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2015-08-04 17:57:00

シンガポール  2015/08/03(月曜日)
ジェトロ、日本産食品のテスト販売事業着手[商業]

日本貿易振興機構(ジェトロ)は、日本産品の輸出に取り組む生産者や企業に海外でテスト販売・プロモーションを実施する機会を提供する「海外マーケティング拠点(インストアショップ)事業」を海外6カ国で展開する。第1弾としてシンガポールで7月31日、同事業のオープニングイベントを開催した。



同事業は、今年度から新たに実施し、日本の農林水産省の補助事業となっている。海外のスーパーマーケットや百貨店、商業施設で農産加工品(6次産業化商品)などの日本産食品を販売する機会を提供するのが狙い。シンガポールのほか、タイ、マレーシア、香港、米国、英国が対象国・地域となっている。

シンガポールでは、繁華街オーチャードにある伊勢丹スコッツ店の地下1階食品売り場で、来年2月まで日本の旬の野菜や果物、肉、水産物、酒、コメなど約300品目を販売する。既存の売り場に新たに商品を置いてもらう形を取る。「おいしい」「ジャパニーズ・フード・クオリティー」の文字が入った農林水産省の輸出促進ロゴマークを商品のそばに置き、シンガポールではまだ知られていない食品を含めて現地消費者にPRする。

同日には長野産の巨峰やぶどうジュース、静岡産のねぎ、北海道産つぶ貝などが売り場に並んだ。生産者名などを詳しく記したリストを売り場で配布するほか、地元消費者の声を収集し、関連事業者にフィードバックする。地元外食業界の関係者にも同事業を告知する。

ジェトロ・シンガポール事務所の担当者によると、現時点で販売するのは34品目だが、今後徐々に品目数を増やす。同店食品売り場の改装工事が終わり本格オープンする12月上旬には、取扱数がさらに増えると見込んでいる。

タイやマレーシアの伊勢丹でも近く同事業に着手する。