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ニューヨークに住み始めてまず驚いたのは、日本で食べるものにも引けをとら
ない和食を味わうことができる飲食店が、数多くあるということでした。
筆者のような駐在員にとっては大変ありがたい食環境ですが、ニューヨーカー
の反応はどうでしょうか。ニューヨークタイムズ紙で昨年末に掲載された、飲
食店のランキングをご紹介します。
「2015年に開店した飲食店トップ10」には、マンハッタンにある「Shuko」と
いう店がランクインしていました。
この「Shuko」の二人のシェフは日本人ではないものの、ミシュランガイド
ニューヨーク版において、日本料理店では初の3つ星を獲得したことでも知ら
れる高山雅氏氏のもとで修行を積んできました。
彼らは、高山氏の料理に対する姿勢を受け継ぎ、常に想像力豊かに、その地、
その時代に合った美しい寿司や会席料理を提供しています。
また、高い値段設定のことが多い和食ですが、同紙の、「2015年安くて美味し
い飲食店トップ10」には、ブルックリンにある「OKONOMI」という店がランク
インしていました。
寿司店や居酒屋、ラーメン店といった和食の店は多く見られますが、同店は、
朝食やブランチとして、日本の伝統的な「一汁三菜」の献立を提供しています。
日本の「もったいない」精神を大切にしており、だしを取った鰹節を味付けし、
フレーク状にしたふりかけをご飯にかけたり、だしを取った昆布を漬物にする
など、素材は無駄なく活用されています。
先日筆者が訪れたマンハッタンの焼き鳥屋「鳥心Torishin」では、筆者の地元
である和歌山県の紀州備長炭が使用されており、とても感動したのを覚えてい
ます。
これらの店もそうですが、単純に和食が食べられるというだけでなく、素材や
技術にこだわりのある店がとても多く、和食を通じて、もっとニューヨーカー
に日本を知ってもらいたい、という熱意を窺い知ることができます。
彼らの熱意の後押しを受けながら、そして彼らに胃袋を満たしてもらいながら、
残りの赴任期間、筆者も職務にまい進していきます。
(ニューヨーク事務所 丸野所長補佐)
