インフォメーション

2013-03-30 17:29:00

愛媛県は26日、中心部の和食レストランで県産品の試食・商談会を開催した。シンガポールで同県が単独で試食・商談会を開催するのは2回目。中村時広知事が出席し、かんきつ類や養殖魚、水産加工品を現地バイヤーに売り込んだ。域内市場で県産品の販路開拓を目指す。

 



試食・商談会は、県と県内生産者、流通業者、商工団体などから成る「えひめ愛フード推進機構」が主催した。愛媛県内の12社・団体が参加し、会場に集まったシンガポールの和食店バイヤーや小売店関係者など約50人にかんきつ類や養殖魚を中心とする県産品をアピールした。

中村知事は「昨年にシンガポールで試食・商談会を開催して以来、シンガポール企業から県内企業に対して定期的に注文をもらっている。今回の商談会をきっかけに、さらに愛媛県産品について知ってもらい、次のビジネスチャンスにつなげていきたい」とあいさつした。

県農林水産部の山本浩二主幹は、「まずは愛媛県のかんきつ類の味を知ってもらうところから始めたい」と述べた。同部の金尾聡志・技幹は「愛情を持って愛媛で育てた『愛育(あいいく)フィッシュ』(県産養殖魚のブランド名)を広く紹介し、シンガポールからマレーシアやインドネシアなどへ販路を広げたい」と語っている。 

試食会では、県産養殖マグロの解体ショーが実施され、参加者に刺身が振る舞われた。このほか、かんきつ類「せとか」を用いた食前酒やデザート、じゃこてん、かまぼこ、アジフライ、はもかつ、ハマチやアジの寿司など県産食材を使った料理が提供された。

試食会に参加した現地飲食店のバイヤーは、「どれもおいしいが、やはり愛媛といえばかんきつ類。食前酒の風味がとてもよくて気に入った」と語った。

商談会の会場では、県内企業・団体が、調味料、日本酒、かんきつ類、水産加工品、生鮮魚介などを紹介。来場者が説明を熱心に聞く様子がみられた。

今回初めて海外商談会に参加したマルウ水産(西予市)は、焼きアジや鯛の冷凍パック、たれ漬けなどを紹介。同社の宇都宮一彦社長は「日本では魚離れが進んでいて市場が縮小している。シンガポールは日本人も多く有利な市場ととらえている」と語った。

すしや刺身用の冷凍魚を持参したイヨスイ(宇和島市)の荻原達也社長は「愛媛の養殖魚をアピールするとともに日本の漁業産業全体の振興につなげたい」と述べ、シンガポールをはじめ隣国にも定期的に輸出したい」と語った。

■県職員が駐在し進出支援

愛媛県は、官民挙げて県内の一次産品や工業製品の海外販路開拓を進めている。中でも東南アジア諸国連合(ASEAN)地域を重点市場の一つととらえており、来月から伊予銀行シンガポール駐在員事務所に県職員1人が出向し、域内への進出を希望する県内企業のための情報収集や現地バイヤーとのネットワーク構築などを担う。

http://news.nna.jp/free/news/20130327spd004A.html