インフォメーション

2022-12-25 10:34:00

世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

プレスリリースより

10歳から24歳までのいわゆるZ世代が選ぶ理想のおせち料理ナンバーワンは唐揚げ! さらに、ハンバーグやチーズもランクイン。お子様ランチじゃないの? とまあ、これだけを見れば言いたくなりますが、栗きんとん、黒豆、数の子といった伝統の料理もしっかり入っています。



1位唐揚げ、2位栗きんとん、3位黒豆、4位ハンバーグ、5位数の子、6位紅白かまぼこ、7位伊達巻、8位キムチ、9位チーズ、10位鯛の塩焼き。これは、インターネットサービスを開発提供するバイドゥが実施した調査の結果です。バイドゥの日本語入力と着せ替え絵文字キーボードアプリ「Simeji」のユーザーを対象にアプリ上でアンケート調査を行ったもので、10歳から24歳の男女424人が回答しています。

コメントを見ると、たとえば栗きんとんは「甘くて美味しいし、食べる機会が少ない」、黒豆は「手が止まらなくなるくらい美味しい」、数の子は「あのコリコリ感がたまんねぇ」、紅白かまぼこは「お正月に食べる高くて美味しいかまぼこは特別感があって最高」というように、マメに暮らすとか、子だくさんとか、そんな意味付けよりも純粋に味で選ばれていることがわかります。

「おせちの各品には大切な意味が込められているのだ」と偉そうに講釈するお父さんも、「今年のおせち、どうしようかしら」と聞かれて「なんか毎年同じで飽きちゃったから、中華にするか」なんて平気で言っちゃったりしています。黒豆を選んだある若者は「ばあばが作ってくれる!」とコメントしていました。中身はなんであれ、お正月に家族が作ってくれる味を楽しみにする若者たちこそ、本当のおせちの伝統の継承者と言えるでしょう。

2022-12-03 16:16:00

「ヌン活」が新たな外食需要を生む? カフェやレストランが提案する「ヌン茶」とは

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画像素材:PIXTA

近年、サウナを満喫することを「サウナ活動」、略して「サ活」と呼ぶ風潮があるのはご存知だろうか。実は、サ活と同様、アフタヌーンティーを楽しむことも「アフタヌーンティー活動」、略して「ヌン活」と呼ばれ、アフタヌーンティーそのものは「ヌン茶」と略されている。

2022年の「ユーキャン 新語・流行語大賞」にノミネートされた「ヌン活」。本来はホテルでのアフタヌーンティーを楽しむことにより、日常の中の「プチ贅沢」を味わうという意味で使われてきたが、現在はホテルだけではなく、カフェやレストランなどでも「ヌン活」「ヌン茶」を提案する動きが広がっている。

【注目記事】「100年続くレストランを創る」。一つ星シェフ・手島純也さん、『シェ・イノ』移籍で新たな決意

コロナ禍をきっかけに浸透した「ヌン活」「ヌン茶」

「ヌン活」が流行しはじめたのは2020年以降。ちょうど不要不急の外出や会食に自粛が呼びかけられていた頃だ。主にホテルのラウンジやカフェで提供されていたアフタヌーンティーは、「昼間にできる」「飲酒を伴わない」「1人でも楽しめる」という特徴が、当時のライフスタイルにマッチ。息抜きを求めていた人々にとって、「ヌン活」は日常から離れ、ちょっとした贅沢気分を味わうのにぴったりだったのだろう。

画像素材:PIXTA

アフタヌーンティーの基本となるサービス内容とは?

現在、ホテルのラウンジ等で楽しめる標準的なアフタヌーンティーは、価格が4,000円~7,000円程度。ケーキスタンドでスコーンやケーキ、サンドイッチといったフィンガーフードが供され、一部のフードならびに紅茶・コーヒーなどソフトドリンクは食べ飲み放題の形式を取っているところがほとんど。

時間帯によっては同じ場所でハイティー(肉料理なども提供される、夕食代わりのティータイム)や、カクテルタイムが設定されており、どの時間も優雅に軽食と飲み物を楽しめるようになっているところが多い。

アフタヌーンティーを提供するカフェ・レストランが増えている

「ヌン活」ブームは広がり、最近はカフェ業態・レストラン業態でもアフタヌーンティー、またはハイティーを提供する店舗が増えてきている。ホテルよりもカジュアルに楽しめるスタイルが多く、ユーザーの裾野も広がっているのだ。

