6/1,6/6)

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ロワール渓谷における霜の被害
Gel dans le vignoble du Val du Loire: Point technique et mesures
economiques
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4月末の霜により、一部の区画では、最低気温が-6℃まで下がり、ロワール渓
谷のぶどう畑は大きく影響を受けた。5月20日、ロワール渓谷の生産者は、ロ
ワールワイン委員会のもとに集まり、ぶどう畑の状況を確認し、対策を決定し
た。

ロワールワイン委員会の技術委員会のまとめによると、現時点で、霜による収
穫量の減少は、年間平均に対し20-30%減と予想される。

場所により大きな違いがあり、最も被害を受けたのは、トゥーレーヌ、ナンテ
そしてサルトで、村によっては80%まで被害を受けた。収穫量についてのより
細かい予測と、今後のヴィンテージへの影響については、6月下旬の開花まで
待たなければならない。

市場については、2016年はとても良いヴィンテージであった2015年の数量に依
存している。2017年については、生産者やワインにより状況は対照的になるで
あろう。10万hl以上のアペラシオンで、霜の影響をそれほど受けていない、カ
ベルネ・ダンジュ、ロゼ・ダンジュ、クレマン・ド・ロワール、ヴーヴレイに
ついては、需要に対応できるであろう。ミュスカデやシノン、サン・ニコラ・
ド・ブルグイユ、トゥーレーヌなどの最も被害を受けたアペラシオンは、ばら
ついている状況を考えると、ケース・バイ・ケースで状況を調査する必要があ
るであろう。しかし、ロワールワイン委員会の副会長で、ネゴシアンを取りま
とめるUMVLの会長であるベルナール・ジャコブは、「市場を不安定にする可能
性のある価格の上昇を避けながら、市場に供給したい」としている。
(ロワールワイン委員会プレスリリースより、5/25)

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ヴィネクスポ香港2016への全般的な称賛
Universal praise for Vinexpo Hong Kong 2016
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5月24日~26日に香港で開催されたヴィネクスポ香港は、中国市場の回復に活
気づけられ、成功裏に終了した。

[かつてないほど国際的]
33カ国から1,300の出展者が、シャンパーニュやポートからウィスキーやテキ
ーラまで、55以上の異なるカテゴリーのワインとスピリッツを展示した。その
多様性と展示製品の幅広さは、他では見られないものである。

来場者は前回(2014年)よりも2.5%増の17,200名となった。ヴィネクスポ香港
の国際的な地位の強化は、来場者数の増加のみならず、来場者の国数の増加に
も現れている。前回は25カ国から来場したが、今回は51カ国に増加した。香港
は、アジア市場の入り口としてかつてないほどに機能しているだけでなく、そ
の影響力は欧州や中東、ロシア、アフリカにも及んでいる。

中国本土からは、バイヤーの来場が最も多かった。これは、中国市場の著しい
回復とヴィネクスポの中国でのプロモーション活動の成果を示している。中国
からの来場者数は、前年に対し7.9%増となった。

一方、香港からの来場者は12%減となった、これは、主催者が「業界関係者の
み」という規則を課したためであろう。台湾(3%増)が第三位、韓国(1%増)
が第四位の来場者数となった。日本からの来場者数は第五位で、わずかに減少
したが、インポーターの来場が多かった。日本のオントレードのバイヤーは、
ヴィネクスポ東京に行くことを考えているのであろう。

その他、ヴィネクスポ香港での目に見える変化は、オーストラリアの輸入の回
復で、オーストラリアからの来場者数は21%増加した。ASEAN諸国も2014年に見
られた上昇傾向を確認させるもので、特にヴェトナムからは23%増となった。
(ヴィネクスポプレスリリースより、6/7)

