インフォメーション
業務用食材の卸売業を営む久世(東京都豊島区)は21日、同社初の海外戦略拠点とな
る完全子会社、久世(香港)を9月に設立していたことを発表した。久世の海外事業
所としては、ニュージーランドにある孫会社に続き2社目。久世(香港)は今月中に
も増資が実施され、中国本土や東南アジア地域への進出もにらんだマーケティング活
動を進めていく。(香港&華南版編集長・安部田和宏)
中国の地域多様性
中国の国内市場はスケールが大きいだけではなく、多様化・複雑化している。市場戦略を策定する際の地域間格差への対応について考えてみたい。
「官僚志向」の北京、「小市民志向」の上海、「商業志向」の広州とよくいわれるように、この3大都市を見ても南北においては商習慣や消費性向に大きな隔たりがある。北京のGDP総額は上海よりはるかに少ないが、保険、金融や不動産のような大型取引においては中国最大の取引額を誇る。北京は他の地域よりも内陸市場に対して影響力が大きい。中央官庁の中国全土に対する強い影響力を考えるとB2Bの大型商談、とりわけIT関連の商材などの場合、北京市場を通さないと中国全土での広がりは見込めない。マイクロソフト、インテル、IBMなど欧米の大手B2B企業がいずれも北京を中心に中国全土の市場開拓を進めているのはまさにそのためだろう。
政治の中心である北京では国産ブランドに対する支持率が高い。それに比べると上海や広州の消費者は海外ブランドに対する受容性が高く、特に上海は世界の最新トレンドに一層敏感で北京よりあか抜けている。上海は中国の中で最もグローバル志向な街であり、海外ブランドが往々にして上海を中心に展開するのもそのためだろう。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20111109/289990/
上海市工商局はこのほど、味千ラーメンに対して不正競争防止法違反を理由に、行政処罰決定前の聞き取りに応じるよう告知した。これに従わなかった場合、早くて来週にも行政処罰が決定し、罰金20万元を科せられる可能性がある。
| |||
米国北部州では上位等級の牛が不足して、11月1週の取引でサザン・プレーンズ(オクラホマ南部~テキサス北部)より更に高いプレミアムが付いた。平均価格は生体牛123ドル(100ポンド当たり)、枝肉194ドルで、前週比で各々1ドル、2ドル高だった。反対に南部市場では、生体牛は119ドルで1ドル安、枝肉は2ドル安で、南北のプレミアムの開きは前々週の1~2ドル幅から更に広がった。
プレミアムやチョイス-セレクトの開きの拡大は、チョイスの比率が前年と同レベルにあるこの時期に、チョイスの需要が増加した状況を反映している。需要増加の主な原因はウォルマートのチョイスビーフ全国キャンペーンだが、卸売市場への影響はしばらく続くとアナリストは述べている。
チョイス級牛の比率が少なくとも昨年同様に増加しないと、プレミアムやチョイス-セレクトの開きの南北間の差は、今後数ヵ月続く可能性がある。昨年は、チョイスの比率が9月中旬以降今年と同じ60%以下で推移したが、12月中旬以降急増して今年2月中旬には過去最多の67.2%に達し、8月まで60%以上が続いた。
最新のUSDA(米国農務省)肥育牛等級レポートによると、10月15日時点の等級内訳は、全国がプライム3.72%、チョイス58.81%、セレクト31.41%だった。それに対し北部のネブラスカはプライム5.92%、チョイス66.12%、セレクト22.18%、南部のカンザスはプライム2.93%、チョイス56.48%、セレクト35.23%、テキサスはプライム0.71%、チョイス47.25%、セレクト45.74%だった。これまで時々、カンザスとテキサス市場の牛は等級が低くても北部州の牛より高値で取引されたが、チョイスビーフの需要増でその状況が逆転している。