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2016-10-28 10:01:00

USDAの世界農業需給予測によると、米国の食肉供給は2016年に劇的に拡大し、しかも2017年も増加する見込みだ(図表参照)。2011~2013年の3年間、米国産の牛肉・豚肉・鶏肉の生産量の平均はおよそ860億ポンド。生産者は悪天候と高い飼料コストのため、拡大を見合わせ、供給はほどほど安定していた。

2014年に生産量は減少したが、その大部分は牛肉生産量が14億ポンド(5.4%)減少したことによるもの。豚肉生産量も4億ポンド(1.5%)減少したが、鶏肉の増加により主要三畜種の生産量は853億3500万ポンド、前年比10億ポンド減だった。

これに対し、2016年の生産量の好転は驚異的だ。2016年の牛肉生産量は250億3100万ポンドと予測され、前年比で12億7100万ポンドも増加する。2017年の牛肉生産量は259億4400万ポンドに達すると推定されており、2016年比9億1300万ポンド増、2015年比では22億ポンドも増加する。

肥育牛価格は、この供給増に反応している。先物価格は2014年の終わりに、100ポンド当たりで170ドル近辺へ達したが、現在はそれより約70ドルも安い。当然、牛肉供給が増加すればするほど小売価格は低下し、食肉間の価格競合も厳しくなる。

2016年の豚肉生産量は249億ポンド(前年比1.7%増)で4億ポンドの増加が予想されている。これは2011~2014年の平均生産量と比べ20億ポンド以上も多い。現時点での2017年の豚肉生産予測は258億8100万ポンド(同3.8%増)でさらに9億5300万ポンド以上の増加が見込まれている。

すでに肥育豚の価格は2~3年前と比べて、大幅に低下しているが、豚肉と食肉全体の生産量が今後も増加していくことを考慮すると、今後の豚肉価格を左右するのは輸出市場だ。国内の販路は飽和状態であり、供給増の一部を輸出市場で消化できるかどうかがポイントだ。

 

※2016年10月17日 Pork Merchandiser's Profit Maximizer

 牛肉生産量の実績と見通し(枝肉換算)
 豚肉生産量の実績と見通し(枝肉換算)