インフォメーション
タイ 2015/10/26(月曜日)
つぼ八、18年に20店舗体制目標[食品]
つぼ八(東京都中央区)は、2018年までにタイの店舗数を現行から約3倍の20店に引き上げる目標を掲げている。13年の進出以来、大衆居酒屋「つぼ八」を中心に店舗網を拡大。年末までには追加で2店舗の開業を予定する。
今月17日には、首都バンコクで日本人向け高級店やスーパーマーケットが集まるスクンビットに居酒屋のタイ5号店をオープン。座席は94席で、営業時間は午前11時~深夜0時まで。
同社の広報担当者によると、2013年10月にタイ1号店を開業以降、業績は順調に推移。つぼ八の商品では、ホッケ焼きやホタテ焼きなど、北海道産食材を使用した商品が人気だ。
つぼ八は13年8月、バンコク北郊ノンタブリ県の展示会場「インパクト」を運営するインパクト・エキシビション・マネジメントと、タイ全国でのエリアフランチャイズ(FC)契約を締結。居酒屋の他、タイでは「らーめん・餃子 大正亭」と炭火焼肉店「伊藤課長」をそれぞれ1店舗ずつ展開している。
香港 2015/10/23(金曜日)
島原が食品売り込み、市長もトップセールス[食品]
長崎県島原市が香港で市の食材などを売り込んでいる。22日には古川隆三郎市長がトップセールスを行った。同市の食材や観光地をPRして、より多くの香港人観光客を呼び込む狙いだ。
島原市はイオンの香港法人、イオンストアーズ香港が九州の食品を中心に開催している日本食品フェアで、市でとれたアールスメロンやわかめなどの食材のほか、工芸品の和ろうそくなど、約70種類の商品を販売。22日にはイオンコーンヒル店でセレモニーを開いた。
あいさつした古川市長は、「島原市にはおいしい水で育ったメロンや野菜、牛肉、海産物など、世界に誇れる農産物、海産物がたくさんあります」とPRした。
セレモニー終了後は市長自ら、島原のアールスメロンを香港の消費者に振る舞った。メロンを試食した香港人の男性は「とても甘くておいしい」と満足そうだった。古川市長はNNAに対し「香港を足掛かりにして、アジアに島原市を知ってもらい、より多くの観光客を呼び込みたい」と述べた。
イオンストアーズ香港の日本食品フェアは28日まで。同社の全13店で開催している。
<香港>
日本の農林水産省は14日、ミャンマー当局との間で、日本の牛肉をミャンマーに輸出する際の検疫の条件で合意したと発表した。これまで、日緬間では牛肉の検疫手続きが決まっていなかったため、公式には輸出ができなかった。ヤンゴンでも安価な和牛が味わえる可能性が開けた。
今回定められた手続きでは、狂牛病対策など条件を満たした施設を日本側がリストアップしてミャンマー側に提示。この条件を満たした施設の牛肉を扱うミャンマーの輸入業者には、ミャンマー商業省がライセンスを交付する。
NYのレストランでチップ廃止の動き、業界は戦々恐々
レストランでの楽しみの1つは、最後に来るデザートだろう。一方、ウェイターにとっての楽しみはその後のチップだ。
だが、米国ではそうしたチップの習慣がなくなるかもしれない。ニューヨークで人気レストランを展開するダニー・マイヤー氏が今週、「ユニオン・スクエア・カフェ」や「グラマシー・タバーン」、「ザ・モダン」など13のレストランで、チップを廃止する方針を打ち出したからだ。この発表を受け、ウェイターはもちろん、ニューヨーク中のレストランのマネジャーやオーナーらの間に波紋が広がっている。チップ廃止の動きが今後広がるのか、チップをもらえなくなってウェイターの収入はどうなるのかなど、不安の声が聞かれる。
高級パブ「パウンズ&オウンス」のマネジングパートナー、エタイ・シネイダー氏は「ニューヨークの誰もがこの話題で持ちきりだ」とし、自分も頭をひねっているところだと述べた。
高級フランス料理店「ル・ペリゴール」のオーナー、ジョージ・ブリゲ氏は、このニュースをテレビで知り、「ニューヨークでこんな話が起きるとは信じられない」とこぼした。
ブリゲ氏によれば、チップをもらなければウェイターの収入が減り、彼らが仕事に不満を持てばビジネスに影響が生じかねないという。「ウェイターの収入が自動車工場の労働者の水準になった日には、誰もが笑顔を見せなくなり、客を喜ばせようとしなくなる」。ブリゲ氏は自分のレストランでは絶対にチップを廃止しないと明言した。
ニューヨークでは「チップなし」を方針に掲げるレストランは珍しく、全米レストラン協会(NRA)によると市内にあるフルサービスレストラン1万8600軒のうちほんの一部にすぎない。メイヤー氏の決定もグループ内のフルサービスレストランのみを対象とするものだ。
メイヤー氏によると、チップを廃止する代わりに価格を引き上げるという。メイヤー氏はチップを廃止することでチップをもらえないキッチンスタッフの賃金を引き上げられるとし、これで才能のあるコックを呼び込めると力説した。
しかし、ほかのレストランオーナーは、チップ廃止が成功するかは、ウェイターの収入を、チップを受け取っていた時と同じ水準に維持できるかどうかにかかっている、と指摘している。
高級フランス料理店「ル・ペリゴール」では、ウェイターはスーツと蝶ネクタイを身に付け、客の細かい要望に応えるためゆっくりテーブルを見て回る。客の中には外国の大使も多い。
ル・ペリゴールのチップは通常、合計金額の最低20%とされている。スタッフの間ではチップは良質なサービスへの対価だと認識されており、チップの廃止はウェイターはもちろん、客にも影響が出ると考えられている。スタッフの1人はこう話す−−「チップはプライスレスだ」。