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2023-04-06 13:56:00

数字で読み解くフードサービストレンド:伸びる朝食市場 会社員の利用がけん引

2023.04.03 530号 06面

 

 外食市場において、朝食が世界的に伸びています。エヌピーディー・ジャパンが提供する外食・中食市場情報サービス「CREST」によると、2022年4~6月期以降、朝食が伸びており、コロナ前の売上げを超えています。これは日本だけではなく、米国など世界的な傾向となっています。

 飲食店を利用(イートイン、テイクアウト含む)した朝食の売上げは、19年同期比で22年4~6月に5%増、7~9月はいったん後退したものの、10~12月は同23%増と大きく伸長しました。約半数を占める会社員の利用が、特に増加しており、10~12月は同36%増で、朝食の成長をけん引しています。

 朝食は、コロナ前から成長市場でした。理由としては、共働き世帯の増加、単身世帯の増加、自炊しない人の増加など、社会構造の変化と需要の変化が挙げられます。コロナ禍で他の食事同様に減少していたものの、通勤や出張などが通常に戻るにつれて需要が戻り、利便性の高い飲食店の朝食利用が増加したと考えられます。 昼食や夕食と比べ、比較的1人での利用が多く、コロナ禍で変化した行動の影響を受けにくいこと、客単価が低いこと、朝食に参入した飲食店が増えていることなども影響しています。

 昼食は節約の影響、夕食はニューノーマルでなかなか成長しない中、朝食には今後も商機があるでしょう。

 (エヌピーディー・ジャパン 東さやか)

数字で読み解くフードサービストレンド:伸びる朝食市場 会社員の利用がけん引 - 日本食糧新聞電子版 (nissyoku.co.jp)

 


2023-04-06 13:52:00

3大コンビニIDレシートデータから見る売れ筋商品ランキング カウンターフード編(2023年1月調査)

3大コンビニIDレシートデータから見る売れ筋商品ランキング カウンターフード編(2023年1月調査) - 日本食糧新聞電子版 (nissyoku.co.jp)

2023.04.03 530号 12面
【セブンイレブン】男女3位 「肉まん」150.1円(税込み)/212kcal

【セブンイレブン】男女3位 「肉まん」150.1円(税込み)/212kcal

【セブンイレブン】女性2位 「お店で揚げたカレーパン」160.9円(税込み)/300kcal

【セブンイレブン】女性2位 「お店で揚げたカレーパン」160.9円(税込み)/300kcal

【ローソン】男性2位 「からあげクンレギュラー」238円(税込み)/226kcal

【ローソン】男性2位 「からあげクンレギュラー」238円(税込み)/226kcal

【ローソン】女性2位 「からあげクンコク旨明太マヨネーズ味」259円(税込み)/226kcal

【ローソン】女性2位 「からあげクンコク旨明太マヨネーズ味」259円(税込み)/226kcal

【ファミリーマート】男性3位 「ジューシー本格肉まん」140円(税込み)/208kcal

【ファミリーマート】男性3位 「ジューシー本格肉まん」140円(税込み)/208kcal

【ファミリーマート】女性1位 「ファミチキ」220円(税込み)/252kcal

【ファミリーマート】女性1位 「ファミチキ」220円(税込み)/252kcal

 

 

 IDレシートデータから日本食糧新聞社が加工した3大コンビニの売れ筋商品情報を毎号ピックアップ。今号は2023年1月1日~31日の期間における「カウンターフード」の男女別売上げランキングをご紹介。

 ランキング表作成:日本食糧新聞社・新製品事業部/データ提供:フェリカネットワークス社

    *    *    *

 データからもわかるように、コンビニコーヒーは定着しており、各社上位を占めている。「カフェラテ」は女性の方が人気で、各社上位に入っている。また「高級コロンビア・スプレモブレンド」(セブンイレブン)のような高級志向の商品もランクインしていることから、今後のコンビニコーヒーのさらなる展開に注目していきたい。

 揚げ物に関しては、各社の定番商品が上位にランクインしている。「ななチキ」シリーズ(セブンイレブン)、「Lチキ」シリーズ(ローソン)、「ファミチキ骨なし」(ファミリーマート)といった鶏肉を使用したものが上位に上がっていた。

