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2011-11-26 16:29:00

米国北部州では上位等級の牛が不足して、11月1週の取引でサザン・プレーンズ(オクラホマ南部~テキサス北部)より更に高いプレミアムが付いた。平均価格は生体牛123ドル(100ポンド当たり)、枝肉194ドルで、前週比で各々1ドル、2ドル高だった。反対に南部市場では、生体牛は119ドルで1ドル安、枝肉は2ドル安で、南北のプレミアムの開きは前々週の1~2ドル幅から更に広がった。

プレミアムやチョイス-セレクトの開きの拡大は、チョイスの比率が前年と同レベルにあるこの時期に、チョイスの需要が増加した状況を反映している。需要増加の主な原因はウォルマートのチョイスビーフ全国キャンペーンだが、卸売市場への影響はしばらく続くとアナリストは述べている。

チョイス級牛の比率が少なくとも昨年同様に増加しないと、プレミアムやチョイス-セレクトの開きの南北間の差は、今後数ヵ月続く可能性がある。昨年は、チョイスの比率が9月中旬以降今年と同じ60%以下で推移したが、12月中旬以降急増して今年2月中旬には過去最多の67.2%に達し、8月まで60%以上が続いた。

最新のUSDA(米国農務省)肥育牛等級レポートによると、10月15日時点の等級内訳は、全国がプライム3.72%、チョイス58.81%、セレクト31.41%だった。それに対し北部のネブラスカはプライム5.92%、チョイス66.12%、セレクト22.18%、南部のカンザスはプライム2.93%、チョイス56.48%、セレクト35.23%、テキサスはプライム0.71%、チョイス47.25%、セレクト45.74%だった。これまで時々、カンザスとテキサス市場の牛は等級が低くても北部州の牛より高値で取引されたが、チョイスビーフの需要増でその状況が逆転している。

※2011年11月7日 Cattle Buyers Weekly