★ヴィネクスポ東京:2016年11月15日、16日 
  ザ・プリンス・パークタワー東京にて
  http://www.vinexpotokyo.com/ja/


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◆フランス情報◇◇
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ボルドーのラ・シテ・デュ・ヴァン オランド大統領を迎えて開会式
Francois Hollande a inaugure de la Cite du vin a Bordeaux
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ボルドーの文化、観光、建築の新たなシンボルであるラ・シテ・デュ・ヴァン
は、5月31日、フランソワ・オランド大統領を迎えて開会式が行われた。

ラ・シテ・デュ・ヴァンは、ワインの世界に特化した独特の文化施設で、国境、
時間、文化、文明を超えて、様々な角度からワインを紹介する。建築面積は
13,350平方メートルで、10層に広がり、高さは55メートルに達する。ワインツ
ーリズムの起点ともなり、1階にはツアーデスクも設けられている。年間45万
人の訪問者を受け入れる見込み。

オランド大統領は一時間弱、ラ・シテ・デュ・ヴァンを見て回った。大統領の
訪問は、政府が進める労働法改正案への反対が強い中でのもので、ラ・シテ・
デュ・ヴァン近くのガロンヌ河岸では、大規模な反対デモが行われた。また、
ぶどう栽培での殺虫剤の使用反対を訴える抗議活動も行われた。同席したボル
ドー市長が、来年の大統領選で、右派・国民運動連合(UMP)の候補となる可能
性のあるアラン・ジュペ氏であったことも、メディアの注目を集めた。

ラ・シテ・デュ・ヴァンの詳細は以下の公式サイトにて:
http://www.laciteduvin.com/en

(http://www.francetvinfo.fr/、http://www.larvf.com/;5/31)

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逃れられないバッグ・イン・ボックスの拡大
L'inexorable croissance du bag in box
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BIB(バッグ・イン・ボックス)のワインの販売が伸びている。2015年の1-10
月の実績で、フランスの大規模小売業でのBIBのワインの販売は、39%(数量ベ
ース)を占めていることがわかった。

2014/15年度のフランスの大規模小売業でのBIBでのワイン販売は360万hl、
9億7200万円であった。BIBは、低・中価格帯の商品を主に占めている。販売棚
における1リットルあたりの平均価格は2.68ユーロ。2014/15年度のBIBの販売
量で、最も多いのは品種名表記のIGPで全体の37%を占めた。AOPが24%とこれに
続く。色別では、赤が49%、ロゼが41%、白は11%であった。ジャンジャン社の
フランス国内販売の責任者であるブルーノ・ペイル氏は、「大規模小売業での
ロゼの販売量の半分はBIB」と述べている。

FranceAgriMerの調査によると、フランス国内の全流通網を合計して、スティ
ルワインの販売量は1%減少したが、BIBは国内市場をけん引する存在であり、
常にBIBを購入するという世帯が増えていることがわかっている。

BIBの成功の要因は、実用的であること、保存できる期間が長いこと、ガラス
瓶に比べて製造コストが安いので、瓶詰めのワインよりも売価を15-20%安くで
きることなどが考えられる。BIBのワインは、店舗ではこれまで、ジュースや
オリーブオイルの棚に並べられることもあったが、現在は、ガラス瓶のワイン
と同じように、産地別などで並べられている。家庭内でも、以前はキッチンの
中にしまわれていることが多かったが、現在はアーティストがデザインしたも
のも現れ、お客様の前に出して楽しめるようになった。ガラス瓶のように、中
のワインの色が見えないという消費者からの不満を受け、中身が見えるBIBも
発表された。

厚紙を使ったBIBは、リサイクルできるように、紙部分を分けて捨てる。この
ような手間を省くために、近年では、パウチパック入りのワインも発表されて
いる。その素材もプラスチックから、植物由来のものへと研究が進んでいる。
このようにBIBは進化を続けており、その拡大からは逃れらないであろう。
(http://vigne.reussir.fr/,5/27)

