インフォメーション
地理的表示保護制度とは、品質、社会的評価、その他の特性が産地と結び付
いている産品について、その名称を知的財産として保護しようとする制度で
す。現在、世界100カ国以上の国で保護されています。
日本においても2015年6月1日より同制度が運用開始となり、初日には19品
目の申請がありました。早ければ年内の登録が見込まれています。
そこで、今回の特集号では、現在注目を集めつつある日本の地理的表示保護
制度の参考となったフランスの同制度、特に古くより存在するAOC(原産地呼
称統制)制度の概要についてレポートします。
AOC制度においては、ラベルの不正使用者が罰則の対象になるため、ルール
を遵守する生産者が保護されています。加えて、同制度は、EUの地理的表示
保護制度に比べてラベル使用に必要な基準が厳しく、消費者がより安心した
食品を手にできるというメリットがあります。
一方で、生産者の側からすると申請から認可までの手続に時間を要すること
や、AOC表示が農産物のブランド化に必ずしも結びついていないケースが見ら
れるなどの課題も指摘されています。
この記事を、今後の同制度のあり方について考えるきっかけとしていただけ
ればと思います。
詳しくはこちらをご覧ください。
==> http://www.clair.or.jp/j/forum/c_mailmagazine/20150804/124-1.pdf
シンガポール 2015/08/03(月曜日)
ジェトロ、日本産食品のテスト販売事業着手[商業]
日本貿易振興機構(ジェトロ)は、日本産品の輸出に取り組む生産者や企業に海外でテスト販売・プロモーションを実施する機会を提供する「海外マーケティング拠点(インストアショップ)事業」を海外6カ国で展開する。第1弾としてシンガポールで7月31日、同事業のオープニングイベントを開催した。
同事業は、今年度から新たに実施し、日本の農林水産省の補助事業となっている。海外のスーパーマーケットや百貨店、商業施設で農産加工品(6次産業化商品)などの日本産食品を販売する機会を提供するのが狙い。シンガポールのほか、タイ、マレーシア、香港、米国、英国が対象国・地域となっている。
シンガポールでは、繁華街オーチャードにある伊勢丹スコッツ店の地下1階食品売り場で、来年2月まで日本の旬の野菜や果物、肉、水産物、酒、コメなど約300品目を販売する。既存の売り場に新たに商品を置いてもらう形を取る。「おいしい」「ジャパニーズ・フード・クオリティー」の文字が入った農林水産省の輸出促進ロゴマークを商品のそばに置き、シンガポールではまだ知られていない食品を含めて現地消費者にPRする。
同日には長野産の巨峰やぶどうジュース、静岡産のねぎ、北海道産つぶ貝などが売り場に並んだ。生産者名などを詳しく記したリストを売り場で配布するほか、地元消費者の声を収集し、関連事業者にフィードバックする。地元外食業界の関係者にも同事業を告知する。
ジェトロ・シンガポール事務所の担当者によると、現時点で販売するのは34品目だが、今後徐々に品目数を増やす。同店食品売り場の改装工事が終わり本格オープンする12月上旬には、取扱数がさらに増えると見込んでいる。
タイやマレーシアの伊勢丹でも近く同事業に着手する。
芸能人がテレビやブログで告白し話題となっている、パリのカフェやホテルで受けた「人種差別」。これまでも都市伝説レベルでは聞かれる話でしたが、果たしてほんとうにあるのでしょうか。世界を旅する高城剛さんがメルマガ『高城未来研究所「Future Report」』で本当のところを記しています。
パリって本当に日本人は差別されるの?