 また、寒い季節に食べたくなる「肉まん」も各社人気だ。「肉まん」のほか、「ピザまん」「あんまん」などの定番商品が人気だが、「横浜中華街〈江戸清〉共同開発特撰肉まん」(ローソン)、「CoCo 壱番屋監修チーズカレーまん」(ファミリーマート)といった有名店との共同開発、監修商品もランクインしていた。

 

 ○IDレシートデータ=約3万人の生活者から集まる買い物レシートを、フェリカネットワークス社が200チェーン、325万商品の独自マスタによって解析した流通横断の購買データベース

 ○「IDレシートBIツール」ご契約の詳細・お問い合わせ

 日本食糧新聞社・新製品事業部 TEL03・3537・1309(担当:佐藤)まで/日本食糧新聞社からお申し込みの特典=「日本食糧新聞 電子版購読・法人用5ユーザ版」を半年間サービス

 

 ◆セブンイレブン

 ○男女3位 「肉まん」150.1円(税込み)/212kcal

 肉のゴロゴロ感!

 新宿中村屋の肉まん。ゴロゴロとした肉感があり、肉のジューシーさは本格中華料理店に近い。日本人好みに寄せたホッとする味わいで、クセがなくどの年代にも好まれる素直なおいしさ。

 ○女性2位 「お店で揚げたカレーパン」160.9円(税込み)/300kcal

 サクサク香ばしい

 一般的なカレーパンと比べてパン皮は薄めで、ねっとりとしたカレーがすみずみまで詰まっている。揚げ衣が細かいため、サクサク香ばしい歯ざわりが楽しめ、ボロボロと散らかりにくいのも◎。

 

 ◆ローソン

 ○男性2位 「からあげクンレギュラー」238円(税込み)/226kcal

 ほどよいサイズ感

 唐揚げというよりはチキンナゲットに近い。つまみやすく、ポイッと口に放り込める小ぶりのサイズ感がいい。軟らかくシンプルな味わいで、いろいろなソースをつけて味変する楽しみ方もできる。

 ○女性2位 「からあげクンコク旨明太マヨネーズ味」259円(税込み)/226kcal

 お菓子っぽさが魅力

 ちょっとお菓子っぽい味わいで、ハマッたらクセになりそう。明太子の辛さは抑えめで食べやすい。軟らかいチキンのうま味の後から明太マヨが一気に広がり、マヨラーにはたまらないおいしさ。

 

 ◆【ファミリーマート】

 ○男性3位 「ジューシー本格肉まん」140円(税込み)/208kcal

 タケノコの食感がいい!

 井村屋の肉まん。中華っぽい香りと少しスパイシーな調味が特徴的だが、それでいて万人好みの味わいに仕上げている。タケノコのシャクシャクとした食感がバツグンによい王道の中華まん。

 ○女性1位 「ファミチキ」220円(税込み)/252kcal

 軽食の最適解

 鶏肉のおいしさがしっかりと味わえ、軟らかくてとにかく食べやすい。ボリューム感もほどよく、小腹を満たすホットスナックの最適解であり、ファミマの最高傑作と言っていいかもしれない。

    *

 個数%=コンビニ各社の全商品購入総数(男女別)を100%としたときの割合

 ユーザー率(%)=コンビニ各社の購入者の総人数(男女合計)を100%としたときの割合

 ※ランキング表は23年1月時点でのデータに基づいています。販売終了、リニューアル等、現在の販売状況は定かではありません。

 ※価格は編集部が購入した当時の購入価格で


2023-04-06 13:50:00

香港に日本鮮魚の専門店

「おまかせ」を家庭へ、豊洲直送

香港でマグロの輸入販売などを手がけるゼンフーズが、日本から仕入れた鮮魚専門の小売店を香港島・中環(セントラル)に設けた。東京・豊洲市場からその日のうちに直送し、これまでは「おまかせ」のすし店や高級日本料理店でしか取り扱いがなかった希少な魚なども提供する。客とのコミュニケーションを通じて日本の魚の新たな食べ方を提案し、香港の家庭やパーティーの場への浸透を目指す。【菅原真央、蘇子善】

「魚屋 Uoya ZEN」では日替わりで約20種類の魚介類がディスプレーされている=3月29日、中環(NNA撮影)
「魚屋 Uoya ZEN」では日替わりで約20種類の魚介類がディスプレーされている=3月29日、中環(NNA撮影)

