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2016-04-10 00:00:00

米国の幼稚園の最新トレンド―菜食主義

 
 
スカンディ・スクールでは菜食主義の子供が入学したのをきっかけに給食をオーガニックな菜食に変えた Photo: Agaton Strom for The Wall Street Journal

 【ジャージーシティ(米ニュージャージー州)】ジャージーシティにあるプレスクール(就学前児童が通う施設)の「スカンディナビアン・スクール・オブ・ジャージーシティ」(略称スカンディ・スクール)では、誕生日会にカップケーキ(カップ型の焼き菓子)は出ないが、フルーツサラダはたっぷりと食べられる。ここに通う1歳から6歳の子たちは肉、卵、乳製品を食べる代わりに、庭で育てたケールを食べたり、手作りのカシューミルク(カシューナッツを砕いて作ったミルク)を飲んだりしている。

 この人気のプレスクールは、子どもたちに野菜を食べさせるという目標に異常なほど熱心に取り組んでいる。全米で数少ない菜食主義のプレスクールの1つだ。

 スカンディ・スクールは開設当初からこのような食事を出していたわけではない。4年前に菜食主義で育てられている2人の子が入園した際、マリア・ジャーメルードシャープ(Maria Germerud-Sharp)園長は、2人が食事中に仲間はずれにされているように感じることがないよう、2人が食べられないものを出すことを禁じたのだ。

 同園長は「当園が大切にしていることの1つは、コミュニティー(共同社会)の構築だ」と述べ、「全員で同じものを食べるようにしている」と話した。

 ここは落ち着いた場所だ。92人の子どもたちは素足で遊んで環境とのつながりを肌で感じている。またアロマセラピーが取り入れられているため、ペパーミントまたはシトラスの香りがする。教室にはおもちゃとして、まつぼっくり、貝殻や石の入った入れ物が置いてある。椅子の中には木の切り株でできているものもある。

 

 子どもたちは、仲間から多くを学ぶ。

 みそスープ(みそ汁)をおかわりしたルーシー・シャピロちゃんは、おわんから白いキューブ状のものをつまみ出してつぶし、「このチーズみたいなの、好きじゃない」と言った。

 すると、同じクラスの子が彼女に「それはチーズじゃなくて豆腐だよ」と言った。

 ジャーメルードシャープ園長はスウェーデン出身で、以前オペア(海外でホームステイをし、ベビーシッターなどをして報酬を得ながら現地の学校に通う)をしていたが、5年前にこの園を創設した。自分の娘を通わせたいと思うような園が見つからなかったからだ。ここに通う子たちの親は国際的、つまり海外出身者が多くて、型にはまらない遊び、創造性やアウトドアを重視するという同園の方針を支持している。

 菜食の献立にするとの発表したときは、抵抗する親もいた。だが子どもたちが慣れるにつれ、親の態度も変わっていった。2歳と4歳の息子を通わせているキアラ・オピパーロ(Chiara Opiparo)さんは、「子どもたちが食べようとしないため私は当初不満だった」が、「自分で試食してみたら、素晴らしい食べ物だった」と話す。

 ここまで態度が変わっていない親もいる。ある母親は「お昼はセロリスープだったの? なら夜はチキンナゲットね」と言っている。

菜食主義の給食を導入した米国のプレスクール

 ニュージャージー州ジャージーシティにある北欧系のプレスクール。米国では珍しく、1~6歳の子どもたちにビーガン食(肉や卵、乳製品などの動物性食品を一切含まない植物性食材だけで作られた食事)を提供している。

Lucy, a 4-year-old student, has soup. The school’s menu also includes root vegetable gratin, butternut squash risotto and broccoli salad.
Students eat vegan lentil soup and homemade bread for lunch at the Scandinavian School of Jersey City.
Teacher Martin Molden bakes bread with students Waverley, Landon and Charlotte.
Vegan chef Manija Mayel makes almond milk with 5-year-old students at the Scandinavian School of Jersey City.
Five-year-old student Emma helps make almond milk.
Ms. Mayel and Waverley pour organic quinoa into a glass jar.
Homemade bread is served to students.
Four-year-old students Kira and Lucy sample the fare.
Instead of meat, eggs and dairy for the 1- to 6-year-olds, there is kale from the preschool’s garden and cashew milk made from scratch. Rylie, a student, at lunch.
Lucy, a 4-year-old student, has soup. The school’s menu also includes root vegetable gratin, butternut squash risotto and broccoli salad.
Students eat vegan lentil soup and homemade bread for lunch at the Scandinavian School of Jersey City.