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2016-02-14 12:01:00

日本からEU向けの牛肉輸出が2014年6月以降開始され、日本側から、牛肉の消
費量が高いフランスへの日本産和牛の売込みに対する関心が高まっています。

そこで、現在、既にフランス国内で日本産和牛を取り扱っている現地の卸売業
者へ、日本産和牛の取扱い状況について聞き取り調査をしました。

■卸売業者A社

A社は現在、フランスの一般向けに神戸牛・上州和牛・鹿児島牛を卸しており、
日本産和牛を1月で約1トン販売しています。

「フランスで日本産和牛を拡大させるためには、値段の問題を解決する必要が
ある」とのこと。なぜこんなに高いのかと逆に質問されました。フランスの一
般向けとしては、日本産和牛はまだ高いと認識されていることが分かります。

また、「ユダヤの教義に従ってと畜、血抜き等の処理をされたコーシャ認定食
品にも需要がある。日本産和牛がコーシャ認定を満たせば、確実に市場は広が
るだろう」とのお話もいただきました。

また提供方法として、「香港などでは日本産和牛を350g程度のボリュームで
ステーキとして出すが、フランスではそれは脂っぽすぎる。提供の仕方や、最
高部位だけではなく他の部位も使って販売を拡大していきたい。」と話してい
ました。

■卸売業者B社

一方、B社は現在、神戸牛・鹿児島牛等を取り扱っており、フランス国内では、
富裕層の訪れるレストランに対し、高級部位を販売しているほか、インド等の
ホテルへも再輸出しています。

「以前、オーストラリア産和牛を取り扱っていたが、日本産和牛と値段が20%
ほどしか変わらないのに質が全く異なったため、現在は日本産和牛のみを取り
扱っている」とのこと。

霜降り肉については、「フランスの大衆向けとしては脂っぽすぎるが、富裕
層には人気がある。フランスのマーケットについては、現在は景気が悪く市
場が小さい。一方、インドへの輸出はある程度のロットもあり、値段も関係
ない。」と話していました。

また、EU圏内での日本産和牛の可能性について、B社はイギリス、オランダ、
ドイツには需要があると思っていると語っていました。


今回は、2社に日本産和牛の状況について聞き取りをすることができました
が、それぞれ販売先が異なり、取扱い部位や戦略も異なってくるということが
分かりました。

このように卸売業者の考えも様々なので、どのような戦略で和牛を販売してい
くのか、各自治体の方針に沿って、業者を選択することが非常に重要と言える
でしょう。

                      (パリ事務所 夏秋所長補佐)