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外食チェーンとして一世を風靡(ふうび)した「アンナミラーズ」。最盛期には日本国内に20店舗を数え、独特の制服がサブカルチャーにも大きな影響を与えたといわれる。低価格化の波に押されて今や国内では東京・品川駅前の1店舗になってしまった“アンミラ”だが、新たなビジネスチャンスを中国に求め、大陸進出を果たしていた!
アンナミラーズはドイツ風家庭料理とデザートパイを提供するレストランブランド。米国アンナミラーズ社が開発し、日本ではなんと「肉まん・あんまん」「あずきバー」でおなじみの井村屋(本社・三重県津市)が運営を行っている。
日本1号店は1973年、東京・青山一丁目にオープン。日本におけるチェーンレストランの先駆けのひとつに数えられる。首都圏限定で展開し、ほかのチェーンとは一線を画す独自のメニュー構成や魅力的な制服を含めたサービスでファンの心をつかんだ。しかし、2000年以降は閉店が相次ぎ、2012年1月にはついにウイング高輪店(東京都港区)の1店舗を残すのみとなってしまった。
「このままアンミラはなくなってしまうのか?」と不安を抱くファンも少なくなかったはずだが、井村屋が繰り出したのは意外な一手だった。2012年12月、中国・天津市の天津伊勢丹にアンナミラーズの新店舗を出店したのである。
「当社グループ会社である井村屋(北京)食品有限公司が天津伊勢丹様と取引があり、声を掛けていただいた。アメリカンパイを初めて食べるお客様に向けたパイロットショップという位置づけで、この店舗の結果次第で中国展開を進めるかどうかの試金石的な意味合いがある」と海外戦略貿易部の鼎正教氏。
店舗は地下1階食品売り場内にあり、面積は約50平米。12席のイートインスペースを設けてはいるが、基本的にテイクアウト主体のパイショップだ。
店内厨房でパイ生地やアップルパイを焼成し、焼きたてのパイ、ホイップクリームを絞りたてのパイを提供する。メニューは日本で販売している商品ラインアップを採用。日本と同じ9インチのパイを7カットし、バナナパイの価格は34元(17%の消費税込み。当初は1元=12円換算で408円、2013年4月時点では1元=16円換算で544円)。キッシュ、クッキー、マフィン、ブラウニーなどを順次販売していき、中国で入手できるフルーツを使ったオリジナルパイの開発も予定している。
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