「ディスプレーの広島産カキを見て興味が湧いた。初めて日本直送の魚が見られてわくわくした」。家族で来店した王さん(30代女性)は、店の印象をこう語った。鄭さん(30代女性)は夫婦で来店し、ハマチとキンメダイの頭を購入。ハマチは焼いて、キンメダイはスープにして子どもに食べさせるといい、「家族で鮮度の高い魚を楽しめるのがうれしい」と笑顔を見せた。

2月下旬にオープンした日本鮮魚専門店「魚屋 Uoya ZEN」は中環と半山(ミッドレベル)を結ぶミッドレベルズ・エスカレーター(ヒルサイド・エスカレーター)沿いに位置する。同エリアを中心に生活や食事をする富裕層などがターゲットで、ゼンフーズの青田大輔社長は「このエリアは当社が魚を卸す『おまかせ』の店が集中しており、高級住宅地のミッドレベルにもつながる場所。出店はこの一角でしか考えておらず、2年間探した」と説明する。

店内には日替わりでディスプレーされた魚のほか、カキやアワビ、クルマエビなど約20種類の魚介類が並ぶ。価格は魚の場合、1尾当たり98~1,080HKドル(約1,700~1万8,400円、3月29日の価格)。店頭で魚を選ぶと、専門の常駐日本人スタッフがその場でさばいてくれる。刺し身の場合は尾頭付きの盛り付けも可能で、パーティー向けなどに売れているという。処理には7~15分ほどかかるが、その様子をスマートフォンで動画に収める客も多い。

立ち席のイートインスペースも設け、店内で販売しているすしや刺し身の盛り合わせ、生ガキなどをその場で食べることができる。魚とペアリングする日本酒やこだわりの調味料もそろえた。

ゼンフーズは2003年に設立し、香港で20年にわたり魚をメインとした飲食店経営や卸販売を行ってきた。小売店の出店は初めてとなる。青田氏は「香港ではすしや刺し身は日常食になっている。すしネタになった状態の魚はよく知られているが、今後は丸ごと1尾の魚がさばかれて刺し身になっていく工程で新たな市場ができていくと考えた」と出店の経緯を語る。

同店は卸売事業での経験を生かしたスピード感と新鮮さが売りだ。豊洲で午前2時ごろ仕入れた魚が当日の午後4時ごろには店頭に並ぶ。空輸はコストがかかるが、これまでのノウハウである程度抑えることができている。青田氏は「日本の地方に届けるよりも速い」と強調する。

魚種の豊富さにも自信がある。売れ筋は北海道など一部地域でしか取れない「トクビレ(ハッカク)」だ。珍しい魚であるにもかかわらず、「北海道で食べた」という香港人客が多いという。青田氏は「香港の消費者はマグロのトロやキンメダイなど脂の乗った魚が好きだが、淡泊な魚や変わった魚、旬の魚などの素材のおいしさを分かってもらうために、バリエーションを増やすようにしている」と説明した。

■「商店街の魚屋」をイメージ

青田氏が目指しているのは、「昔ながらの日本の商店街にあるような魚屋さん」。香港では日本ほど自炊の文化がなく、日本の魚の調理方法が分からないという客も少なくない。同店はさまざまな食べ方を提案するため、客とのコミュニケーションを重視している。

このため必要不可欠なのが、スタッフの教育だ。知識豊富なプロに対して販売する卸売りと違い、小売りで接する客が持つ魚の知識量にはばらつきがある。世界中の海産物を食べ歩いているという「通」な客から知識を増やそうと興味津々で質問を投げかけてくる客まで、いずれの客にも対応できる態勢を整える必要がある。

卸売りでは意識してこなかったファミリー層への対応も新たな挑戦となった。店頭に立つことが多いという澤原隆司・社長室長は「小売りでは子どもが食べられることも大事なポイントとなる。また飲食店などでの加工・調理を経て客に届く卸売りと違い、直接客の口に入るものを提供することになるため、より安全性が求められる」と指摘する。

■店を拠点に事業拡大へ

今後は同店を拠点として、事業の幅を広げていく計画だ。

まずは小売り向けのデリバリーサービスを開始する。このほか、日本のかす漬け店や料理教室との提携、オープン前の時間を活用した店舗での仲卸しなども考えている。イートイン需要が高いことから、座席を設けた店舗の展開も視野に入れる。

