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2011-11-26 16:46:00

ドル安と低い生産コストの優位性が相まって、来年の米国食肉輸出の伸びは、推定値の牛肉0.7%、豚肉2.8%を上回ると、BB&T Capital Markets社のアナリスト、ジョーンズ氏は指摘する。

カナダやEUなどの大型生産国の輸出は、コスト面での競争力が弱く、近年減少している。一方、米国の牛・豚肉総生産量に占める輸出の割合は、過去最高を記録している。ブラジルと中国の鶏肉1ポンド、豚肉100ポンドの生産に要する飼料コストは、いずれも米国より高くなっている。競合の弱体化に加えて、最近締結した韓国とのFTA協定、アジア市場の需要拡大、アフリカ・中東など新市場への参入で、今後数年間は安定した輸出需要が確保されるとジョーンズ氏は述べている。

【課 題】

牛肉生産では韓国と日本が回復し、牛肉輸出ではブラジルが5%増、オーストラリアはやや増加と予想される。その一方で、2012年の米国の牛肉生産量は大幅に縮小して価格上昇、需要低下を招く恐れがある。

豚肉輸出は、世界的な供給不足、米国生産量の微増で値上がり抑制、堅調なアジアの需要などの要因から好調だ。ブラジルの豚肉輸出は1%減少、カナダは横ばい、ロシアは現地生産重視で米国からの輸入は減少するとみられる。

※2011年10月27日 Meatingplace.com