インフォメーション
穀物全体の生産量は、前年度より増加して消費量を上回り、期末在庫率は上昇す
る見込み。穀物全体の期末在庫率は前年度を上回る見込み。<FAOの安全在庫水
準(17~18%)>
(1)生産量:24.25億トン(前年度比+7.7%)
(2)消費量:23.91億トン(前年度比+4.7%)
(3)期末在庫率:19.8%(前年度差+0.6ポイント)
【品目別の需給見通し】
<小麦>
生産量は、米国、インドで減少するものの、ロシア、EU、豪州等の増加で、世界
全体では前年度より増加。生産量は消費量を上回るものの、消費の伸びに対して期末
在庫量の伸びが小さいことから、期末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量:696百万トン(前年度比+6.1%)
(2)消費量:695百万トン(前年度比+2.9%)
(3)期末在庫率:26.1%(前年度差-0.5ポイント)
・米国の生産量は、2012年秋以降の乾燥や2013年3月からの凍害の影響による収穫面
積の減少及び単収の低下から、前年度を下回る。
・ロシアの生産量は、高温・乾燥の影響が懸念されるものの、収穫面積の増加及び
単収の上昇から前年度の減産をほぼ回復。
・EU、豪州の生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から前年度を上回る。
<とうもろこし>
生産量は、米国、EU、中国、ウクライナ等の増加で、世界全体では前年度より増
加し史上最高。生産量は消費量を上回り、期末在庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:963百万トン(前年度比+12.5%)
(2)消費量:935百万トン(前年度比+8.3%)
(3)期末在庫率:16.2%(前年度差+1.8ポイント)
・米国の生産量は、コーンベルトの高温・乾燥の影響により単収が低下した前年度に
比べ増加し史上最高。期末在庫率も上昇。
・中国、ウクライナの生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から共に史上最高。
・アルゼンチンの生産量は、史上最高の前年度を上回り、ブラジルの生産量は史上最
高の前年度をやや下回る。
<米>
生産量は、インド及びタイ等東南アジアの増加で、世界全体では前年度より増加し
史上最高。生産量は消費量を上回り、期末在庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:479百万トン(前年度比+1.9%)
(2)消費量:476百万トン(前年度比+1.5%)
(3)期末在庫率:22.8%(前年度差+0.3ポイント)
・インド、タイの生産量は、単収の上昇等から前年度を上回る。
・米国の生産量は、収穫面積の減少から前年度をやや下回る。
・中国の生産量は、単収が低下するものの、収穫面積の増加により前年度を上回り史
上最高。
<大豆>
生産量は、中国、カナダで減少するものの、米国、ブラジルで史上最高、アルゼン
チンで増加することから、世界全体では前年度を上回り史上最高。生産量は消費量を
上回り、期末在庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:285百万トン(前年度比+6.6%)
(2)消費量:270百万トン(前年度比+4.3%)
(3)期末在庫率:27.3%(前年度差+3.7ポイント)
・米国の生産量は、コーンベルトの高温・乾燥の影響により単収が低下した前年度に
比べ増加。期末在庫率も大幅に上昇。
・ブラジルの生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から史上最高。
・中国では、生産減と需要増により、輸入量が増加。
詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html
内「海外食料需給レポート」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html
でご覧ください。
米国農務省は、6月12日(現地時間)、2013/14年度の2回目の世界及び主要国の
穀物・大豆に関する需給見通しを発表しました。その概要は以下のとおりです。
-2013/14年度の穀物全体及び大豆の生産量は消費量を上回る見込み-
1.世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量
24億2,505万トン(対前年度比 7.7%増)
(2)消費量
23億9,051万トン(対前年度比 4.7%増)
(3)期末在庫量
4億7,345万トン(対前年度比 7.9%増)
(4)期末在庫率
19.8%(対前年度差 0.6ポイント増)
《主な品目別の動向》
〈小麦〉
生産量は、米国で乾燥等の影響により減少(-8.3%)となるものの、ロシア、カ
ザフスタン、ウクライナ等旧ソ連諸国や、EU、豪州、アルゼンチン等で増加となる
