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日本で「就職したい企業ランキング」といえば、旅行会社やIT業界といった華やかで先進的なイメージのある企業が名を連ねるが、台湾では少し事情が異なる。「台湾のフレッシャーズが就職したい企業No.1」(台湾のビジネス誌『Cheers』調べ)は、なんとステーキ屋なのだ。
2012年に続き、2013年も見事にトップに選ばれ話題となっているのが、台湾人が「ここぞ」というときに足を運ぶステーキ店「王品」。看板メニューの「牛1頭から6人前しか提供できないステーキ」の美味しさはもちろんのこと、多くの人に選ばれる理由は最高級のもてなしにあるという。従業員一人ひとりに“王品スピリット”が根付いており、お客は店に一歩足を踏み入れたときから、特別な日の食事の始まりを予感できるのだ。
台北に5店舗ある中から、「台北101」からほど近い「王品 光復南店」に予約を取り、実際に店を訪れてみた。高級感ある店内は、おめかしした台湾人で満席。カップルだけでなく家族連れも多い。誕生日や記念日を祝う客がほとんどのようだった。
王品の看板メニューは、「牛1頭から6人前しか提供できない」として愛され続けるステーキ。このステーキは、台湾で“経営の神様”と呼ばれ尊敬される台湾プラスチックグループ創業者の王永慶氏が、お客をもてなす際に頻繁にふるまっていたというのがゆえんで、「王品台塑牛排(王品台湾プラスチックステーキ)」と呼ばれている。
ディナーコースは1300新台湾元(約3900円)の1種類のみで、前菜やスープ、メインにデザートが選べるプリフィクススタイル。台湾においてはかなりの高価格設定だが、店はいつも予約でいっぱいだそう。誕生日には歌や写真、ケーキのサービスがあったり、結婚記念日に訪れた客は記念品がもらえたりと、アニバーサリーを祝う人の心をとらえるサービスが豊富に用意されている。高級店であっても、子連れを歓迎してもらえるところが、いかにも台湾らしい。
食後にアンケートの記入を依頼され、少しだけ気づく点を書くと、テーブル全員に記念品が配られた。台湾人の心を満たすサービスのヒントがそこらじゅうに散らばっているようだった。
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