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「企業目標によるマネジメント」を成功させるためには、「経営者」が自分の言葉で、全スタッフに理解してもらう努力を払うことである。
つまり、「経営者の真剣度」を「卓越したリーダーシップ」によって浸透させることと、「ツー・ウエイ・コミュニケーション」によって「全員参加のマネジメンド」を実現させることである。
このためには、「企業目標によるマネジメントとは」「企業目標によるマネジメントの設定方法」「企業目標によるマネジメントの体系」「企業目標設定の手順」「企業目標達成の評価」を明確にしておかなければならない。
現代経営者の条件(7) |
(2)企業目標によるマネジメントとは
「企業目標によるマネジメント」というのは、「企業目標は組織の全体目標とスタッフ個人の目標を一致させ、企業目標達成のために計画を行い、その成果に対しては評価するマネジメント・システム」である。
「企業目標によるマネジメント」は、各スタッフは組織目的達成に積極的に貢献することによって、「自己実現の欲求」を満たすものである。
「企業目標によるマネジメント」を実現するためには、組織におけるコミュニケ-ションがスム-ズに行われ、さらに各スタッフの「主体性」「独創性」「個性」が発揮されて、その結果として評価が行われるので、「成果主義」になり、「実力主義」になっていくので、働きがいのある企業としても発展していくものである。。
(3)企業目標によるマネジメントの設定方法
制度の明確性
「企業目標によるマネジメント」の「評価項目」と「評価基準」を公開して、制度を明確にしなければなりません。なぜなら、個人がどのレベルなのかを知ることにより、「努力目標」が明確になって意欲が向上する。
企業目標の設定
企業活動の第一歩は、経営者の「経営目標」の設定です。これを経営者の「リ-ダ-シップ」によってトップダウンで各組織に「目標設定」を行います。各組織では、各スタッフ個人個人の「目標設定」を行う。
「目標設定」にあたっては、「目標」ばかりでなく、「達成基準」も明確にしなければならない。つまり、組織の上司は目標を部下に示し、部下はそれが達成可能かどうかを検討します。そして、上司と部下はコミュニケ-ションを重ねて「目標設定」をする。
「目標設定」で重要なことは、上司が設定する「目標」と部下の設定する「目標」は、しばしば食い違う。上司は高めに、部下は低めにしがちであるが、「目標」は簡単に達成できるものではなく、努力によって手の届くレベルに設定しなければならない。
往々にして起こる現象は、上司が設定する「目標」は部下がいくら努力しても達成できないものがあり、部下は最初から意欲が湧かず、「企業目標によるマネジメント」が有名無実になって、制度が風化しがちになっている。
自己評価
「評価」は「自己評価」もできることが重要であり、「企業の評価基準」との違いを、上司と部下がコミュニケ-シヨンによって、部下が「納得」できるまで話し合うことが肝心である。
企業目標の設定期間
「企業目標」の設定期間は3年間、年間、半年間、月間である。
企業目標の調整
経営者と各組織、各スタッフとの間では、差異が生じる場合は、最後に決断は経営者が責任を持って自分の意志を明確にし、決定するべきである。
(4)企業目標による経営の体系
1.経営基本方針
2.企業目標重点項目
3.売上高目標
4.利益高目標、利益率目標、経費高目標
5.人員計画
6.教育訓練計画
7.企業目標の設定
8.企業目標達成の条件
9.企業目標の評価
10.自己啓発目標
(5)企業目標設定の手順
①企業目標設定の条件
1.上司の目標と一致していること
2.重点目標設定は5つ以内とすること
3.目標は重みづけを行うこと
4.目標は達成すべき成果を具体的にすること
5.目標達成は努力をしなければならないこと
②企業目標達成の条件
1.目標設定のための権限委譲
2.目標達成が困難の場合の調整方法
3.組織のコミュニケ-ションの円滑化
4.上司の強力な指導
(6)企業目標達成の評価
1.評価制度の確立
2.成果報酬制度の確立