ことから、世界全体で前年度を上回る見込み。また、消費量もインド、ロシア、EU
等で増加。世界全体の生産量は消費量を上回るものの、消費量の伸びに対して期末在
庫量の伸びが小さかったことから、期末在庫率は前年度より低下。
(1)生産量
6億9,586万トン(対前年度比 6.1%増)
・ロシア、EU、カザフスタン等で増加、米国、インドで減少
(前月に比べ、ウクライナ、ロシア等で下方修正)
(2)消費量
6億9,448万トン(対前年度比 2.9%増)
・インド、ロシア、EU等で増加
(3)期末在庫量
1億8,125万トン(対前年度比 0.8%増)
(前月に比べ、EUで下方修正)
(4)期末在庫率
26.1%(対前年度差 0.5ポイント減)
〈とうもろこし〉
生産量は、米国で高温・乾燥の影響により単収が低下した前年度と比べて大きく増
加(+29.9%)し史上最高、旧ソ連諸国、EU、中国等でも増加となることから、世
界全体で前年度を上回り史上最高となる見込み。また、消費量も、米国、中国等で増
加し史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年
度より上昇。
(1)生産量
9億6,258万トン(対前年度比 12.5%増)
・米国、旧ソ連諸国、EU等で増加、ブラジル等で減少
(前月に比べ、米国で下方修正)
(2)消費量
9億3,506万トン(対前年度比8.3%増)
・米国、中国、旧ソ連諸国等で増加
(3)期末在庫量
1億5,183万トン(対前年度比 22.1%増)
(前月に比べ、中国で下方修正)
(4)期末在庫率:16.2%(対前年度差 1.8ポイント増)
〈米(精米)〉
生産量は、インド、タイ、ベトナムで史上最高となるほか、東南アジアを中心に増
加することから、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。また、消費量
も中国、インド等で増加し史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回
り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量:4億7,916万トン(対前年度比 1.9%増)
・インド等で増加
(2)消費量:4億7,632万トン(対前年度比 1.5%増)
・中国、インド等で増加
(3)期末在庫量:1億862万トン(対前年度比 2.7%増)
(4)期末在庫率:22.8%(対前年度差 0.3ポイント増)
2.世界の大豆需給の概要(見込み)
生産量は、米国で高温・乾燥により収穫が減少した前年度と比べて増加(+12.4
%)し史上最高、ブラジルで収穫面積の増加により史上最高、アルゼンチンで高単収
と史上最高の作付面積により増加となること等から、世界全体で前年度を上回る見込
み。また、消費量もアルゼンチン、中国等で増加。世界全体の生産量は消費量を上回
り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量:2億8,530万トン(対前年度比 6.6%増)
・米国、アルゼンチン、ブラジル等で増加
(2)消費量:2億7,015万トン(対前年度比 4.3%増)
・アルゼンチン、中国等で増加
(3)期末在庫量:7,369万トン(対前年度比 20.4%増)
(前月に比べ、ブラジルで下方修正)
(4)期末在庫率:27.3%(対前年度差 3.7ポイント増)
詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html
内「米国農務省穀物等需給報告」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_usda/index.html
でご覧ください。
伊藤忠商事は10日、中国子会社の北京伊藤忠華糖綜合加工(BIC)が、浙江省寧波市の日用雑貨卸大手、寧波市宝敏瑞貿易と寧波新乍浦経貿の2社の株式をそれぞれ85%取得、連結子会社化したと発表した。取り扱いブランドを新たに増やすことで商品群を拡充し、急成長する中国の日用雑貨品市場の需要取り込みを図る。取得額は公開していない。
BICは現在、資生堂やユニチャームなどの日系大手、仏ロレアルや独ニベアなどの欧米大手製品を取り扱っているが、今回の株式取得を受け、2社が取り扱う米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)や英・蘭系ユニリーバの取り扱いを始める。2社は寧波市に合計約3,000の販売先を持つ。BICは今後、浙江省杭州市と寧波市での事業展開を推進、主要都市での販売網拡充を図る。
今回の出資を受け、伊藤忠の日用雑貨品事業の2013年度売り上げは、中国国内では最大となる約21億元(約344億2,300万円)となる見通し。今後は華南、内陸地域での取り組みも強化し、15年には約35億元を目指す。
伊藤忠によると、中国の化粧品・日用品市場は直近3年で大きく成長しており、現在の市場規模は1,350億元に拡大しているという。<浙江>