たとえば、グローバルダイニング系列の『カフェ ラ・ボエム ペントハウス』(東京都港区)では、季節ごとのアフタヌーンティーメニューが人気。意外なところではトレンド系韓国料理店『アンニョン』(千葉県市川市)などでもアフタヌーンティーを提供している。食べ飲み放題でなくとも、いくつかのフィンガーフード・デザートと紅茶を比較的リーズナブルな価格で「アフタヌーンティーセット」として供するお店も多く、新しい飲食体験のムーブメントになりつつある。

画像素材:PIXTA

【注目記事】『HAJIME』米田肇さんが考える、身体と仕事のバランス。三つ星シェフがトレーニングに励む理由

飲食店にとって、アフタヌーンティーはアイドルタイムを活用できるため、営業時間を増やすことにつながる。さらに、アフタヌーンティーを楽しむお客は滞在時間が長くなる傾向にあるため、追加メニューの注文も期待できるだろう。

アフタヌーンティー文化を取り入れ、ソフトドリンクやフィンガーフードを充実させることで、酒類販売をベースにしていた飲食店が新しい客層を開拓できる可能性もある。ブームの勢いがあるうちに、新たな価値・体験を創り出し、飲食業界を盛り上げていこう。


2022-12-03 16:14:00

世界一稼ぐYouTuberも参入! ゴーストレストランの魅力と最新事情

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フードデリバリーの浸透に伴い、実店舗を持たない“ゴーストレストラン”が日本でも増え、話題になっている。「世界で最も稼ぐユーチューバー」も参入し、多様化するゴーストレストランの実態とは?
※この記事は ITmediaビジネスオンライン([石角友愛]/2022年10月13日掲載)からの転載記事です。

 フードデリバリーの浸透に伴い、実店舗を持たない“ゴーストレストラン”が日本でも増え、話題になっています。

 今、米国ではこの業界が多様化していることをご存じでしょうか。多様化の背景には、ゴーストレストラン運営ならではの課題があります。

 今回は発展するゴーストレストラン業界の現状を紹介したいと思います。

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ゴーストレストラン業界の現状とは? (画像はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

参入障壁が低いゴーストレストラン

 一般に、ゴーストレストランを実現するには、3種のプレイヤーが必要です。

(1)レストラン
(2)シェアキッチン
(3)宅配アプリ

 通常のゴーストレストランは(1)レストランの運営者や個人事業主であるシェフが、(2)のシェアキッチンに毎月定額使用料などの料金を払い、格安で運営。集客は全て(3)の宅配アプリに任せます。オーダーが入ったらシェアキッチンで調理して、(3)の宅配アプリにデリバリー機能はお任せする、という仕組みです。

 ゴーストレストランの特徴は、通常のレストランを開店することに比べて圧倒的に初期投資コストが抑えられること、リスク回避ができることにあります。

 例えば、Uber創設者のトラビスカラニック氏が始めたクラウドキッチン社というシェアキッチンとゴーストレストラン支援ツールを提供するスタートアップのWebサイトには、ゴーストレストランを始めるメリットが以下のように記載されています。

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クラウドキッチン社 Webサイトを基に筆者が作成

 この数字だけを見ていると、誰もが気軽に副業としてデリバリー専用のフードビジネスを開業できそうな気がしてきますが、盲点が一つあります。

ゴーストレストランの最大の課題は集客

 上記のようにゴーストキッチンやシェアキッチンサービスを提供するプレイヤーが増えたことで、デリバリー専用のフードビジネスを始めるための参入障壁は圧倒的に下がりました。

 コロナ禍でYOLO(You Only Live Once=人生一度きり)と考える風潮が強まり、独立起業をしたい思う人が増えたことで、ゴーストレストランを開業したいと思う人の数が全体的に増えていることもこれを後押ししています。

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「人生一度きり」と考える人が増えている(画像はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

 実際、米ホスピタリティ・テクノロジー社の調査によると、2021年には企業ブランドの半数が何らかの形でゴースト、ホスト、クラウドキッチンのコンセプトを打ち出しています。19年に431億ドル(およそ6兆3000億円)と推定された世界のクラウドキッチンの市場規模は、27年には714億ドル(およそ10兆4370億円)に達すると予測されています。

 結果として、ウーバーイーツやドアダッシュなどの宅配アプリ上には無数のゴーストレストランが並ぶことになりますが、消費者は宅配アプリで何十分も時間をかけてオーダーをしたくはないため、一番よく知っているブランドや過去に頼んだことがある店舗など、なじみのある店をクリックする傾向があります。

