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(1)モノより思い出
2015年の訪日中国人旅行客は、前年から倍増の約500万人。外国からの訪日
旅行客の4人に1人が中国人という計算になります。昨年は「爆買い」という
言葉が大流行しましたが、最近では日本製品だけではなく日本文化への関心が
高まっています。中国人の訪日旅行スタイルも、家電や化粧品等のモノを大量
購入する「消費型」から、日本独自の文化を体験し日本でしかできない思い出
をつくる「体験型」へと、リピーターを中心に徐々に変化を見せています。
(2)「茶道」に見る日本文化への関心の高さ
日本文化の代表格と言えるのが「茶道」。茶道裏千家北京出張所の張南ラン
(ジャン・ナンラン)先生に、中国における茶道の人気ぶりについてお話を伺
いました。張先生は、ここ数年の茶道への関心の高まりを強く実感しているそ
うです。張先生が北京で講師を始められた12年前、生徒数はわずか30名程度で
そのほとんどが日本人(駐在員の奥様など)だったものが、現在は生徒数80名
以上、なんとその8割以上が中国人!張先生曰く、茶道には「お茶」だけでな
く、「着物」、「和菓子」、「懐石料理」、「陶磁器(焼き物)」などの中国
人を惹きつける日本独自の様々な文化的要素が付随していることが人気の背景
にあると分析されており、「日本で着付けや和菓子づくり体験をしたい!」と
いう声は非常に多く聞かれるということです。
(3)観光立国へ向けた次の一手
2016年も、中国からの訪日旅行者数は昨年を超えるペースで増加を続けてい
ます。この勢いを持続させ、継続的に中国人旅行客を呼び込むため、これから
はいかにモノを買わせるかだけではなく、茶道のような日本文化を体験できる
コンテンツを充実させ、多様化する中国人旅行客のニーズを効果的に消費に繋
げていく工夫が必要だと感じています。
※中国で浸透している日本文化については、自治体国際化フォーラム8月号
(7月25日発行)でも取り上げる予定です。
(北京事務所 中川所長補佐)
