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2012-12-02 12:10:00

米国食肉輸出連合会(USMEF)の年次総会が11月7~9日の3日間、インディアナ州インディアナポリスで開催され、米国の牛肉、豚肉、ラム・マトンの業界関係者約300人が参加した。年次総会でフィリップ・セング会長は「様々な要因が世界の牛肉需給に影響を与えており、アメリカン・ビーフの輸出にも影響が予想される。 とくに日本の牛肉輸入条件変更には大きな期待をしている。日本はかつて米国のトップマーケットであった」とし、日本の月齢条件変更の早期実現を強調した。総会ではUSMEFのアナリストであるエリン・ボーロー女史が「牛肉と豚肉の今後の需給見通し」について講演した。以下、その要旨を紹介する。

 
 

【牛肉】2013年の世界の生産量は1・3%減、輸出は増加見通し

 
 

世界の牛肉生産量は、2007年をピークに減少し、2013年は約5,750万トンと前年比では0.6%上昇するもピーク時に比較して約1.6%ダウンすると予測されている。この背景には2008年に資源バブルのロシアや、経済成長が著しい中国等の経済新興国で穀物需要が飛躍的に伸びたことから、穀物価格が高騰し、牛肉の生産量が減少したことがある。

牛肉の輸出については、世界の人口増加、とくに新興国の需要が伸長していることから右肩上がりで推移し、2013年の輸出量は約900万トンに達する見通し。これは 2007年対比で17%増、2012年対比では8%増となる。

米国の牛肉輸出実績は、2011年に前年比33%増の54億ドル、数量ベースでは前年比21%増の128万7,000トンとなり、BSE発生前の2003年の水準を初めて超えた。2012年は、前年比8%減と推定されるものの、バリューベースでは、新たなレコードを更新することが予測される。2013年も各国の需要は強く、前年比で8%の上昇が見込まれる。

輸出先の国別動向をみると、日本は2013年に輸入条件の変更が確実視されることから、2012年対比で35%増の伸びが見込まれ、主要輸出先国の中で最も数量が増加すると推測される。これは、月齢条件の変更により輸出可能な頭数が飛躍的に増加するためで、正肉に加え、内臓肉の輸出も大幅に増加すると予測される。台湾は、ラクトパミンの残留基準が台湾政府によって決められたため、前年比45%アップと推測される。

 
 

【豚肉】世界の生産量は微増、米国は減産も輸出は引き続き増加

 
 

世界の豚肉生産量は、世界人口の増加に伴う需要の伸びにより、過去10年以上にわたり、右肩上がりで推移してきた。2012年の豚肉生産量は2011年対比で2.3%増の見通し。2013年については、トウモロコシ、大豆等の飼料穀物の価格上昇により、生産増にブレーキがかかり、0.3%の微増にとどまると推測される。

豚肉の輸出量は、2008年に世界の豚肉生産の50%以上を占める中国でサーコウイルスが発生したほか、主要生産地の四川省における地震等で生産量が減少し、輸入が大幅拡大した結果、世界の輸出数量が増加した。2009年は、その反動でダウンしたものの、その後は再び上昇に転じ、2012年は前年比3.4%増、 2013年は1.3%増で推移する見通し。

米国の豚肉生産量は、過去13年間、年平均2%の上昇を続けている。この間、輸出量は13%上昇した。2013年の生産量は、干ばつの影響によるトウモロコシ、大豆等の穀物価格の上昇により1.3%減少するとの見通しである。しかし、輸出量は、世界の主要国での需要が強く、引き続き増加することが見込まれる。

一方で、米国国内の需要は、価格の高騰により減少する見通し。すでに、米国の生産量の約25%が輸出されており、2013年は米国の豚肉産業にとって輸出市場がますます重要になってくる。今後の米国産豚肉の輸出量の予測をみると、その重要性がさらに鮮明になる。

2012年の輸出量は前年比1.5%増の229万トンで過去最高を更新する見込みである。2013年は239万トンと、さらに4%伸長する見通し。2013年から2020年までの平均上昇率は、約5%と推測される。

主要国の輸入豚肉市場における米国産のマーケットシェアをみると、NAFTA合意のメキシコ、カナダでは90%台と高いものの、アジア諸国やロシア等ではまだまだそのシェアは低い。米国国内での需要が厳しい状況の中、今後はこれらの潜在需要のある各国への輸出拡大を図ることが重要になっている。

 
ポーク関連ニュース

2013年の豚肉生産は減少、輸出は増加

 
 

USDA(米国農務省)が11月9日に発表した世界の農産物需給予測によると、米国の2013年の食肉と家禽肉の生産量は、前月の予測値よりも下方修正された。これは主に牛肉と豚肉の生産量が減少することを反映したもので、ブロイラーの生産量はわずかに前年を上回ると予想されている。

牛肉は、2012年後半にフィードロットへの導入頭数が少ないことから、2013年前半の肥育牛出荷は去勢牛、未経産牛ともに減少し、結果的にと畜頭数が減少すると予測されている。豚肉の生産量予測は、生体重量が軽量化しており、早だし傾向がみられることから、前月の予想値よりもわずかながら下方修正された。ブロイラーの生産量は2013年の第1四半期にはやや増加する見通し。

2012年の牛肉と豚肉の生産量は、第4四半期には減少する。経産牛のと畜頭数は増加し、第3四半期のレベルに近い水準になると予想されるが、肥育牛のと畜頭数はやや減少する。牛肉の輸出量は、2012年には減少するが、2013年は横ばい。豚肉の輸出量は2012年、2013年ともに増加すると予測されている。

 

※Pork Network.com Pork News 2012年11月13日