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大王製紙は11月から、江蘇省南通市の乳幼児用紙おむつ工場で生産を開始する。品目は同社の看板ブランド「グーン(GOO.N)」で、原材料を日本からほぼ100%輸入し、日本と同一の商品を作る。原材料分の輸入コストがかかるため、価格は中国市場に出回る高級輸入品と同水準。既に日本国内の同タイプのおむつ単価を上回っており、中国で日本より高いおむつが売れる時代が到来した。
日本ブランドの紙おむつは、安全、衛生面の優れた機能が評価され、中国の消費者に高い評価を得ている。日本国内のドラッグストアでは、日本製紙おむつを求める中国人客の買い占めが頻発するほど。大王製紙のグーンは、ビタミンEを素材に配合し、ふんわりした肌触りを特徴に打ち出す。
2013年上半期(4~9月)の中国への輸出販売量は数量ベースで前年同期比120%増に達しており、現地生産品の投入で一層のシェア拡大を図る。全額出資する大王(南通)生活用品が運営する工場の敷地面積は約5万3,000平方メートルで、1期の生産能力は月間3,000万枚。
■狙いはプレミアゾーン
中国市場の乳幼児用紙おむつ価格帯は、地場ブランドが中心のエコノミー(1枚の価格が約1元、日本円で16円ほど)、外資ブランドによる現地特化型商品のスタンダード(同約1.5元)、高級輸入品のプレミアム(同約2元以上)の3ゾーンに大別されるが、大王製紙はプレミアムゾーンを狙う。さらに日本で製造された商品でなければ満足できないという消費者向けに、さらに高額帯の商品については輸出販売を継続する。
14年初頭から現地生産品への切り替えを始め、同年は約60億円の売り上げを目指す。華東地区に重点を置き、流通網と販売店舗数を拡大して同地区でのシェアを3年以内に10%まで引き上げる。販売チャネルは、富裕層の利用が多いベビー用品専門の量販店、オンラインショップを中心に、一部大手スーパーマーケットなどにも拡大する予定。華東地区の都市部を中心に、乳幼児を持つ両親を対象にした育児教室なども開催する。
将来的には、同じく市場規模の拡大が見込まれる大人用紙おむつ事業や、生産拠点の増設も視野に入れる。

<江蘇>