青田氏は「いつ来ても変わっていて楽しい、選ぶ楽しみがある、そんな店を作っていきたい」と力を込めた。

店内で買い物を楽しむ人たち=3月29日、中環(NNA撮影)
店内で買い物を楽しむ人たち=3月29日、中環(NNA撮影)

香港に日本鮮魚の専門店 - NNA ASIA・香港・商業

 


2023-04-01 17:35:00

日本の飲食店初の「B Corp」 世界基準のクッキーブランドとは

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「自分が納得するような、アメリカンクッキーがつくりたい」

アメリカンクッキーとは、アメリカの家庭でつくられるクッキー。その定義は様々だが、一般には「セサミストリート」のクッキーモンスターが持っているような、大きくて丸いものが想起される。

アメリカンベイクショップ「ovgo Baker」(OVGO社)の創業者・溝渕由樹が憧れたのも、そんなクッキーだった。学生時代から“納得の味”を求めて、趣味でアメリカンクッキーを焼いていた溝渕だったが、「ovgo Baker」では、それを植物由来の原料のみでつくることに成功。そのおいしさが、OVGOの成長の柱になった。

本連載「OVGOの軌跡」では、創業者の溝渕へのインタビューを中心に、OVGOの成長の軌跡を辿る。第2回となる今回は、多くの人の心を掴む「商品」の魅力に迫る。

>>第1回 三井物産を辞めクッキー屋さんに 「ovgo Baker」はこう誕生した


「プラントベースは美味しくない」を変えたい

1番人気は、ソフトな食感が特徴のチョコチップクッキー。ほかにも、ザクザク食感のオートミールクッキーやスパイスフレーバーなど、多様なバリエーションのクッキーを展開。2022年10月からはサブスクリプションサービスもスタートした。

原材料はプラントベースでそろえ、米油、豆乳、ナッツミルクなどを使用している。バターや卵、牛乳などの動物性のものは一切不使用だ。

また、できる限り国産やオーガニックの食材を使用し、輸入や生産にかかる環境負荷が少ない手段でお菓子づくりを行っている。そのうえで、1枚あたり300円~400円の手に取りやすい価格に抑えている。

ただ、溝渕が生粋のクッキー好きということもあり、味への妥協は一切許さない。「プラントベースはおいしくない」というイメージを変えたいという強い思いもある。

「卵やバターを使った一般的なクッキーよりもおいしくなければ、商品化には至りません。せっかく自分たちでつくるならば、他では食べられない味と、見た目もおいしいクッキーでありたいと思っています」



これまで、プラントベースのクッキーは、ヴィーガンや食品アレルギーを持つ人をターゲットにつくられることがほとんどだった。だからこそ、卵やバターを使ったクッキーにくらべて、“おいしくない”と感じてしまうものも多かった。OVGOのクッキーがおいしいのは、そうではないからだ。

「ターゲットをヴィーガンなどに狭めず、すべての方に気に入ってもらいたいと考え、納得のいく味を追求しています」

制限があるからこそ可能性が広がる

では、卵、バター、牛乳といったクッキーの基本となる原材料が使えない中で、アメリカンクッキーならではのおいしさを、どのように実現しているのか。

試作品を作り始めた2019年夏頃は、まだ国内にオーツミルクが流通しておらず、乳製品の代用となるのはココナッツミルクか豆乳だった。そうすると、ココナッツミルクを入れたクッキーはココナッツ味になってしまい、豆乳は豆っぽい味になってしまう。その風味を抑えるために、ココアや抹茶、スパイスを多用したり、味噌を入れてみたりと、様々な材料の組み合わせを考えた。

「原材料の選び方しだいで風味がかなり変わるのが、プラントベースのお菓子の面白さでもあります。油は米油を使っていますが、米の種類もたくさんありますし、米油以外にもごま油もオリーブオイルも菜種油も使えます。ミルクも、油脂が多くて濃厚なココナッツミルクを使うか、軽い味わいのオーツミルクを使うかで、風味が大きく異なる。組み合わせによって、風味の可能性が広がるんです」

