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2025-11-08 09:09:00

チポトレなど米ファストカジュアル勢が苦境 低所得層が外食手控え、株価総崩れ

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Ken Wolter / Shutterstock.com

米外食チェーン、チポトレ・メキシカン・グリルのスコット・ボートライト最高経営責任者(CEO)は、若年層の消費者や年収10万ドル(約1540万円)未満の世帯が外食への支出を切り詰めていると述べた。米ファストカジュアルチェーン各社の株価は軒並み下落を続けており、ボートライトは同様の外食手控えは業界全体に広がっているとも指摘している。

 

年収10万ドル未満の世帯は、チポトレの売上高のおよそ4割を占める中核的な顧客層だ。だが、ボートライトによるとこの層は外食の回数を減らしており、とくに25〜35歳の年齢層で顕著だという。

チポトレの株価は10月31日までの1年で43.7%、10月には19.2%下落している。

ファストカジュアル業態のほかのチェーンも苦戦している。地中海料理の新興カヴァの株価は1年で59.9%、10月も10.5%下落し、10月31日には52週ぶりの安値をつけた。サラダ専門のスウィートグリーンの株価も1年に比べ82.8%下げており、10月も21.5%下落している。

 

チキンウィング専門のウィングストップも振るわず、株価は過去1年で26.1%、10月には13.9%下落している。

一方、ハンバーガーのシェイク・シャックの株価は1年前から20.4%下げているものの、10月には予想を上回る四半期決算が好感されて3.6%上昇した。同社は第3四半期(7〜9月)に売上高が15.9%増え、黒字転換も果たしている。

外食を控える若年低所得層

ボートライトは、チポトレのコア顧客層が受けている圧力は業界全体でみられるものだと警鐘を鳴らしている。失業率の上昇やローン返済、インフレ、賃金の伸びの鈍化などが外食予算を抑える要因になっている。

全米レストラン協会の2025年のリポートでも、こうした傾向が浮き彫りになった。経済的な不安を抱えるなか、米国の消費者の40%が支出を減らし、41%が購入を遅らせている。顧客が以前よりも価格を意識するようになっていると回答した飲食店運営業者は95%に達した。

ファストフード大手では明暗

伝統的なファストフードチェーンのなかにも、こうした動向の影響を受けている企業があるものの、ファストカジュアル勢ほど深刻ではない。ただ、ウェンディーズは明らかな例外で、CNNなどによると経営陣の交代や売上高の低迷を受けて株価は1年で55.9%も急落している。

 

バーガーキングやティム・ホートンズ、ポパイズ、ファイヤーハウス・サブズを傘下に持つレストラン・ブランズ・インターナショナルの株価は、1年前から5.5%下落している。ただ、直近四半期の売上高は前年同期比6.9%増えている。

マクドナルドの株価は比較的堅調で、年初来1.3%上昇している。戦略的なバリューセットキャンペーンで中間所得層の顧客を呼び戻したことが寄与したとみられる。とはいえ、CNNによると低所得層の支出は依然として低調なのが現状だ。

ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)やタコベル、ピザハットの親会社ヤム・ブランズの株価は、今年に入り4.5%上昇している。ヤフー・ファイナンスによると、売上高が堅調に伸びていることや、多角的な国際展開によって厳しいマクロ経済環境を乗り切っていることが評価されているもようだ。

 

ウェンディーズやマクドナルド、ヤム・ブランズは11月上旬に第3四半期の決算発表を予定しており、ファストフード大手の業績動向がより明確になる見通しだ。

(forbes.com 原文)

チポトレなど米ファストカジュアル勢が苦境 低所得層が外食手控え、株価総崩れ | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)