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2018-06-09 09:44:00

「妊活」にファストフードの食べ過ぎはNG

2018/6/6

清水 篤司

 ゴールデンウイーク明けの初日に、体の動きにややキレがないなと感じつつ、歩きながらPodCastで米国のニュースを聞いていると、妊娠前の食事が妊娠に与える影響についての話題が耳に入ってきました。「妊娠前には妊娠後の胎児への影響を考慮して、なるべく栄養があるものを食べておくべきなのでは?」というところまでは、誰もが考えることでしょう。

 それでは早速、その情報の中身について詳しく見ていきたいと思います。私が聞いたニュースの元になっていた研究は、オーストラリアのアデレード大学のチームによって行われ、医療雑誌のHuman Reproductionに2018年5月4日付で掲載されたものでした。

ファストフードは妊娠の敵

 医学的な介入が必要な場合を除き、妊娠を望み試みる中で1年間妊娠することができないような状態を不妊症と呼ぶことになっています1)。不妊症は妊娠を望む世界中の多くのカップルに影響を与え、経済的、感情的な問題を生じさせます。ところが、この研究の前書きによると、妊娠前の母親の食生活が妊娠に与える影響については、これまでほとんど研究されていなかったそうです。そこで同チームでは、果物や野菜、魚など、より健康的な食品の摂取量が高く、ファストフードの摂取量が少ないほど妊娠に至るまでの時間が短くなり、不妊症率が低くなるのではないか──との仮定を立て、研究を行いました。

 この研究に用いられたデータは、2004年11月から2011年2月にかけて、オーストラリア(アデレード)、ニュージーランド(オークランド)、アイルランド(コーク)、英国(リーズ、ロンドン、マンチェスター)の4カ国6都市において登録された5628件の妊娠を対象に行われた、前向き多施設コホート研究によって得られたものです。具体的には、妊娠15±1週において、妊婦から受胎直前の1カ月間の食事摂取量を項目別に整理し、そのデータを分析しています。

 この研究の結果、「妊娠にダメな食事」として、週4回以上ファストフード(ハンバーガー、フライドチキン、ピザなど)が挙げられました。週4回以上ファストフードを食べていた妊婦の群(グループ)が妊娠するまでに要した時間を1とした場合、週に2回以上4回未満のグループは0.89、週に2回未満のグループは0.79、一度も食べなかったグループは0.76という結果が出たそうです。妊娠にファストフードが良くないというのは、一般的なイメージ通りではないかと思います。


2018-06-09 09:42:00

ミャンマーの財閥ヨマグループは、中国の有名火鍋レストランのひとつ「リトルシープ(小肥羊:しゃおふぇいやん)」をヤンゴン市内に12月までに開業すると発表した。7Day Daily紙が6月3日に伝えたもので、発表によると、ヨマグループのヨマ・ストラテジックがレストランを運営するYum Chinaと合弁で現地法人を設立し、ヤンゴン市内に第1号店を開業。その後ミャンマー全国に展開するという。

 ヨマ・ストラテジックのメルヴィン・パン最高経営責任者は「我々の目標はミャンマーにおける外食産業をリードすることだ」とコメントした。

 同社は2020年までにミャンマーの中間層が1千万人に達するとみている。小肥羊火鍋レストランは中国全土のほか、日本、香港、韓国、アメリカ、カナダ、インドネシア、ドバイの全8か国で展開。日本では2006年に渋谷センター街に出店したのを皮切りに、現在では17店舗で営業している。


2018-06-09 09:39:00

アリババが飲食店向け音声AI、注文時間を3分の1に

2018年06月06日読了時間:2分
匠新(ジャンシン) - CEO XNode - マネージングディレクター
田中 年一
 

中国ネット大手のアリババ集団は2018年5月23日、AI(人工知能)を活用して、飲食店の注文効率化を図るソリューションを発表した。AIによる、音声認識や顔認証などを駆使して、店内での注文時間を3分の1まで短縮できるという。今後、飲食店などに売り込んでいく見通しだ。