 そのため、無数のノンブランドのゴーストレストランが新規顧客を獲得し続けるのは非常に難しく、ウーバーイーツのアルゴリズムが検索結果のトップに自分の店を表示してくれるチャンスに命運を託さなければいけない戦いとも言え、ときには非効率な結果にもつながってしまいます。

フードブランドとキッチン所有者をマッチング

 そんな中で最近米国で注目されているのが、インフルエンサーが始めた、フードブランドとキッチン所有者をマッチングさせるプラットフォームです。

 その代表格が、VDC(Virtual Dining Concepts)というフロリダを拠点に持つ会社です。VDCはレストラン業界で長年の経験を持つベテランのロバート・アール氏によって18年に始められました。

 VDCの特徴は、著名なユーチューバーやティックトッカー、有名シェフとタッグを組んでハンバーガーブランドやタコスブランドを作り、キッチンをすでに所有しているレストラン経営者たちとのネットワークを構築し、マッチングできる点にあります。

 レストラン側は自社でブランドを構築する必要がなくなり、自分のキッチン機材やキャパシティーに合わせたブランドを選択するだけで良くなるというわけです。いわば、ゴーストレストランのデジタルフランチャイズモデルとも言えるでしょう。

「世界で最も稼ぐユーチューバー」が始めたゴーストレストラン

 世界で最も稼ぐユーチューバーとされる、ミスター・ビースト氏(本名:ジミー・ドナルドソン)のYouTubeチャンネル登録者数は1億400万人超。フォーブスの公表した「2021年に最も稼いだYouTube Star」にて世界1位、約62億円を稼ぎ、ユーチューバーとして歴代世界1位の年間収入記録を保有しています。

 ファンのために島を購入したり、数年前にはクラブハウスでゲスト出演したことで一気にアクセスが集中しアプリがダウンしたりと、特に10~20代の若者に圧倒的支持を得ているインフルエンサーです。そのミスター・ビースト氏が、VDCと提携し作ったのが、MrBeastバーガーと呼ばれるブランドです。

 MrBeastバーガーは、彼の膨大な数のファンに支えられ、当初は多くの話題を呼び、驚異的な売り上げを記録しました。最初の四半期で、デジタルマーケットプレースでオリジナルのMrBeastバーガーアプリを通し約300店舗を展開し、100万個のハンバーガーの販売数を達成しました。

 このアプリは、iTunesとGoogle Playの両方で最もダウンロードされたアプリとなり、Google検索の「人気トップ5」にも入りました。そして、22年8月には、バーチャルコンセプトからニュージャージー州イースト・ラザフォードのアメリカンドリームモールに初の実店舗をオープンし、多くのファンがかけつけました。

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「レストラン事業者の皆さまへ」と書かれた案内(画像は公式Webサイトより)

 MrBeastバーガーのWebサイトには、「レストラン事業者の皆さまへ」というセクションが掲載されており、「既存のレストランの厨房にMrBeastバーガーを追加しませんか? MrBeastバーガーは、あなたのキッチンで運営する独立したコンセプトを提供するバーチャルブランドで、フードデリバリーサービスを通じてのみ配達が可能です」と書かれています。

簡単な質問に答えると、おすすめブランドを提示

 実際にVDCのWebサイトを見ると、レストラン事業者が簡単に自分にフィットしたブランドを選べるように設計されていることが分かります。まず、「今あなたの厨房にはどんな機材がありますか?」という質問が掲載されており、オーブン、フライヤー、冷蔵庫などを選択します。

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(画像は公式Webサイトより)

次に、「普段はどんなジャンルの料理を作っていますか?」という質問が提示されます。カフェ、中華、揚げ物、日本食、メキシカン、ピザなどから選択します。

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(画像は公式Webサイトより)

 キッチンのサイズや数を入力すると、「あなたにおすすめのブランドはこれです!」と選択肢が表示されるのです。

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試しに「フライヤーがある」と答えて進むと、フライやバーガー系のブランドが多く推奨された
(画像は公式Webサイトより)

 この方法であれば、既存のキッチンスペースを有効活用して収益アップしてみようと思うレストラン経営者も多いのではないでしょうか。実際に、FoodGodというゴーストバーガーブランドのWebサイトには、以下のようなうたい文句が掲載されています。

・既存の厨房と労働力を最大限に活用
・実行しやすく、収益性の高いメニュー
・スタッフトレーニングの提供
・数百万人の顧客ネットワークを活用
・30日以内に注文を受け始めることができます