--[お知らせ]----------------------------------------------------------
(現地にて)(どなたでもご参加いただけます)
ボルドーでのイベントのご紹介
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◆第10回ボルドーワイン祭り
2016年6月23日(木)~26日(日)
ガロンヌ河岸の2kmにわたり、80のボルドーとアキテーヌ地方のアぺラシオン
のワインが並びます。
13枚つづりの試飲チケットと、グラス、グラスホルダーなどが付いたテイステ
ィングパスは、前売り、16ユーロ、6月21日からは、21ユーロとなります。
プログラムの詳細や、テイスティングパスのご購入は:
http://www.bordeaux-wine-festival.com/

◆第32回メドックマラソン
2016年9月10日(土)9:30スタート
・エントリー受付は終了しました。現在は、ウェイティングリストに
 登録できます。
・当日9:00-16:00(現地時間)まで、以下でネット中継があります。
http://www.marathondumedoc.com
http://www.dailymotion.com/MARATHONDUMEDOC
  


2016-06-11 22:49:00

シンガポール  2016/06/10(金曜日)
JA全農合弁、新業態の実験店開設へ[食品]

JA全農などが出資するわしょくワークス(東京都品川区)は2017年3月までをめどに、シンガポールに新たな業態の実験店を開設する。店内での飲食と持ち帰りの両方が可能な、すし和食店とする計画だ。

同社はすでに同国南部のケッペル島で高級和食レストラン「花蝶(かちょう)」を運営している。今後はすし店の海外展開を強化する方針で、比較的手頃な価格で楽しめる店舗をシンガポールに設置することを決めた。

海外事業の推進に向け、今月中にすし店や鮮魚店を展開する魚力(東京都立川市)を引受先とする第三者割当増資を実施。魚力はわしょくワークスの19.2%株を取得し、同社の事業に参画する。

わしょくワークスには全農が49%、飲食店の運営や外食のコンサルティングなどを手掛けるフードワークス(東京都品川区)が51%を出資している。フードワークスの広報担当者によると、新業態の店舗では既存の花蝶と同じく、同社の急速冷凍システムを活用し、日本で板前が調理したメニューを船便の冷凍コンテナで輸送。現地に専門の料理人がいなくても、本格的な和食を提供できる事業モデルを導入する。

料理の価格は、持ち帰りで1人前当たり1,300円程度を想定。店内でのディナーでは、同3,000円弱を見込んでいる。花蝶の1万円以上と比べ、多くの人に手が届きやすい水準だ。

店舗の立地は現在、検討中。「(新業態の)1号店となるので、成功が見込める場所を慎重に選んでいく」(フードワークスの広報担当者)という。


2016-06-11 22:46:00

シンガポール  2016/06/08(水曜日)
日通、日本からの鮮魚輸送で熊本支援[運輸]

日本通運は7日、全国漁業協同組合連合会(全漁連)が今月11日に熊本地震復興支援としてシンガポールで開催する熊本フェアを、輸送面でサポートすると発表した。

日通は、熊本の天草漁協が水揚げした鮮魚をシンガポールまで一貫輸送する。同社独自の鮮度保持輸送技術「シー・スノー(Sea Snow)」を無償提供する。シー・スノーは、温度マイナス1度前後、塩分濃度1%の特殊な雪状の氷。これで魚体を包むことで長期間、鮮度が保たれる。

全漁連は、シンガポールに初の海外アンテナショップを持ち、日本の海産物の認知度向上と輸出増加を目指し、毎月フェアを開催している。6月は復興支援も兼ねて熊本フェアを開催、天草地区の鮮魚を用いた料理指導や試食会、商談会が予定されている。


2016-06-04 22:41:00

今回は、「おもてなし」に関係する「サービス」「ホスピタリティ」「おもてなしの心」についての「言葉」の意味について考えてみよう。

 

3 言葉の意味

 

 「サ-ビス」「ホスピタリティ」「おもてなし」の歴史・現在については、理解できたと思うので、「言葉の意味」を考えていくと、次の通りとなる。

 

