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2026-06-05 17:08:00
イタリア料理のチェーン店を展開するサイゼリヤ(埼玉県吉川市)は4日、マレーシアの首都クアラルンプールでサイゼリヤのマレーシア1号店を開業する。同社として世界初となるハラル(イスラム教の戒律で許されたもの)認証取得店舗となる予定で、イスラム教徒(ムスリム)を含む幅広い顧客層の取り込みを図る。マレーシアでの事業基盤を固め、将来的な100店体制の構築を目指すとともに、ムスリム市場での展開拡大につなげる考えだ。
マレーシア1号店はイオンがクアラルンプールで運営する商業施設「イオンモール・タマンマルリ」の2階に開設する。店舗面積は約2,400平方フィート(約223平方メートル)で座席数は約130席。マレーシア人従業員約30人で運営する。
都市高速鉄道(MRT)カジャン線と軽量軌道交通(LRT)アンパン線のマルリ駅に隣接するほか、高速道路や環状道路のアクセスも良好。周辺の居住人口が多く、来店需要が見込めることから、イオンモール・タマンマルリへの出店を決めた。
日本での人気メニューの一つ「ミラノ風ドリア」をアレンジした「ボロネーゼドリア」は税込み価格(以下同)9.9リンギ(約399円)で提供する。海外事業戦略部の細谷隆総料理長は、「マレーシア人は料理にチーズをかけて食べるのを好むことから、日本の約3倍の量のチーズを使用した」と説明し、現地の嗜好(しこう)に合わせた工夫を紹介した。
また、ハラル対応に伴い、日本で提供しているワインの代わりにモックテール(7.9リンギ)を導入したほか、牛肉や鶏肉を使った料理を充実させた。ビーフルンダン(牛肉の煮込み)やチキンルンダン(鶏肉の煮込み)をトッピングしたピザやスパゲティなど、マレーシア限定商品も投入している。
このほか、◇マルゲリータピザで8.9リンギ◇スパゲティ・カルボナーラで11.9リンギ◇ティラミスで9.9リンギ――。開業式を訪れた企業関係者は「普段のランチよりも手頃な価格だ」と話した。食材は原則として国内調達とし、日本と同様の低価格戦略を実現した。特別な日だけでなく、家族や友人、恋人同士でも気軽に立ち寄れるレストランを目指すとしている。サービス料は徴収しない。
サイゼリヤは、2003年に中国・上海に海外1号店を開業して海外展開を本格化。中国本土や香港、台湾、シンガポールなどに進出し海外展開を進めている。昨年5月にはベトナム1号店を開業。今回、ムスリムが多数を占める国への初進出を果たした。
今後は、世界的に信頼度の高いマレーシア・イスラム開発局(JAKIM)のハラル認証取得を通じてノウハウを蓄積し、将来的には世界で約20億人とされるムスリム市場の開拓につなげたい考えだ。
まずはマレーシアで事業基盤の確立を目指す。サイゼリヤのマレーシア法人、マレーシアサイゼリヤの垣本欣三社長は、国内100店舗体制の構築を目標に掲げる。当面は首都圏を中心に出店を進める方針で、「年内に2号店の開業を目指す」と明らかにした。併せて人材育成を進めるとともに、顧客の支持獲得にも注力する方針だ。
サイゼリヤは昨年8月、マレーシア進出を発表。同年10月に100%子会社のマレーシアサイゼリヤを設立し、出店準備を進めてきた。
インドネシアでも近く現地法人を設立する計画で、来年中のハラル対応店舗の開業を目指している。
サイゼリヤ、マ1号店が開業 - NNA ASIA・マレーシア・サービス
