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(5)失敗しても落ち込まず、失敗から学習する
●柳井正
「失敗したことがない人を、私は信用しません。それに、失敗して転んだときの“需要”を知らないと、いざという時に致命傷を負ってしまう」
「ユニクロは成功モデルといわれるけど、同じようなことを考えた人はたくさんいたはずです。そのなかで私たちだけが実現できたのは、毎日の経営を通じて失敗に対する具体的な回答を出せたか出せなかったかの、この違いだと思います」
「失敗はだれにとってもいやなものです。失敗から目をそらし、蓋をして葬り去りたい気持ちにもなる。しかし、蓋をしたら最後、必ず同じ失敗を繰り返すことになる。失敗は単なる傷ではない。失敗には次につながる成功の芽が潜んでいる」
●高原慶一朗
「失敗とは成功に至る第一歩であり、成功へ導くプロセスである。したがって、成功に遠い人とは失敗を恐れる人である。失敗は人を鍛える。失敗は必ず発生する。だとしたら成功に近いのは、失敗しない人ではなく、失敗に強い人である」
(6)無私・倫理観
無私・倫理観は、特に「必要ならば情を捨てても人を切る勇気」を正しく使うために不可欠な要件である。切るべき人と切るべきタイミングを正しく判断しね周囲に与える悪影響を最小化するための要件は何か。それが「無私・倫理観」である。
●柳井正
「経営者は鬼にも仏にもなり、会社を引っ張ることです」
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経営者のア-ト系スキル ②:勇気(まとめ) ●経営者には、経営者しかできないつらい意思決定を行う勇気が必要である。 ●主な4つの「勇気」が必要。 1.トレ-ドオフを理解したうえで、どちらかを捨てる勇気 2.不完全な情報下でも必要なタイミングで決断する勇気 3.やめる勇気、変える勇気 4.必要ならば情を捨てて人を切る勇気 ●この4つの「勇気」を正しく使うためには、経営者は三つの要件を満たしていなければならない。 1.つらい意思決定に耐えうる「メンタル・タフネス」があること。 2.リスクを管理できること 3.無私な倫理観を持っていること ●リスク管理に裏打ちされない勇気の行使は単なる蛮勇であり、企業を滅ぼす。 ・最もリスクを回避する経営者だけが、最も果敢にリスクを取る勇気を持って実行することができる。リスクを取る経営者ほど、リスク回避に神経を使う。 ・リスク管理、すなわち失敗に強くなるためのポイントは二つ。 1.失敗する確率とダウンサイド・リスクを最小化すること 2.失敗しても落ち込まず、失敗から学習すること ●倫理観に裏打ちされない勇気の行使は単なる非情であり、長期的には周囲のサポ-トが得られず、企業は衰退する。お客様のため、株主のため、スタッフのためという「無私の心」があってこそ、非情と思われる意思決定もできるし、周囲もついてくる。 |
