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今回は、「発想の原点」について説明しよう。
現代経営者の条件(12) |
[4]ドラッカーが語るリーダーの心得(5)
【発想の原点】
(24)昨日を捨てよ
「昨日を棄てることなくして、明日をつくることはできない」
(25)蛙の卵が池からなくならないのと同様に、アイデアは決して枯渇することはない
(26)表の風に吹かれろ!
1.企業も人間も、あくまでも社会の中で生きていく存在である以上、組織や自分のいるところの外の情報、動き、トレンド、ニ-ズに対して鋭敏な感覚を持っていなければ、結局のところ、衰退と滅亡への道を歩むとドラッカ-は協調する。
2.会社も組織も働く人間も、外部社会から(ヒト、モノ、カネ、トキ、ヤリカタなどの)至言を預かり、それを自分の持つ内部の資源と上手に結合させて、商品やサ-ビスという形で社会に提供することを本務とする。
3.会社組織の中にあるのはコストのみ
4.企業の使命は「市場の創造」
(27)物事は、人が思ったり、言ったりすることの2倍かかる
(28)人間というものは、非常に時間を消費するものであり、そして大部分の人間は時間の浪費家でもある。
「時間は経営者にとって、もっとも重要な至言である」
「目標による自己管理」
(29)経営者の職務とは、働くことそのものである。
経営管理者の職務
企業の資源と努力を、経済的に意味ある成果を生み出す機会を作る方向に向けさせることである。
何が大事な問題か
「エフェクティブネス(効果性、有効性、効率性)と「エフィシエンシ-(能率性)」との根本のところで違えている。
「有効性」とは、有意義な結果や成果をもたらすことであり、それに向かってすべての努力を集中する方法を考えることなのに、「能率性」は仕事の成就プロセスの合理性のみに焦点が絞られているので、これははなはだ見当違いだとドラッカ-は断じる。
仕事達成での道筋における労力は賞賛の対象にはなるが、その挙句の果てに結果が出なければまったく無意味だというのがドラッカ-の言い分である。
その原理は何か
企業は自然現象ではなくて社会現象である。
(30)必要は発明の母ではないが、助産婦である
(31)企業は何よりも“アイデア”であり、“アイデア”を生むことができるのは個々の人間だけである
すべての事業は現在の資源を未来の可能性に向けて投資するものである。