(1)サ-ビス

 「サ-ビス」の起源は、主従関係の「タテの組織」として見られているが、現在最も使われているのは、「接客サ-ビス」である。「サ-ビス」という言葉については奉仕、接待、の意味のほか、役務、用役などと解されているが、アメリカマ-ケティング協会では、「販売のために提供される商品または商品販売に関連して提供される諸活動、利益、満足である」と定義している。

 「接客サ-ビス」というと、小売店・専門店では、「お客様のお迎え→商品の注文を受ける→商品の包装→代金の授受→商品のお渡し→お客様のお見送り」となる。レストランでは、「お客様のお迎え→客席へのご案内→メニュ-のお渡し→商品の注文を受ける→商品を提供→会計→お見送り」、ホテルでは、「お客様のお迎え→チェックイン→部屋へのご案内→会計→お見送り」、旅館だと部屋へのご案内の後に、食事の提供が入る。

 これらは、お客様に接する手順で、これらは人を通じて行うことから、通常「サ-ビス」として位置づけられている。ここでのお客様の評価は、「サ-ビス」が良かったとか悪かったとかということで、いわば「お客様に商品を提供する活動をサ-ビス」としている。

 

(2)ホスピタリティ

 「ホスピタリティ」の起源は、お客様をゲストとしてお迎えするには、お客様とスタッフは対等という「ヨコの組織」として位置づけている。「ホスピタリティ」という言葉は、「お客様をもてなす」ということで、これには「思いやり、心遣い、親切心、誠実な心、心からのおもてなし」という意味があり、「物事を心、気持ちで受け止め、心、気持ちから行動に移す」ことである

 これらは、お客様に接するスタッフが「接客サ-ビス」の手順のなかで、たんに「サ-ビス」をするというのではなく、「お客様の立場」に立って、お客様に喜び、幸せを感じてもらおうという立場で「サ-ビス」を提供することによって、お客様に「満足、感激、感動」を感じていただき、お客様はこれらの「おもてなし」によって「感謝」をするということである

 

(3)おもてなしの心

 「おもてなし」は、一般的に「もてなし」に「お」をつけた美化語とされている。つまり、「もてなし」は、接待や歓待といったように義務感が強いものである。一方「おもてなし」は、精神的な面が強く、たんに「おもてなし」ではなく、「おもてなしの心」が重要視されるのである。

 「ホスピタリティ」はヨ-ロッパの巡礼、「おもてなし」は日本のお遍路から始まったとされているので、基本的には「おもてなし」が源流となっている。つまり、「ホスピタリティ」は外国の文化であるが、日本の文化となった「おもてなし」は小笠原流礼法や茶道から出発したもので、外国にない「立ち居振舞い」や「和敬清寂」や「一期一会」が加わって「おもてなしの心」に発展したものである。

 ここで、「ホスピタリティ」と「おもてなしの心」を比較して、どちらが優れているかを論じるつもりはまったくない。その理由は、外国の文化と日本の文化との違いを語っても、まったく意味のない話だからである。

外国のラグジュアリ-・ホテルが日本に進出するにあたり、日本の旅館に宿泊し感じたことは「日本旅館のおもてなしの心は、パ-ソナル・タッチのサ-ビスであり、ホスピタリティを生み出す究極の形」であるとして、外国の文化に日本の文化を融合させている。

 さらに、「おもてなしの心」で有名な日本旅館では、外国を視察して「ホスピタリティ」を学び、日本の文化に外国の文化を融合させている。いま日本で表現されているのは、「ホスピタリティ+おもてなしの心=ホスピタリティ」ということなのである。

重要なことは、わが国においては「おもてなしの心」の原典である外国が評価の高い礼儀正しい「立ち振る舞い」や「和敬清寂」「一期一会」の心を常に忘れないという世界から見て、極めて稀な日本の文化を生かすことである。

 

 


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