そうした試行錯誤の結果、イメージ通りのアメリカンクッキーが完成した。

現在、製造は神保町のセントラルキッチンと一部店舗で行っている。期間限定商品など新商品のアイデアは、アルバイトを含む店舗スタッフからも募集。例えば、バレンタイン時期の小伝馬町店では、考案したスタッフの名前が入ったクッキーを販売した。



また、3月1日には東日本橋に新店をオープン。イートインスペースが広いこちらの店舗では、初めての食事メニューとして、プラントベースの「フムス」や「ミネストローネ」なども展開している。朝昼晩とプラントベースの食事ができる場所になった。

「より人々の食をプラントベースに代替していくことや客単価を上げていくことも課題のひとつでしたので、かねてから食事の提供は考えていました。今後はさらにメニューを増やしていきたいです」

B Corp認証取得でアメリカ進出へ

「ovgo Baker」はこの春、アメリカンクッキーの本場ニューヨークに進出する。

それに先駆け、2023年1月には、環境に配慮した公益性の高い企業に対する国際的な認証制度「B Corporation認証(B Corp)」を取得した。日本では16社目で、飲食店としては初となる。

B Corpは、アメリカの非営利団体B-Labが定めた基準(ガバナンス、社員、コミュニティ、環境、顧客の5つの指標)を満たした企業が取得を認められるグローバル認証だ。

OVGOは、B Corpの取得にあたって、製造するクッキーの原材料調達から販売・廃棄までの温室効果ガス排出量を計測。ovgo Bakerのチョコレートチップクッキーは一般的なチョコレートチップクッキーと比較して、温室効果ガス排出量を約84%も削減できていることがわかった。



プラントベースにこだわるOVGOは、創業時からB Corpの取得を目指してきた。ただ、その取得までには2年を要した。申請に向けた社内制度や、申請後の複数回の面談や、審査順の待機に時間がかかったからだ。

「アメリカなどでサステナブルな会社として事業活動を行うときに、お墨付きを得たので、とてもやりやすくなりました。脱炭素の視点でも、プラントベースの重要性について、数値的な裏付けができ、自信につながりました」
日本の飲食店初の「B Corp」 世界基準のクッキーブランドとは | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

2023-04-01 17:32:00

イタリア、「伝統的な食文化を守る」との理由で培養肉の販売禁止へ

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Getty Images

イタリア政府は、培養肉やその他の合成食品の販売を禁止する法案を提出した。その主な理由としてイタリアの食の伝統の保護を掲げている。

法案が可決されれば、違反者には最高6万ユーロ(約860万円)の罰金が科される可能性がある。

「自然な食品」の保護を訴えるロビイストたちは、ここ数カ月でジョルジャ・メローニ首相を含む50万人の署名を集めた。

メローニ政権はこのほど、ピザやパスタへの昆虫由来の小麦粉の使用禁止を決定した。

メローニ首相はローマにある自身の事務所前でイタリアの農家らによる組織であるColdiretti(コルディレッティ)が主催した『即興の集会』で、「卓越性を守る問題だけでなく、消費者を守る問題においても、農家を先駆けとする施策を農家とともに祝うこと以外にはできない」と語った。

農業団体は培養肉などを禁止する動きを歓迎したが、動物愛護団体は失望を表明した。動物愛護者らは、培養肉が二酸化炭素の排出や食の安全といった問題に対する有効な解決策になると考えている。

メローニ首相と同じ極右の政党に属するロロブリジーダ農相は、「実験室で生み出されたものは品質、健康、そして伝統が息づいているイタリアの食、ワインの文化や慣習の保護を保証しない」と主張した。

この法案は魚や牛乳などを含め、動物の細胞を培養して生産される食品を対象とする。

米食品医薬品局(FDA)は2022年11月、「慎重な評価」の結果、細胞培養した鶏肉を人間の食用として認可した。

欧州連合(EU)内では今のところ認可されていないが、欧州食品安全機関(EFSA)は、培養肉のような細胞ベースの農業は「健康的で環境に優しい食品システムのための有望で革新的な解決策として考えられるかもしれない」と述べている。

EU内では商品やサービスのやり取りが自由なため、認可されればEU内で生産された培養肉の販売にイタリアは反対することはできないだろう。

(forbes.com 原文)
イタリア、「伝統的な食文化を守る」との理由で培養肉の販売禁止へ | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

翻訳=溝口慈子