駐車場をウェンディーズに 空きスペースの有効活用

 VDCのようにキッチン所有者とレストランブランド所有者(またはインフルエンサーやクリエイター)をマッチングさせるプラットフォームは他にも存在します。その一つが、リーフ・テクノロジー(REEF Technology)という会社です。

 リーフでは、キッチンだけではなく、駐車場スペースや小道などの空きスペースを有効活用したいと思っている所有者に、ゴーストレストランブランド運営のフードトラックなどの機材を提供して土地活用を支援するというサービスも展開している点が特徴的です。

 例えば、リーフとウェンディーズは、米国、カナダ、英国で今後5年間に700のデリバリーキッチンを開設・運営する新たな開発コミットメントを2021年に発表。ウェンディーズのグローバルレストラン開発・採用担当ヴァイスプレジデントのスティーブン・ピアチェンティーニ氏は、「リーフのような企業と提携することで、従来のレストランスペースを運営するための諸経費をかけずに、ウェンディーズを人口密度の高い都市部に進出させることができるのです」とコメントしています。

多くのメリットを生むゴーストレストランの展望は

 こうした取り組みにより、厨房スペースや厨房機能がある場所だけではなく、空きスペースを有効活用して不労所得が稼げるというメリットが生まれました。それだけではなく、例えば近所にカフェが全く存在しないエリアに住む人が、持ち家の空きスペースを活用して移動型カフェを展開できれば(しかもその運営は他者に任せて自分はライセンスフィーだけをもらうことができる)地域の多様性やクオリティーも上がる、という利点が挙げられます。

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空きスペースを有効活用して、移動式キッチンやポップアップストアなどに変換し不労所得を稼ぎませんか?という
リーフのコンセプト(画像はリーフWebサイトより)

 コロナで一気に需要が増えたゴーストレストランですが、その構成要素は目まぐるしい速さで複雑化していることが分かります。

 インフルエンサーが自身のレストランブランドを簡単に立ち上げ、アプリやYouTubeでファンに対して集客をすることでゴーストレストランが一気に全国展開できるようになりました。同時に、ブランドを持たないゴーストレストランは淘汰(とうた)される可能性もあります。

 また、「空きスペースや空きキッチン、空きスタッフの有効活用」という不労所得を得ることを目的としてビジネスを展開する事業者も増える可能性があります。

 今後も多様化するゴーストレストラン業界の動向に注目しています。

元記事はこちら

世界一稼ぐYouTuberも参入! ゴーストレストランの魅力と最新事情 - FoodClip| 食ビジネスの動向やトレンドを届ける専門メディア (cookpad.com)

 


2022-11-28 21:23:00

ポストコロナ時代の流通サービス産業の展望(9)

 

[6]脱炭素社会

「脱炭素社会」と言うと、「流通サービス産業界」の多くの企業は、真剣に取り組んでいない。しかしながら、「脱炭素社会」というのは「SDGs」と同様に「ポスト・コロナ時代」には「社会的役割」の一つとして位置づけなければならない。

(1)脱炭素社会とは

「脱炭素社会」というのは、「カーボン・ニュートラル(Carbon Neutral:地球温暖化の主な原因となる二酸化炭素排出量を抑制するための活動)」である。わが国においては、「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする。すなわち、2050年カーボン・ニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」と宣言した。

 

(2)カーボン・ニュートラルの目的

「カーボン・ニュートラル」の目的は、「温室効果ガス排出を全体としてゼロ」で二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量から、森林などによる「九州」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることである。「カーボン・ニュートラル」の達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減・吸収作用の保全及び強化をする必要がある。

 

(3)世界共通の長期目標

地球規模のかだいである機構変動問題の解決に向けて、2015年に「パリ協定」が採択され「世界共通の長期目標」として、次のように合意された。

 

世界的な平均気温上昇を産業革命以前にくらべて2℃より

十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること(2℃目標)

 

今世紀後半に温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と

吸収源による除去料との間の均衡を達成すること

 

 

(4)なぜカーボン・ニュートラルを目指すのか

世界の平均気温は、2017年の時点で、工業化以前(1850~1900年)と比べ、すでに約1℃上昇したことが示されている。このままの状況が続けば、さらなる気温上昇が予測されている。

近年、国内外で様々な気象災害が発生している。個々の気象災害と気候変動問題との関係を明らかにすることは容易ではないが、気候変動に伴い、品後、豪雨や猛暑のリスクがさらに高まることが予測されている。

