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2020-01-11 12:37:00
皆さんはキャッシュレス決済をどれくらい利用していますか?日本では○○ペイが乱立していて、どこに登録していいかわからず利用していない方も多いかもしれませんね(私はそうでした)。私は、日本に住んでいたころは現金かクレジットカード支払いがほとんどでしたが、中国での駐在が始まってからは、お店などでの支払いは全てQRコード決済を利用して、現金をほとんど使わない生活になりました。

 中国では、何もかもQRコードで支払えると言っても過言ではないほど、非常に幅広く普及しています(中国における利用者数は6億人超(2019年6月)、利用金額は40兆ドル超(2018年))。ここ北京においても、普段の買い物はもちろんのこと、街頭での募金活動や路上ライブでの投げ銭受け取りにまでQRコードが用いられているのを見かけます。

 このように、中国での生活の根幹を支えるQRコード決済ですが、この度、嬉しい制度変更がありました。2019年11月、中国の2大QRコード決済アプリである「Alipay(アリペイ、支付宝)」と「WeChat Pay(ウィーチャットペイ、微信支付)」が、国際クレジットカード(VisaやMastercard、JCBなど)と連携し、中国の銀行口座を持たない外国人旅行者などにサービス提供を行うと発表したのです。
 これまでは、この2つのアプリの登録には、中国の携帯電話による認証と中国の銀行口座が必要でした。そして、中国で銀行口座を作るには原則として中国国内に住所が必要となる事情から、実質的に外国人旅行者などはサービスが利用できない状況でした。今後は、国際クレジットカードとパスポートを登録すれば、中国人と同じようにアプリが利用できるようになります。

 日本においても、キャッシュレス社会の実現に向けた取り組みが加速しています。皆さんも、是非一度キャッシュレス先進国の中国を訪れ、実際にQRコード決済を利用して、生活の中に深く浸透している様子を実感してみてください。

 ※QRコード決済を取り巻く中国国内の制度は目まぐるしく変わっています。上述のクレジットカードによる登録についても、今後も同じ状況とは限らないので、実際に中国を訪れる際は、改めて状況を確認した上でチャレンジしていただければと思います。

                    北京事務所 所長補佐 三浦