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人気レストラン・140店が絶賛! 魂の野菜職人・川田修
東京・銀座の高級フレンチレストラン。シェフお勧めの一品には、人参が丸ごと葉っぱまで使われています。この人参はある農園から仕入れたものです。さらに、名門ホテルの和食処でも、この農園の野菜が使われています。特に女性客の間で評判のメニューが、色鮮やかな野菜の盛り合わせ。人気の秘密は驚くほどの瑞々しさです。メニューには育った農園の名前が記されています。その名は、川田農園。いったいどんな農園なのか訪ねてみると、案内されたのは雑草が覆い茂る野原でした。その雑草の中から出てきたのは、巨大なサツマイモ。そう、ここは歴とした畑なのです。この農園の代表・川田修さんが手掛けるのは、完全有機・無農薬の野菜です。その味に絶対の自信あり。農協に収めることなく、現在、140の飲食店との契約のみで野菜を作っています。独学で始めた彼の農法とは? 野菜職人・川田修、挑む農家の姿を追いました。

完全有機・無農薬 川田農法の秘密とは?
栃木県益子町で川田農園を営む川田修さん。雑草だらけの畑から、また野菜を抜いて見せてくれました。
「これが金時人参。食ってみろ。うめぇから。泥がついたままでも大丈夫」(川田さん)
「う~ん。すごい香り!」(番組スタッフ)
泥がついた人参。無農薬だけではないこだわりがあるからこそ、そのまま食べられるのだと言います。
川田さんの畑はすべて、長い間使われていなかった耕作放棄地を開墾して作られています。残留農薬のない土地は川田野菜にとって重要な環境。しかも、農薬を使う畑が隣にあれば、そこは選ばないという徹底ぶりです。そのため、川田農園の総面積は3000坪ですが、畑は25か所に点在しています。
去年開墾したばかりの畑には大根が植えてあります。畑を開いたら最初に植えるのは大根です。それには理由があります。
「最初、大根からじゃないと駄目なんですよ。一発目でもうちの肥料を入れてやれば、すごい栄養を吸ってくれるので、美味しい大根ができるんですよ。ほかの作物だと、なかなかそうはいかないので」(川田さん)
耕作放棄地は、残留農薬がないかわりに野菜に必要な栄養は少なく、すぐに理想的な畑になるわけではありません。けれど、大根はわずかな栄養でも育つため、開墾したばかりの土地でも、すくすくと成長してくれます。
その上、大根を育てた後は土が栄養豊富になり、野菜作りに最適な状態になります。川田さんはすべて独学で学んできました。
2週間後、川田さんの言葉通り、大根は青々と葉を伸ばしていました。今日は畑に肥料を撒く日です。
「肥料の中に入っているものは?」(番組スタッッフ)
「企業秘密」(川田さん)
「天然のものなんですよね?」(番組スタッフ)
「当然です」(川田さん)
川田農園オリジナルの肥料。天然素材のみで作られていますが、成分、配合は秘密。この肥料で作物に力強さと独特の旨味が生まれると言います。川田農法の命とも言える存在です。
「化学肥料は一定の味しか出ないんですけど、俺らはこの肥料で『野菜の味つけ』をする。それが“職人”なんですよ」(川田さん)
大根の根元だけを狙って、一株一株ピンポイントに撒いていきます。しかも、広大な畑に撒き手はたったの三人。膨大な作業です。
その時、川田さんが突然手を止めました。
「誰だ大根を踏んでるの。このバカたれ!」(川田さん)
よく見ると、大根に一株だけ踏まれた形跡がありました。
「一本一本、大切に育てている。それはすごく大事。『こんなにいっぱいあるから、いいや』という考えでお客さんに届けたくないじゃないですか。そういう『気持ち』だよね」(川田さん)
年間180種類の野菜をスタッフが直送
翌朝6時、今日出荷する作物の収穫が行われていました。野菜はすべて朝摘みが基本。16人のスタッフ総出で、一つ一つ丁寧に獲っていきます。
こちらは、丸ズッキーニ。特別に一つ切ってもらうと……驚くほどの瑞々しさ。これが川田野菜の美味しさの真髄です。
収穫された野菜は出荷場に集められ、梱包作業へ。色とりどりの野菜たち。契約先の飲食店からの要望に応えるうちに川田農園が栽培する野菜は、なんと年間180種類にも及ぶようになりました。
発送は月、水、金の週3回。契約先にどんな野菜が収穫されるかをFAXしておくと、注文がFAXで返ってくるというシステム。結構、アナログです。そのオーダーに合わせ、店ごとに一箱一箱野菜を詰めていきます。
梱包作業の陣頭指揮をとるのは、川田さんの妻・ひろみさん。よく見ると同じ人参でもサイズがばらばら。これって大丈夫なのですか?
「『このお店では加工で使うから、大きい野菜を好んでいる』などの知識が頭に入っているので、お店によって大きさを変えています。Sサイズでも同じSではない場合もあり、規格がないので難しいんですけどね」(ひろみさん)
仕分け開始からおよそ7時間、梱包が終わりいよいよ配送です。川田農園では可能な限りスタッフが直送にあたります。この日、その直送便を任されたのは一番の若手・小堀克己さん。今日の配送先は東京を中心に40軒。大事に育てた野菜だからこそ、一軒一軒手渡ししていきます。
「自分たちが一から作った野菜をお客さんに直接手で渡した時に、『美味しくいただきます』とか『川田農園さんの野菜は美味しいですね』とか言われると、鳥肌が立つくらいうれしいですね」(小堀さん)
川田さんの野菜を心待ちにする契約先は今や140店。しかし、農業との出会いはわずか10年ほど前、ゼロからの出発でした。
https://www.blwisdom.com/linkbusiness/linktime/crossroad/item/9851-17.html?mid=w489h90400000178056
