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2011-09-17 12:35:00

1.「ビール系飲料」とは?

 「ビール系飲料」は、原料や製造方法により「ビール・発泡酒・第三のビール(ビール風味の発泡アルコール飲料)」に大きく分けられます。この「ビール系飲料」は、日本で最も消費される種類のお酒です。
 「ビール系飲料」の2010年通年の出荷数量(課税ベース)は、1992年に現行の統計が開始されて以来、6年連続で過去最低を更新、全体の市場規模は縮小傾向にあります。この背景には、若年層の酒離れや消費者の高齢化による消費量減少、外食産業の売上低迷などがあります。

2.最近の動向

 ビール大手5社が発表した「8月のビール系飲料」の課税済み出荷数量は、前年同月比3.8%減少の4,097万ケース(1ケース=大瓶20本換算)でした。8月単月では、現行の統計開始以来、過去最低の水準です。
 酒類別に見ると、「ビール」が前年同月比6.3%減少、「発泡酒」は同11.2%の減少です。こうしたなか、「第三のビール」は、同4.4%の増加と好調で、全体を下支えした格好です。
 この夏は、節約志向や節電対応で「家(いえ)飲み」傾向が高まり、その結果、低価格の「第三のビール」に人気が集まったようです。
 また、8月の出荷に7月分も加えた、7~8月の2カ月分の出荷量は、前年同期比1.6%減少に留まりました。業界では年初から、今年の出荷量は2~3%程度縮小すると見ていました。震災や昨年の猛暑の反動なども考慮すれば、この夏は十分に善戦したといった見方もできます。

3.今後の展開

 ビールや酒類の業界で進んでいるのは「低アルコール」、「低カロリー」、「低価格」など、『低い』をキーワードにした商品の増加です。これが、飲酒をほどほどに楽しみたいライト層や、飲酒を楽しみ始めた若年層を中心に浸透してきています。酒離れが指摘される若年層の購買意欲を、上手くつかんでいます。
 また、近年伸びが著しい「ノンアルコールビール」は清涼飲料水で、酒類には含まれませんが、これも酒離れを業界の成長に結び付けようとする一つの工夫です。ここには、お酒は酔うためだけのものではなく、雰囲気や気分を楽しむ、いわば心で味わうものという発想の転換があります。この業界は消費者の減少、市場縮小への対応が最大の課題ですが、消費特性や生活の変化を意識したマーケティングで、これからも頑張って欲しいと思います。