インフォメーション

2013-07-12 10:06:00

米国農務省は、6月12日(現地時間)、2013/14年度の2回目の世界及び主要国の
穀物・大豆に関する需給見通しを発表しました。その概要は以下のとおりです。
-2013/14年度の穀物全体及び大豆の生産量は消費量を上回る見込み-

1.世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量
24億2,505万トン(対前年度比 7.7%増)
(2)消費量
23億9,051万トン(対前年度比 4.7%増)
(3)期末在庫量
4億7,345万トン(対前年度比 7.9%増)
(4)期末在庫率
19.8%(対前年度差 0.6ポイント増)

《主な品目別の動向》
〈小麦〉
 生産量は、米国で乾燥等の影響により減少(-8.3%)となるものの、ロシア、カ
ザフスタン、ウクライナ等旧ソ連諸国や、EU、豪州、アルゼンチン等で増加となる
ことから、世界全体で前年度を上回る見込み。また、消費量もインド、ロシア、EU
等で増加。世界全体の生産量は消費量を上回るものの、消費量の伸びに対して期末在
庫量の伸びが小さかったことから、期末在庫率は前年度より低下。
(1)生産量
6億9,586万トン(対前年度比 6.1%増)
・ロシア、EU、カザフスタン等で増加、米国、インドで減少
(前月に比べ、ウクライナ、ロシア等で下方修正)
(2)消費量
6億9,448万トン(対前年度比 2.9%増)
・インド、ロシア、EU等で増加
(3)期末在庫量
1億8,125万トン(対前年度比 0.8%増)
(前月に比べ、EUで下方修正)
(4)期末在庫率
26.1%(対前年度差 0.5ポイント減)

〈とうもろこし〉
  生産量は、米国で高温・乾燥の影響により単収が低下した前年度と比べて大きく増
加(+29.9%)し史上最高、旧ソ連諸国、EU、中国等でも増加となることから、世
界全体で前年度を上回り史上最高となる見込み。また、消費量も、米国、中国等で増
加し史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年
度より上昇。
(1)生産量
9億6,258万トン(対前年度比 12.5%増)
・米国、旧ソ連諸国、EU等で増加、ブラジル等で減少
(前月に比べ、米国で下方修正)
(2)消費量
9億3,506万トン(対前年度比8.3%増)
・米国、中国、旧ソ連諸国等で増加
(3)期末在庫量
1億5,183万トン(対前年度比 22.1%増)
(前月に比べ、中国で下方修正)
(4)期末在庫率:16.2%(対前年度差 1.8ポイント増)

〈米(精米)〉
  生産量は、インド、タイ、ベトナムで史上最高となるほか、東南アジアを中心に増
加することから、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。また、消費量
も中国、インド等で増加し史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回
り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量:4億7,916万トン(対前年度比 1.9%増)
・インド等で増加
(2)消費量:4億7,632万トン(対前年度比 1.5%増)
・中国、インド等で増加
(3)期末在庫量:1億862万トン(対前年度比 2.7%増)
(4)期末在庫率:22.8%(対前年度差 0.3ポイント増)

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
  生産量は、米国で高温・乾燥により収穫が減少した前年度と比べて増加(+12.4
%)し史上最高、ブラジルで収穫面積の増加により史上最高、アルゼンチンで高単収
と史上最高の作付面積により増加となること等から、世界全体で前年度を上回る見込
み。また、消費量もアルゼンチン、中国等で増加。世界全体の生産量は消費量を上回
り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量:2億8,530万トン(対前年度比 6.6%増)
・米国、アルゼンチン、ブラジル等で増加
(2)消費量:2億7,015万トン(対前年度比 4.3%増)
・アルゼンチン、中国等で増加
(3)期末在庫量:7,369万トン(対前年度比 20.4%増)
(前月に比べ、ブラジルで下方修正)
(4)期末在庫率:27.3%(対前年度差 3.7ポイント増)


詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「米国農務省穀物等需給報告」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_usda/index.html
でご覧ください。