Question
GACKTさんや上沼恵美子さんがパリで人種差別を受けたと言ってました。
レストランで店員を呼んでも無視されたり、景色のいい席に座ろうとしたところ、奥の席に案内されたり。
高城さんは世界を飛び回っていますが、人種差別されたら、どのように対処していますか。
それと特にアジア人に対して差別意識が強いヨーロッパの国はありますか。
高城剛さんの回答
友人の20代容姿端麗日本人女性は、パリのカフェに入るのはもうウンザリと僕によく話します。
それは、次々とカフェの店員がデートに誘ってきたり、なかには突然プロポーズしてくる人もいるからだそうで、どの店員が彼女の担当をするのか、言い争っている場面も何度も見たこともあり、パリのカフェに入る時には本当に気をつけていると話していました。
また、僕が知る限りの日本の芸能人の多くの方々はとても自意識が強く、海外でも日本同様の扱いを望みます。
さて、このふたつの話は人種差別とまったく関係がない上に、ご質問はパリではよくあることだとも思います。
本当に景色のいい席に座りたかったら、パリの人に好まれる服装や同伴者、そして態度が大切です。
ちなみに態度というのは、こっそり10ユーロほど握らせることで、面白いほどに態度が豹変しますよ。
それがパリです。
image by: Shutterstock
旬の食材を「栄養」「中医学」「英語」という3つの面から紹介する『一石三鳥健康メルマガ』。今回ご紹介するのは、「きゅうり」の英語編。栄養はまったくといっていいほどないけれど、ダイエットに効果がある「きゅうり」を、昔から愛してやまない国があること、ご存知でしたか?
きゅうり ~英語編~
こんにちは、もげらもげこです。
今日は、きゅうりの最終回です。今回は、イギリスにおけるきゅうりにまつわる習慣をお話しします。あまり料理の得意な人が少ないイギリスにおいて、このきゅうりだけは昔からの習慣と切っても切り離せないのです。
アフタヌーンティーというのをご存知ですか。日本人の女性にとっては雑貨屋さんの名前ですが、イギリス人にとっては伝統的な喫茶習慣のことを指します。そして、このアフタヌーンティーにかかせないものが「きゅうりのサンドイッチ」なのです。
繰り返しますが、きゅうりだけのサンドイッチです。
ハムとか卵とか挟まないの???それともシェフ、あたしのだけ入れ忘れたの?と疑ってしまいたくなります。しかし、これにはちゃんとした理由があるのです。
もともときゅうりは、イギリスの気候では栽培しにくいものでした。それに加えて産業革命以降、農地がつぎつぎと工場に建て替えられていったため、野菜は輸入に頼るしかなくなったのです。
またアフタヌーンティーは、貴族の社交場として発展していました。新鮮なきゅうりをつかったサンドイッチを提供するということは、貴族が招待客に対して、きゅうりを栽培するための広大な土地や温室を有していることを表します。自分のステイタスを見せつけることができるメニューだったのです。現在でもその伝統は引き継がれていて、アフタヌーンティーにはかならずきゅうりのサンドイッチが供されます。
つぎのサイトをご覧ください。
著者の方が、きゅうりサンドイッチへの愛を語っています。
”Cucumber tea sandwiches are delicious. They are refreshing and light and verymoreish.”
一行目からこう書かれています。lightとは、光のことではありません。この場合は消化がいいという意味です。moreishというのは聞き慣れない単語ですが、イギリス英語で、とってもおいしくてもっと食べたくなるという意味です。
”Some people recommend soaking the cucumbers in vinegar for a while before making the sandwich. This is an old-fashioned method still used in some traditional tea houses.”
soakはひたすという意味です。どうやら古くから伝わるきゅうりサンドは、きゅうりをしばらくお酢のなかに漬けておくそうです。せっかくパリパリしたものを出せるのに、わざわざお酢につけるのが贅沢だったんでしょうか???
さらにこのサイトの中では、3種類のきゅうりサンドイッチのレシピが載っています。きゅうりを挟むだけのサンドイッチなのに、3種類も作り方があるなんて?!と思った方、ぜひチェックしてみてください。
イギリス人がそんなにきゅうりサンドイッチが好きなら、スーパーでもきゅうりサンドが一番人気なのかと思い、イギリス在住の友人に確認してもらいました。
”I just checked Marks and Spencer supermarket, which is a middle class supermarket. Like I said, there is no cucumber only sandwiches. They have: cucumber plus tuna or cucumber plus salmon or cucumber plus other vegetables.”
Thank you Jennifer! どうやらきゅうりだけのサンドイッチというのは、伝統でありイギリス人みんな好きだけど、買うほどではないと思っているようですね。
さて、きゅうり編は今日で終わり。
image by:Shutterstock