日本においても、農林水産業、水資源、自然生態系、自然災害、健康、産業・経済活動などへの影響が出ると指摘されている。

こうした状況は、もはや単なる「気候変動」ではなく、人類やすべての生き物にとって生存基盤を揺るがす「気候危機」とも言われている。

「気候変動」の原因となっている「温室効果ガス」は、経済活動・日常生活に伴い排出されている。国民一人ひとりの衣食住や移動といった「ライフスタイル」に起因する「温室効果ガス」が我が国全体の排出量の約60%を占めるという分析もあり、国や自治体、事業者だけの問題ではなくなっている。

「カーボン・ニュートラル」の実現に向けて、誰もが無関係でなく、あらゆる主体が取り組む必要がある。

将来の世代も安心して暮らせる、持続可能な経済社会をつくるため、今から、「カーボン・ニュートラル」「脱炭素社会」の実現に向けて、取り組む必要がある。

 


2022-11-26 21:24:00

肉が一番ウマい、そしてエコ 水素調理レストランにシェフら熱視線

 読了時間: 4分
  • 高田 学也

    日経トレンディ 副編集長

2022年11月4日発売の「日経トレンディ2022年12月号」 ▼Amazonで購入する では、「2023年ヒット予測ランキング」を特集。6位に「水素調理レストラン」が選ばれた。燃焼しても二酸化炭素(CO2)が出ない水素を使って調理した料理を振る舞うレストランや旅館が2023年、全国各地に続々と現れる。エコだからだけではなく、味も抜群。「水素調理始めました」とうたうレストランにグルメ好きが殺到する可能性は高い。

※日経トレンディ2022年12月号より。詳しくは本誌参照

2023年ヒット予測6位は「水素調理レストラン」
2023年ヒット予測6位は「水素調理レストラン」

水素調理レストラン

CO2ゼロでエコ。肉・魚・野菜が驚きのおいしさに

 燃焼しても二酸化炭素(CO2)が出ない水素。この「究極のクリーンエネルギー」を使って調理した料理を振る舞うレストランや旅館が2023年、全国各地に続々と現れる。

 人々が水素調理を求めるようになるのは、エコだからだけではない。燃焼時に空気中の酸素と結合して水蒸気が発生する仕組みのため、じか火で焼くと食材の水分蒸発を抑えられる。肉や魚が外はカリッと、中はしっとりジューシーに仕上げられるのだ。

「日経トレンディ2022年12月号」の購入はこちら(Amazon)

 「ブロック肉をナイフで切ったときの断面からあふれ出る肉汁の量は、都市ガスなどとは段違い。多くの客が、蒸し料理さながらの軟らかい食感と、うま味成分が残るおいしさが想像以上だと驚く」。日本で先駆けて水素を使った料理を店の定番メニューとして一時提供した神奈川県藤沢市の「Tetsu's バル リベロ」のオーナーシェフ秦徹也氏はこう評する。「水素調理始めました」とうたうレストランにグルメ好きが殺到する可能性は高い。

 レストランにとっては、燃焼効率が高い水素を使うと調理時間を短縮できるメリットもある。おいしい料理をしかもスピーディーに振る舞えるとあって、味のプロであるシェフらが水素調理に熱視線を送っている。

 外食業界に広まる“下地”は整いつつある。水素ガス専用のじか火コンロの販売をいち早く始めたのが、スタートアップ企業H2&DX社会研究所だ。「(投入済みの幅広タイプに加えて)中型および小型タイプのじか火コンロを1年以内に投入する。フライパンや鍋が使える3〜4口の通常コンロも現在開発中。機種を増やすことで、飲食店に加えて、家庭への普及も視野に入れている」(代表取締役の福田峰之氏)。神奈川県箱根で高級旅館を運営する強羅花扇も「円かの杜」で導入を予定。23年末までに50カ所以上で水素料理が食べられるようになる見通しだ。各地のバーベキュー場からの引き合いもある。

小型調理器も登場し、キャンプ場にも普及の兆し
H2&DX社会研究所はイベントなどで水素料理を振る舞うなど普及活動にも力を注ぐ
H2&DX社会研究所はイベントなどで水素料理を振る舞うなど普及活動にも力を注ぐ

 水素調理は、24年の部分開業を目指しトヨタ自動車が静岡県裾野市で建設中の実験都市「Woven City(ウーブン・シティ)」でも採用に向けて、リンナイと共同開発中。エコでうまい水素調理が、グルメの常識を塗り替える日はすぐそこまで来ている。

肉が一番ウマい、そしてエコ 水素調理レストランにシェフら熱視線:日経クロストレンド (nikkei.com)