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2019-06-15 23:36:00

ラボバンク社は、米国の外食産業向けの食材コストは今年後半に上昇すると発表した。アフリカ豚コレラ(ASF)の発生で輸出需要が増加し、食肉全般、特に豚肉、鶏肉の価格に影響が強まる。中国との貿易交渉次第で価格上昇はより速くなる。牛肉の価格上昇は最後になるが、ファストフード向けのパティ価格は豪州・NZからの中国向けが増加し、米国の輸入量が低下していることから、最も早く影響を受けるだろう。

過去2年間、外食向けの食品コストは比較的なだらかな状況にあり、それが他分野(人件費、不動産)のコスト上昇を補うのに役立っていた。ASFの影響で、今年後半から2020年にかけてこの状況が変化すると予想される。多くの外食事業者が今年の手当を早めに済ませようとしているが、供給業者は不確実な見通しから、長期的な価格固定には消極的だ。

ASFの発生で中国の豚肉生産量は約3割・1600万トン減少。これは米国の年間豚肉生産量(1200万トン)より多く、世界の豚肉輸出量(800万トン)の2倍。このギャップを補うためには、世界の豚肉、鶏肉、そして牛肉も中国へ供給されることになるだろう。この前例のない貿易シフトにより、市場では予期せぬ製品の不足が起き、短期的に市場の不確実性が増し、世界の食肉価格が高騰する可能性がある。

米国の中国向け輸出は3大食肉すべてにおいて、関税や貿易条件でいくつかの制限を受けているが、ラボバンク社は直接的か間接的かにかかわらず、また他国が中国への供給を増やしても、米国産食肉は輸出需要の増加、国内での入手可能性の低下に直面し、価格上昇に繋がるだろうとしている。

実際に、中国向けの豚肉輸出は高関税にもかかわらず、この数週間で記録的な伸びを示し、肥育豚の先物価格はすでに最高値に近く、多くのカット製品の価格は前年比25%高の水準にある。

 

※2019年5月22日 FOODMARKET.com