AIによる注文のデモンストレーションの模様(アリババのサイトより引用)。タッチパネルなども不要、音声だけの注文は現場では便利だ

 5月23日にアリババが主催する「デジタルチャイナ」をテーマとしたフォーラム「雲棲大会・武漢峰会」が開催され、アリババ達摩院(DAMO)が発表した。アリババ達摩院は、アリババが設立した、世界規模でテクノロジーのコラボレーションを進める研究機構である。

 飲食店向けのソリューションはアリババ達摩院の機器智能技術実験室が開発したものだ。音源の感知、認知可能な語彙数の増加、顔認証、自然言語処理、連続的言語の前後関係認識、長文読解および対話の管理など様々な分野で最新の研究を披露。それらの成果を盛り込んだものとみられる。


2018-06-06 17:46:00

外食も「サブスクリプション」続々

定額制で月に何度でも利用可能

 

2018年5月30日(水)

外食業界で「サブスクリプション」と呼ばれる月ごとの定額制サービスを提供する企業が増えてきた。カフェからラーメン店まで多様な店が、スマホのアプリなどITを活用して顧客の囲い込みを狙う。契約者が来店する仕組みを確立することで、宣伝費や食材ロスの抑制も期待できる。

東京・自由が丘にオープンした「ALPHA BETA COFFEE CLUB」は、コーヒー豆の定期販売をするABC Coffeeが運営している

 来店した顧客は、アプリを店員に見せると、出されたコーヒーを受け取って会計をせずに、次々と立ち去っていく──。そんな光景が見られるのは、東京都豊島区、横浜、大阪、京都に店舗を構えるコーヒーショップ「ハンデルスカフェ」だ。月額5800円(税込み)の料金を払えば、専用のスマートフォンアプリを見せるだけで、コーヒーや紅茶などを何度でも飲めるサービスを売り物にしている。

日経ビジネス2018年6月4日号 17ページより


2018-06-06 17:44:00

シカゴの全米最大級レストラン見本市にパビリオンを初出展

(米国)

シカゴ発

2018年05月30日

ジェトロは、5月19日から22日までの4日間、シカゴで開催された全米最大規模のレストラン・食品関連見本市「National Restaurant Association Show 2018(NRA Show)」にジャパンパビリオンを初めて出展。多くの来場者でにぎわいを見せた。出展者からは、予想以上の引き合いや大きな取引が見込めるとの感想があったほか、来場した業界関係者からは、日本食が確実に米国市場に浸透していることがうかがえるという声が寄せられた。

今回で99回目を迎えた「NRA Show」には、全米各地はもちろん世界中からバイヤーが訪れる。広大な会場には、調理機械・器具エリア、アルコール・飲料エリア、オーガニックフードエリアなどのほか、州の出展ブース、日本をはじめとする各国パビリオンなどもあり、食の一大展示会となっている。主催者発表によれば、今回は、展示者が2,300社を超え、4日間で約6万7,000人の食品業界関係者が会場を訪れたという。

写真 にぎわうジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンには19社が出展、日本食材をアピール

ジャパンパビリオンには日本各地から19社が出展し、日本酒や抹茶、水産品、和牛、ワサビ、出汁など日本食材がそろう場となった。調理デモブースではシカゴで活躍するトップシェフの柳橋隆氏をはじめ、著名な日米シェフらが日替わりで登壇し、日本食材を生かした料理は好評を博した。

各出展ブースでは多くの商談が行われ、大きな商流をつかんだ企業や、自社製品が米国で通用するとあらためて自信が得られたと述べる企業もあった。来場者からはパビリオン設置を評価する声が聞かれ、「品目・種類のバランスもよく、一周回るだけで、欲しい日本食材が全て手に入る。ブースも大変魅力的だ」との声や、「シカゴで、すし、ラーメンをはじめとする日本食レストランがブームになりつつある中、ホンモノの日本食材を手にできることはありがたい。こうした展示をもっと増やしてほしい」といった意見が寄せられた。

(仁平宏樹)

(米国)

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